リトルマーメイド

 原作と映画スタッフ

■原作■
『Den lille Havfrue』1837年 ハンス・クリスチャン・アンデルセン

大人向け 現代教養文庫『小さい人魚姫』 山室静 訳 (社会思想社)
児童向け 愛蔵版シリーズ『人魚姫』 大塚勇三 文(福音館書店)

■映画スタッフ■
監督:ジョン・マスカー/ロン・クレメンツ
ディズニー | 1989年 | アメリカ

■日本語吹き替え■
声の出演:鈴木真弓(アリエル)
声の出演:井上和彦(エリック)
声の出演:森公美子(アースラ)
声の出演:上條恒彦(セバスチャン)


 ストーリーと解説

 アンデルセンの長編童話を元に作られたアニメ。原作はひたすらに切なくて悲しいが、楽しい脇役がもり立て、ディズニー得意のミュージカル風アニメーションで明るい作品になっている。
 この作品でディズニーアニメは再び活気を取り戻し、『ディズニー・ニュー・クラシックス』と呼ばれ、美女と野獣、アラジン、ライオンキングなどが含まれている。

 原作では名前が付けられていないのだが、ディズニーアニメではこうなっている──。
 海の上の世界に興味を持つアリエルは世話役のセバスチャンを困らせる毎日。
 嵐の時、アリエルは沈没した船に乗っていた王子エリックを助け、岸まで運ぶ。エリックが意識を取り戻したときには隠れてしまい、エリックは助けてくれた声の美しい娘に思いを寄せる。
 アリエルは魔女のアースラに出し抜かれ、自分の声と引き替えに人間の姿を手に入れるが、三日目の日没までにエリックとキスできなければ、元の姿に戻れないどころか海のもくずになってしまう……。

 ちなみに、結末は原作とは正反対。
 原作では恋を実らせることが出来ず、人魚姫の姉たちが王子を刺し殺せば元の姿に戻れるというが、そんなことはできず、結局人魚姫は海の泡となり、空気の精に誘われて天国に昇っていくのである。

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