ボーイズ・ライフ

 原作と映画スタッフ

■原作■
『THIS BOY'S LIFE』 トバイアス・ウルフ
『ボーイズ・ライフ』 飛田茂雄 訳 (中央公論社)

■映画スタッフ■
監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演:レオナルド・ディカプリオ(トビー)/エレン・バーキン(キャロライン)
出演:ロバート・デ・ニーロ(ドワイト)
アート・リンソン・プロ | 1993年 | アメリカ


 ストーリーと解説

 原作者トバイアス・ウルフの自伝小説を映画化した作品。

 母親は恋人の暴力から逃れるためにソルトレークへ飛び、鉱山を当てるのだといった。何からも逃げ出すくせのある母はすぐに町を出てシアトルへ。
 トビーにも洒落っけが出てきて癖の悪い仲間とつきあい始めた。母親の新しい恋人ドワイトは好きになれなかった。何事にも自分が中心で自分の思い通りにならなければ気が済まなかった。ここを出ようというが、母親はそんな気力はもうないんだという……。

 なんとも救いようのない映画だった。とにかくドワイトのよい部分がひとつもなく、これが現実なのだということが痛烈に伝わってきた。原作者は何もかも捨てて飛び出し、作家として成功しているからこそいえることだろうが、このような経験をしている少年は山ほどいるだろう。

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