■□人型ロボット□■
ギジンと呼ばれる機械人間を作ったジェペット博士が他界してしまった。博士が作ったギジンの女の子ジョゼットには「死」というものがわからなかったが、博士の遺言に従ってコルロ島からブルーランド島へ渡り”プレイヤーさん”の元にやってくる。
プレイヤーさんとは、そのままプレイヤーのことで、名前を入力してからはその名前でジョゼットは呼んでくれる。
プレイヤーとジョゼットの意思疎通をはかってくれるのが、バードというオウムのようなインターフェイスロボ。バードは言葉を発しないが、プレイヤーがバードを操作してジョゼットに意志を伝えるのだ。
■□コミュニケーション□■
間をおいているとジョゼットはプレイヤーに語りかけてくる。そのときの受け答えられる返事は3種類。「はい」とか「いいよ」というときはAボタン。「いいえ」とか「ダメ」というときはBボタン。「わからない」とか「どちらでもない」ときはRボタン。
その受け答えなどでジョゼットの感情や思考が変化していくのだ。
たまに「感受性回路が動き出した」などと言い出すことがある。ほかにもマジメ回路や頭脳、ヤサシサ、攻撃などがあるが、それをきいていてあげるとその回路が活性化されるようだ。
■□教える□■
もっとも重要なのは、ジョゼットに道具の使い方を教えること。彼女はまだ多くのことを知らないのだ。
バードを操作して道具を床の上に置き、道具を使うことを指示するとジョゼットが気ままに道具を使う。
モップの使い方すらわからない彼女は、本を与えると食べてしまうこともある。そういうときは「ダメ」と教えてあげるのだ。そうして彼女が道具を使っていくうちに正しい使い方をすれば「そのとおり」と教えてあげれば理解する。
ただ、使い方がわかっても「そうじ」の意味がわからなかったり、料理の仕方はわかっても「あじ」がわからなかったりするので、教えるのは簡単ではない。
また、正しくない使い方でも、たとえば頭の上に本を載せて歩くことを繰り返すうちにバランス感覚がよくなって、細い一本橋が渡れるようになる。同じように物を蹴っていると脚力がつき、崖も飛び越えられるようになる。
そんなふうにして彼女を育てていくのはシミュレーションっぽくもある。だが、どんなふうに教えればいいのかなどと考えるところはアドベンチャーっぽい。
船や飛行機を操縦させたいときはマニュアル本を読ませてインプットさせる。ジョゼットに覚えさせるときに使う道具や本はショップから買うことになる。ジョゼットが食べてしまったらまた買い直さなくてはならない……。
■□充電も忘れずに□■
育てるといっても、ジョゼットには細かなパラメーターがあるわけではない。ジョゼットが覚える行動は全部で25種類で、その達成度や覚えた項目の一覧はあるが、感受性の回路などがどのくらいの数値になっているのかはわからない。
一覧に書かれる項目以外で、なにか行動ができるようになったら彼女自身が教えてくれることもある。「うでの力が強くなったよ」とか、「渡れるようになったよ」とか。そうなることでイベントが進んでいく。
ジョゼットが行動すると体力が減っていく。そして本を読むと気力を消失する。燃料で補給もできるが、充電させるとどちらも一度に全快し、安上がりだ。ただし、1日が経過する。
■□アルバイトをする□■
ジョゼットにいろんなことを教えたら、アルバイトをしてお金を稼ぐ。ウェイトレスをしたり、ビラを配ったり、潜水艦で魚を捕ったり、鉱山で宝石を掘り当てたり。
鉱山ではモンスターも出るので、ツルハシでタイミングよく振り下ろすように指示する。海底では魚を捕まえられるが、お宝も眠っている。
■□シナリオモードへ□■
いくつか行動を覚え、イベントが進んでいくと第2部へと移行する。
前半とは違ってシナリオを進めていくゲームになっている。
第1部では初めから島全体を自由に動き回ることができ、何度か同じ場所を訪れるうちに話が進み、行動も徐々に覚えていく感じであったが、第2部では別のゲームになってしまっているのが残念。
自由度はなくなるかもしれないが、1つ覚えてはイベントというのを繰り返した方がよかったのではないか? 前半の育成があまり反映されていないのもどうかと思う。
グラフィックとか全体的な作りも荒いし。操作ももう少しわかりやすくしてほしかった。
方向性はおもしろいのに残念なかんじだ。
中古でこのゲームを手に入れるときは注意。ソフトに同梱されていたコントローラパックがないとセーブができない。自分は箱説つきで100円で買ったはいいが、コントローラパックが入ってなくてあとで買い足した。
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