■□世界のすべてが冒険である□■
オーパーツの秘密を探って日々冒険にいそしむ父。レッドとブルーの兄弟は祖父の家に預けられていたが、あるとき洞窟の奥に鉄の鳥が見つかったと兄弟たちは探索に出る。
洞窟は何者かによって爆破されたが、そのとき父は鉄の鳥に乗ってどこかへと飛んでいってしまったようだった。
父の残した手帳には7つのオーパーツの謎と世界樹は関連があるというようなことが書いてあった。兄弟たちは仲間を加え、オーパーツを探す冒険に出る。
その行き先で父に会えるだろうと信じて・・・
■□アクションポイント・バトル□■
ダンジョン探索中に敵のシンボルと接触すると画面が切り替わり、戦闘となる。
敵と味方の配置はランダムで、攻撃対象に近づいて攻撃を与えるのが基本となる。
雰囲気としては「不思議のダンジョン」に近いものがある。
自分の周囲、縦横斜めに進むことができ、攻撃もどの方向からでも可能だ。しかし、自分の前方からの攻撃に対する防御(Fガード)は高く、後ろ側の防御力(Bガード)は低くなっているので、敵の背後に回り込んでの攻撃の方がダメージを多く与えられる。
とはいえ、行動回数には制限があるので、臨機応変に対応するのが戦闘のポイントになっている。
味方、敵を含め、それぞれ個人にアクションポイントが決められている。これは自分の番でどれだけの行動が起こせるかを示すものだ。
味方の順番が回ってくると、そのキャラクターの周りにマス目が表示される。そのマス目の色によって消費ポイントが異なってくる。
たとえば、青いマス目の上を移動するときは2ポイント消費し、赤いマス目で攻撃をすると4ポイント消費するといった具合で、そのアクションポイントが0になるまで行動がとれる。
ほとんどの場合、敵に近づくほど多くのポイントが消費される。
なので、持っている武器によっては遠くから攻撃できるものもあり、攻撃力が低いが攻撃回数は多くなるということもあるので、敵にどこまで近づき、どの武器で攻撃するかといった戦略性も必要となる。
地形によっては通り道が狭いところもあり、パーティが身動きとれないことのないようにほかのキャラクターを動かさなければならないこともある。
というのも、武器による攻撃は味方にもあたってしまうのだ。
1マス先の敵をヤリで攻撃できるからといって、敵と自分の間に味方を挟んでしまってはいけない。逆をいえば、敵が二体並んでいるときは二体を同時に攻撃することになる。魔法は味方を攻撃しないので、敵に届く範囲ならどこでも大丈夫。
■□アイテム□■
ほとんどのアイテムは投げつけることで効果が得られる。毒の玉や犬の牙といったものがあり、敵に特殊効果やダメージを与える。
回復系のアイテムは味方に向かって投げて当たると自動的に回復する。
カエルは「はなつ」を選ぶと敵に向かって進み、攻撃をする。数回攻撃するので、投げつけるより「はなつ」を選んだ方がよい。
ツボはその場に置くとそれぞれの効果があり、1ターン後に爆発するとか、敵を遠くへ追いやるといた効果がある。
自分で持っているアイテムではなくて、戦闘場面にそういったアイテムが設置してあることがある。カウントをするツボは何ターンか後に電流を放ったりするので、敵を追い込みつつ自分は逃げないといけない。
■□キャラクターの成長□■
戦闘で1回攻撃するごとに経験値が入り、戦闘終了後にはそれとは別にパーティ全員に一律の経験値がもらえ、レベルアップしていく。
特技はレベルアップ時に覚えることもあるが、特定の人物と会って能力を開花させるときもある。
剣技や、ワナを仕掛ける特技、攻撃魔法等がある。
特技はSPを消費する。
SPの最大値はレベルが上がるほど多くなるが、そのままでは上昇しない。最大値を最大限にする場合には教会へ出向き、お金を払って上げる必要がある。料金はレベルの上昇率に比例しないで一律なので、こまごまと通い詰めるも良し、ある程度レベルが上がった後に訪れるもプレイヤー次第。
■□バシバシシステム□■
ワールドマップで町や洞窟へと移動する。RPGでいうところのフィールドであるが、ここでは敵に遭遇しない。
エリアマップは町中やダンジョン内のことを指し、ここではバシバシシステムというのが使える。
といっても、調べるというのと同じことで、Aボタンを押して草を刈ったり、タンスを調べたりしてアイテムを見つけるのだ。
草むらにはカエルも多く潜んでいて、カエルを高値で買い取ってくれる人もいるし、カジノで遊ぶときにもカエルが必要で、どういう訳かカエルが重要視されている(笑)
全体的に見て、「トレジャーハンター」というわりには「冒険」の部分が思っていたよりも弱い。父の手帳に書かれている情報をもとにオーパーツを探すのだが、ストーリー的に一本道で、自分でお宝探しの旅に出るというものではない。
戦闘にはおもしろみがあるが、序盤に出てくる全体攻撃を使ってくる敵がやっかいな割に、そのあとはさくさくと進むので、ゲームバランス的にどうかと思うところもあった。
だが、戦闘は個性的であるので楽しめる。
スクウェアはこのゲーム発売後はしばらく任天堂ハードからはゲームを出していないが、スーファミ後期の作品とあってグラフィックは美麗だ。
※このゲームはWiiのバーチャルコンソールでダウンロードできます。
バーチャルコンソールタイトル一覧はこちら。
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