プレイステーションDINO CRISIS
ディノクライシス
(1999年7月1日発売 カプコン)

★パニックホラーアクション

■□恐竜たちの巣窟□■
 バイオハザード3作目とほぼ同時期に発売されたこのディノクライシスはバイオハザードとゲームシステムが非常に似ている。
 周りのオブジェクトは一枚絵ではなく立体なのだけど、キャラクターの操作はバイオと同じで上ボタンでキャラクターが正面を向いている方へ歩くので、慣れない人は瞬時に行動が取りにくいと思う。
 銃を構えたまま動きが取れるので、その点は少しやりやすい。

 プレイヤーとなるのは政府直属のスパイチームに所属するレジーナという女性。
 クリーンエネルギーとされる「サードエナジー」を研究していたカーク博士は政府からの援助を断ち切られると同時に研究時の事故で亡くなったとみられていた。ところがボルジニア共和国のアイビス島にある軍事施設で研究を続けているという情報が入った。
 レジーナのチームはカーク博士を本国へ連れ帰る使命を受け、島に降り立つ。施設は至る所でシステムダウンしており、切り裂かれた死体が転がっていた。どういうわけか、恐竜がばっこする死の島になっていたのだった……。

■□探索□■
 施設の中を探索し、博士を見つけ出すのが目的で、落ちた電源を復旧させたり、遮るゲートや扉を解除させたりと、謎解きの場面も随所にある。
 DDKというディスクにはそれぞれA、B、Cなどとアルファベットがふってあり、同じアルファベットのディスクは暗号と入力の2種類あって、2つを手に入れて対応の差し込み口に挿入させ、暗号を解いてドアロックを解除させる。なので、謎解きといってもパスワードを解いていくのが常となる。

 武器は拾ったパーツと組み合わせて強化できる。アイテムの調合もできるので、回復薬や弾丸など効果の高い物を作り出せる。

 襲いかかってくる恐竜は、人間的な思考を持ち合わせていないので容赦ない。RPGにありがちな「今は見逃してやろう」的な発想が当然ながらないわけで、同じ室内にいなくても移動して追いかけてくる。動きも素早く、弾丸にも制限があるので麻酔弾などを併用して危機を乗り越えていくのが重要。
 恐竜に捕まれたらボタン連打で突き飛ばす。攻撃を受けると流血が止まらなくなることがある。出血したままだと足跡が残るのですぐにわかる。結構長い時間止まらないので、体力の消耗を避けるには止血剤を使うと良い。
 体力は数値化されておらず、ダメージの具合はキャラクターのモーションで見分けなくてはならない。

 バイオハザードに比べるとストーリーや世界観の作りが少々雑なように感じられる。というか、むしろ施設内をちまちまと歩き回るのではなく、おおざっぱな設定で恐竜を倒していくゲームの方がよかったのかもしれない。恐竜を相手にしたゲーム「モンスターハンター」にたどり着けたのは幸いってところか。



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