アンデルセンの長編童話を元に作られたアニメ。原作はひたすらに切なくて悲しいが、楽しい脇役がもり立て、ディズニー得意のミュージカル風アニメーションで明るい作品になっている。
この作品でディズニーアニメは再び活気を取り戻し、『ディズニー・ニュー・クラシックス』と呼ばれ、美女と野獣、アラジン、ライオンキングなどが含まれている。
原作では名前が付けられていないのだが、ディズニーアニメではこうなっている──。
海の上の世界に興味を持つアリエルは世話役のセバスチャンを困らせる毎日。
嵐の時、アリエルは沈没した船に乗っていた王子エリックを助け、岸まで運ぶ。エリックが意識を取り戻したときには隠れてしまい、エリックは助けてくれた声の美しい娘に思いを寄せる。
アリエルは魔女のアースラに出し抜かれ、自分の声と引き替えに人間の姿を手に入れるが、三日目の日没までにエリックとキスできなければ、元の姿に戻れないどころか海のもくずになってしまう……。
ちなみに、結末は原作とは正反対。
原作では恋を実らせることが出来ず、人魚姫の姉たちが王子を刺し殺せば元の姿に戻れるというが、そんなことはできず、結局人魚姫は海の泡となり、空気の精に誘われて天国に昇っていくのである。
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