花占い


 少女は意中の男の子をデートに誘い、公園で彼を待っていた。約束の時間より早く来てしまった少女は、そばにはえていたマーガレットを一本折った。
 好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い。
「あたしのこと、キライなのかな」

 ――1時間が過ぎた。
 来る、来ない、来る、来ない、来る、来ない、来る、来ない。
「来てくれないのかな」

 ――3時間が過ぎた。
 待つ、帰る、待つ、帰る、待つ、帰る、待つ、帰る、待つ。
「そうだよね。もうちょっと待ってみよう」

 ――5時間が過ぎた。
 少女のそばには、マーガレットが一輪しか残っていなかった。
 すると、目の前にタイプの男の子が通りかかった。少女は最後のマーガレットを摘み取り、最後の花占いをした。一枚ずつ想いをこめて花びらをちぎる。
 乗り換える、乗り換えない、乗り換える、乗り換えない、乗り換える――乗り換えない。


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(C) Sachiyo Kawana