■□元祖音ゲー□■
音楽リズムゲームを確立してブームを生み出したのがこのパラッパラッパー。ニンテンドーDSの「リズム天国ゴールド」が記録を塗り替えるまで、このジャンルでの売上ナンバーワンだったのに、シリーズが他の音ゲーよりも続いていないのがなんとも不思議なのだが、今から見てもかなりユニークなコンセプトのゲームだ。
ミュージシャンの松浦雅也氏が音楽を担当。ラップ風な音楽でノれる楽曲なのだけど、ゲームの中でのテンポはなかなか難しい。
キャラクターデザインはロドニー・アラン・グリーンブラット氏。なんともゆるいキャラクター。当時はゲーム機の性能が上がってポリゴンがブームみたいになっていたが、キャラクターたちは紙に書いたままのようなペラペラなモデリング。
SCEのソフトの歴史をたどってみると、むしろ今現在がそれまでとは異なる路線に走ってるんだなと思わされるくらい、独特でセンスがあって広く受け入れられるようなゲームを作っていたんだなと感じる。
とはいえ、そのころは外部で作ったソフトが多く、現世代では小さなメーカーが企画出しても、そうたやすくは作れない状況ということも関係しているかもしれない。
■□ボタンで音を出す□■
各ステージには先生がいて、1センテンスの演奏を聴いたあと続けて同じリズムを刻む。画面の上部にはお手本リズムがあって、それを見ながらタイミングをはかれる。
使うボタンは○×△□とLRボタンの6つ。各ボタンには音が当てられていて、パンチ、パンチ、キック、などとラッパーになった気分でリズムを刻め、結構気持ちいい。
そのリズムが合っているかどうかはコンディションで表され、GOOD、BAD、AWFULがあり、失敗が続いて一番下のランクまで下がってしまうと強制終了となってしまう。
スコアもあるが、スコアが高くてもAWFULになると終わってしまう。
ステージを一度クリアするとGOODの上のCOOLに到達することができる。お手本リズムを刻みつつ、かっこよくアレンジを加えるとCOOLになる。お手本リズムと同じボタンをアレンジに使うと成功しやすいようだ。
COOLになれば先生が消えてマスターコースへ突入する。
お手本リズムも表示されず、自分のセンスが頼りとなるが、COOL状態を保つには2つ条件があって、1つめのボタンは手本と同じボタンを押すことと、1つ以上はお手本と同じボタンを押してアレンジすること。外しすぎるともとへと戻ってしまう。
マスターコースへもっていくのが難しいし、完全に自由アレンジできないのも残念。ストーリーは長いのに、ステージが6つしかなくてボリュームが少ないことも不満。
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