野次馬の法則


 私がパチンコ店から出てくると、血相を変えた警官が走り去った。その後を5〜6人の野次馬が追いかけていた。
 気になって私もあとに続いた。そのうちのひとりに訊いてみた。
「なにがあったんです?」
「知らねぇよ」

 ますます気になった。くだらないことならここで追いかけるのをやめようと思ったが、なにが起こっているのかわからないのだ。めったに見られない事件が起こっているかもしれない。私はおいていかれないように走った。
 すると知らない人に声をかけられた。
「なにがあったんです?」
「知らねぇよ」
 声をかけてきた男も私のあとに続いた。


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(C) Sachiyo Kawana