ニンテンドー64バンジョーとカズーイの大冒険
BANJO KAZOOIE
(1998年12月6日発売 任天堂、開発:レア社)

★3Dアクション

■□魔女の部屋まで進め!□■
 クマのバンジョーの妹、チューティが魔女グランチルダにさらわれた。グランチルダは魔法の力でチューティの美しさを手に入れようとしている。
 バンジョーは雌鳥のカズーイをお供に、グランチルダがいる部屋まで乗り込む。

 カズーイはちょっと生意気な口をきく赤い鳥で、ダチョウのような姿をしている。普段はバンジョーのリュックに押し込められているが、バンジョーと力を合わせてアクションをする。
 グランチルダはシュレックのような全身緑色の魔女。妹のブレンチルダはバンジョーらに好意的で、行く先々に現れてグランチルダについての情報をくれる。

 さて、ゲームが始まるとバンジョーの家から「グランチルダのとりで」へと向かう。「スーパーマリオ64」のクッパのお城のようなところで、先へ進むための扉を開けるにはステージの中でアイテムを集めていかねばならない。グランチルダのとりでは広くて入り組んでいる。ときおり大きな鍋が見つかるが、同じ色の鍋を見つけるとその場所へワープ、つまりショートカットできる。まぁ、それくらいに広いってことだ。

■□多彩なアクション□■
 バンジョーの攻撃方法はローリングアタックと、パンチ。操作方法もシンプルだが、攻撃力は低め……熊なのに(笑)
 カズーイとの連携でアクションは増える。二匹は常に離れることはなく、ボタン操作するとバンジョーのリュックから瞬時に出てくるのだ。
 傘の先で突くようなくちばしアタックはバンジョーのパンチよりもリーチが長いし、何かを壊すときにも使える。そしてジャンプ中の突っつき攻撃、ヒップドロップのような急降下攻撃。アイテムのタマゴを入手すればミサイルのように撃って攻撃できる。

 カズーイは鳥なので、飛ぶことも得意。それもバンジョーも一緒に運ぶ。
 バンジョーがジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すとカズーイが羽をはばたかせ、飛距離が少し伸びる。アイテムの赤い羽根を入手すれば、長い距離を飛んでいられる。赤い羽根を複数持っていれば羽ばたいてかなりの距離を移動可能だ。
 脚力も強く、バンジョーが上れない急な坂でもバンジョーをおんぶして駆け上がる。

 バンジョーの家があるクルクルやまのふもとではアクションの操作方法を学べる。土が盛り上がっている場所を調べると、モグラのボトルズが出てくる。彼はから操作方法を聞いて、実際に敵を倒してみるチュートリアル的なことがやれる。
 そのほかの場所ではボトルズから教わらないと使えないアクションもあるので、初めの方のステージでは新たなアクションを覚えつつ腕も上げていけるようになっている。

■□アイテム収集□■
「グランチルダのとりで」は洞窟のようになっていて、扉で閉ざされて先に進めない場所がある。扉に数字が書いてあるが、その数だけオンプを集めると扉が開く。オンプは各ステージに100個ずつ配置されている。
 セーブして終了したり、そのステージから抜け出たり、体力が減ってバンジョーが倒れてしまうと取得したオンプは0個になり、オンプもまた元の配置に戻る。だが、集めたオンプの最大値は記録される。たとえば扉に50と書いてあって、60個オンプを集めたときに死んでしまってオンプが0になってしまっても、そのステージで取得したオンプの数は60と記録されるので扉は開く。ただ、100個コンプリートするにはまた一からやりなおしとなってしまうわけだ。

 各ステージに進むには、ステージのイラストが描かれたジグソーパズルを完成させなくてはならない。ステージによって必要な数は異なる。ジグソーピースは各ステージに10個ずつある。ジグソーピースはオンプと違ってステージで死んでしまっても元に戻されることはないので、無理して突っ込んでピースをとって力尽きるなんて方法でも、とりあえず1個ずつ着実に増えていくので大丈夫。
 1つのステージの絵が完成するとどこかにある入り口が開くので、「グランチルダのとりで」を探索して探し出し、そこから新たなステージへと向かう。

 ステージは3Dの広い箱庭で、どこがゴールということはない。アイテムを集めるなどしてそのステージを出たくなったらスタート地点に戻り、「グランチルダのとりで」へと帰ってくる。取得したオンプとピースで行ける場所が増えているので先へ進み、グランチルダのいるところを探すというのが流れになる。

 ステージのどこかにはひときわ体の大きいボスがいる。ボスはジグソーピースを1つ持っていて、入手するにはどうしたらいいのか悩むところもある。
 このゲームにはステージのゴール地点もないし、ボスを倒すのを後回しにしてもいいし、自由度が高いが「クリアした!」という区切りが明確でないのが少し異質に見える。

■□パワーアップ□■
 ハニカムという蜂の巣の形をしたアイテムは1つのステージに2個ずつある。6個集めると体力の最大値が増える。 減った体力はハチミツで回復。
 マジックドクロを集つめて呪術師のマンボ・ジャンボのところにいくと、ドクロと引き替えに変身の呪文をかけてくれる。変身するとステージで行ける場所が増えるので、アイテムをコンプリートするには必須だ。
 他にもいろんな仕掛けがあって、様々なアクションで試しながらアイテムを入手していくことになる。
 あとはグランチルダの落とし物である魔法の書がどこかに落ちている。これに書かれた言葉をある場所に入力すると、タマゴや羽などが使い放題になったりするのだ。いわゆるチートってやつがこんな形でゲーム内に出てくるとは・・・。

■□その他雑感など□■
 登場するキャラクターはみな個性的でありながら好感が持てる。キャラクターはみんな「どうぶつの森」のように、ごにょごにょとした音声付きでしゃべる。リアルな言葉をしゃべられると違和感あるが、これっていい方法だと思う。

 ゲームをセーブして終了するとムービーが始まり、ゲームオーバーになってしまうのには驚いた。ようするに、早く助けに来ないから魔法をかけてしまうのだった。なんともブラック。
 任天堂からの発売だが、制作は海外のレア社。今はマイクロソフトの元へと移り、シリーズ最新作を制作しており、この第一弾もリメイクされてネットダウンロードを開始する。
 ニンテンドウ64版がバーチャルコンソールで発売される可能性は低そうだ。



リンク集
任天堂 任天堂のオフィシャルサイト。ニンテンドーDSの情報もここから。


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