■□海洋散策□■
のちに『太陽のしっぽ』『巨人のドシン』を生み出した飯田和敏氏のディレクション。これまでの「ゲーム」という概念から離れ、鑑賞をするように海底を移動しながら生態を楽しむソフト。
プレイヤーは国際海洋研究所の職員というコンセプトはあるが、これといった目的は与えられていない。海底基地から潜水艦「ホリディ号」に乗り込んで自由気ままに遊覧する。
海はとてつもなく広い。が、それ以上は進めない壁があって大きな箱庭になっている。
ポリゴンの海洋生物の種類は多く、4つのLRボタンから音を発してコミュニケーションをとる。コミュニケーションとはどういうことかと初めはわからなかったが、潜水艦が止まっている状態でないと魚の動きがわからないかも。目の前にふらふらっとやってきて死んだふりするとか……不思議な動きをする(笑)
深海度によっても生態系が異なり、本当にのんびりと海の中を漂いながら魚とたわむれるのが良い遊び方。
魚を捕らえることはできないが、「漁礁モード」で魚を呼び寄せることができ、このソフト唯一の目的らしい目的となっている。
■□漁礁モード□■
漁礁モードでは赤、青、黄色のブロックを並べたり積み重ねたりすることで、魚が隠れ家にしたり産卵場所にしたりと集まってくる。魚によって好むブロックが違うので、配置が重要なのだが、どんな魚が集まってくるのかわからず手探り状態。
漁礁モードの下部に表示されているバーで集まった魚の数をあらわしている。その画面でしばらく放置しておくと漁礁鑑賞モードに切り替わる。とはいえ、プランクトンのような「点」みたいな浮遊物しか見えないのだけど……。実際どんな魚があつまったのかわからない。図鑑もない(?)ので出会った魚の名前もわからない。
水族館みたいなものを期待してしまったが、海底で魚とその場限りの出会いを楽しみなさいってことなのか。
■□のんびりと・・・□■
広い海なので、前回足を運んだ場所になかなかたどり着けなかったりするので、「ポイント発射」コマンドが用意されている。このポイントは256個まで設置でき、ポイントビューモードでポイントを選択すると瞬時に戻ってこられる。ポイントは外すこともできるので、少なくて困るということはまずないかと思う。
システムの使い勝手はあまりいいとはいえない。漁礁モードやポイントビューモードは帰還コマンドを使ってメニューを開かないといけないのだけど、これを選ぶとメニューから抜け出すには基地へ戻るか、ポイント地点を選ぶしかなく、現在いる地点への復帰ができない。
なので、メニューを開いて今いる場所に戻りたいときは事前にポイント発射しておかねばならないのだ。
それに、今自分がいる場所を確認するにもポイントビューを使わないとわからないので、画面にマップ表示させて自分の居場所が確認できるとわかりやすかった。
ポイントもメモでそこに何があるかをしるせればもっとわかりやすかった。
海底を散策していると神殿の柱や沈没船、ピラミッド、遺跡などオブジェクトが見つかるが、見るだけで終わるのはなんか寂しい。見つけたら探索したくなるのがゲーマーってもんです。
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