■□奥へ進め!□■
制作はユニバーサルインタラクティブスタジオ、開発はノーティドッグ社で、現在は発売元がSCEではないので任天堂ハードからも関連作が発売されている。
スクロールアクションなのだが、奥へ奥へと進んでいくちょっと変わったゲーム。とはいえ、「スーパーマリオ64」などポリゴンの3Dアクションではキャラクターの後方視点で画面奥へと進んでいくようなスタイルになるので、普通といえば普通だが、広い箱庭にしないで進む道筋を一本道にしているので奥へとスクロールするアクションゲームになっている。
ステージによっては横スクロールもあるし、転がる鉄球に追いかけられて手前に走る場面もある。スーパードンキーコングさながら暴走イノシシにまたがってゴールを目指すこともある。
手前に走るときは道のその先が見えてないので、手前のどこに穴があいているんだろうかとか、緊張感が生まれる。
舞台はオーストラリアの南東にある3つの島。ネオ・コルテックスとニトラス・ブリオという科学者2人がこの島を鉄の島へと改造し、動物たちを自分たちの兵士にしようと洗脳した。
ところがそれに失敗して動物たちはどう猛となり、荒くれ者だったクラッシュ・バンディクーは正義に目覚めてしまった……。
バンディクーとは体長20〜50センチほどの有袋類だそうだ。その彼を操作して科学者2人を追いつめる。
■□多彩なステージ□■
攻撃方法はジャンプからの踏みつけとスピンで体当たり。奥行きの距離感がつかみにくいというポリゴンならではの難しさもあるが、マリオライクなアクション。落ちている木箱にはアイテムが入っていたり、仕掛けがあったり、中間地点のチェックポイントがあったりする。
味方となってくれるのが「アクアク」という木でできた不思議な仮面。アクアクは木の箱の中にいて、1つ持っていると1ダメージ身代わりになってくれる。3つまで持つことができ、3つ手に入れたときは体が光って数秒間無敵になる。
海外版ではヒントはでなかったそうだが、日本版ではアクアクと手に入れるとヒントメッセージが現れる場面がある。あと、ベスト版のみなのか、説明書の他にボス攻略のヒントも封入されていた。
ソフトが手元にないのでどんな仕組みかわからないのだが、続編の2では「誰でも最後まで お助けシステム搭載」と書いてあり、どうやら難しいと感じている日本人プレイヤーが多いようである。
セーブするには、ステージ中の木箱に入っているタウナのパネルを3枚集め、ボーナスチャレンジをクリアする必要がある。しかもそれがステージの途中にあって、ボーナスチャレンジ後(セーブ後)もステージの続きをやるというけったいな仕様。
リンゴを100個入手すると1up。ノーミスでステージ内の箱を全部壊すとダイヤを入手できる。コルテックスボーナスチャレンジをクリアするとカギを入手でき、隠しステージへ行くことができる。
一本道の奥行きを進んでいくので思ったよりステージの狭さを感じてしまうのだけど、バラエティに富んだステージ作りでおもしろい。
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