どこでもいっしょ PS2
プレイステーション
発売:SCE 開発:ボンバーエクスプレス
1999年7月22日発売


★育成シミュレーション

■□トロ生誕10周年□■
 本ソフトが発売されてちょうど10周年。ソニーコンピューターエンターテイメントの看板キャラクターとなったトロは今でも人気。新作ソフト「トロともりもり」も発売され、キャンペーンも行われるようだ。

 初登場となった本作ではネコのトロだけではなく、ウサギのジュン、カエルのリッキー、犬のピエール、ロボットのスズキの5人のキャラクターがいる。この登場キャラクターをポケットピープル(ポケピ)とよんでいる。
 PS本体のカレンダーと時計に連動し、ポケピの住む部屋は季節ごとに置いてある小物が入れ替わったり、部屋のものが増えていったり、夜は眠っていたり、様子が異なる。放っておけばポケピはいろんな行動を取る。冷蔵庫から飲み物を出したり、ゲームで遊んだり、腕立てをやったり、トイレやお風呂にいったり。

 テレビの中の部屋の中だけではなく、ポケピを別売りのポケットステーションにダウンロードして持ち出せるのが最大の特徴だ。メモリーカードのところに差し込んでデータを書き込む。

■□ことばをおしえる□■
 このゲームはポケピたちに言葉を教えるのがメインとなる。言葉を入力したあとでカテゴリーを選ぶ。人の名前や団体名、場所、食べ物、身につけるもの、あいさつ、すること、病気などといったカテゴリーがある。言葉を教えるとそれはどんなものかポケピから質問があるのでその言葉に対する自分のイメージ、好きとかキライとかを教えていく。

 言葉を覚えていくと、こちらから話しかけたときにその言葉を使ってくることがある。どこで誰がなにをしたかなどを自動で文章を組み立てているようなので、変なことを言い出すことがあるのがおもしろい。
 たとえば「公園でオタクが集団でおねしょをしてたよ」といった世間話から、「風邪のときは何を食べればいいの?」とか。教えていない言葉でも多少は知っていて、不意にファーストキスの話を聞いてきたりする。

 プレイヤーと過ごした日々をポケピたちは絵日記に記している。1日に1回つけるので、遊ばない日があると「いそがしいのかな・・・」とさみしいコメントだけで写真が貼られない。

■□おでかけ□■
 本体からポケットステーションを抜いてそれだけでもプレイできる。液晶画面にポケピたちが自由に過ごしている様子がわかる。
 言葉を教えられるのはもちろん、今まで覚えた言葉を使ってポケピがクイズを出してくれるゲームや、他のプレイヤーとしりとりもできる。
 また、めいし交換をして相手のデータを記録しておくこともできる。

 ポケピは2週間ほどでどこかへと旅立ってしまうが、そのあと引き続き他のキャラクターで始めると、以前に覚えさせた言葉をいくつか引き継いでいる。
 ポケピたちがおかしな言動をするのが楽しいが、言葉を覚えさせるだけなので他にやることがないのがさみしい。ただ、非常に小さなポケットステーションでいつでもどこでも遊べるのは魅力的だ。

■□リメイクで遊ぼう□■

cover 『どこでもいっしょ』 2004/12/16 PSP
※ジャケット写真をクリックすると amazon.co.jp による作品紹介ページへ移動します。


リンク集
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