■□タルコンガでアクション□■
太鼓を打つ面が子供の手のひらサイズくらいのタル型太鼓2個をくっつけた「タルコンガ」を使ってのアクションゲーム。
もともとは音に合わせて太鼓を打つゲームの周辺機として出たのだが、これをアクションゲームにしてしまおうと考えるのがすごい。
タルの右を叩けば右方向へ移動し、左を叩けば左へと進む。連打すれば走り、両方を同時に叩くとジャンプする。もちろん、ダッシュジャンプだってできる。
2つのタルの間には手拍子センサーがついていて、手を叩くと音を拾う仕組みになっている。このゲームでは手拍子で時と場合に応じて、ドンキーコングが様々なアクションをおこす。
ぼんやりしていると、ついてきているシルバー色のサルが操作方法をアイコンで教えてくれる。まぁ、とにかく何か変わったものが出てきたら手を叩いてみるといろいろと起こるわけだ。
■□バナナを取れ!□■
ドンキーコングといえばバナナである。落ちているバナナを拾うと左上に本数が表示される。これは体力の値にもなっていて、敵と接触するとバナナの本数も減ってしまう。0になってしまうとアウトだ。
バナナを取るときに手拍子をするとより多くのバナナを入手できるようになっている。
また、画面右下にはフラワーのマークが出ているが、これはステージにある色とりどりの花を取っていくと加算され、100個集めたときに限りバナナが100本もらえる。手拍子をして仕掛けをとくと、花があふれ出して、まるで誘導するように一本の道筋となって伸びていったりと、マリオがコインを追いかけるよな感じでおもしろい。
1つのステージは「王国」になっていて、それぞれの王国には2つのコースとボス戦がある。王国をクリアした時、より多くのバナナを持っていると「クレスト」をもらえる数も増える。銅、銀、金、プラチナがあり、1つの王国では4つまでクレストがもらえる。
今まで取得したクレストの数で次への王国が開かれるようになっているので、バナナは頑張って取っておかねばならない。
■□ボス戦□■
ボスもそれぞれ特徴があって、敵が投げてきたものをタイミング良く投げ返したり、飛んでる敵につかまったりするが、ボスに近づいてクローズアップされたときがボスの体力を奪う最大のチャンス。タルを連打してボスを叩きのめすのだ。
スーパードンキーコングと違って、操作キャラが小さめに表示されているゲームなのだが、このドアップになる仕様がなんとも気持ちよく、ボッコボコにできる。
ドアップになるのはボス戦だけでなく、その辺の敵に攻撃するときにもアップになってモーションがかかったようになり、そのときタイミング良く手拍子をすると平手打ちしてスコーンとぶっ飛ばしたりする。
■□コンボ□■
つい決めたくなるのが「コンボ」だ。空中でバナナを取り続けるとより多くのバナナがもらえるようになる。特に空中でいろんな技を使って「コンボ」させたほど多くもらえる。なので、何本もらえるかは地面に着地したときに決まる。
空中技というのはたとえばバック宙をしてそのまま壁キックをし、手拍子で銀のサルに放り投げられてツタにつかまって空中移動し、ヒップドロップで着地するなど、違う方法での空中移動を繰り返しながらバナナを入手して着地するというもの。
コンボさせていくと音楽も盛り上がっていって、なるほどだから「ジャングルビート」なのかというのがわかる。
■□リメイクで遊ぼう□■
ゲームキューブのタイトルをWiiでも遊べるように移植した「Wiiであそぶ」シリーズが展開されるが、この作品も第一弾としてWiiに移植されることになった。移動方法はヌンチャクのスティックだが、ボスを叩くのはヌンチャクとリモコンを振る操作方法のようだ。
ジャンプと拍手というシンプルな操作体系だし、横スクロールなのでWiiの購入層にもあってると思う。
ナムコのPS版「風のクロノア」もリメイクされるそうだが、こちらも3D描画ながら横スクロールだし、シンプルな操作なので、Wiiでどのくらい売れるのか興味ある。Wiiウェアもバーチャルコンソールもどれくらい売れているのだろう。
任天堂は12月に「ジャングルビート」と「ピクミン」しか出さないようだが、案外、これが売り場にあると3800円と安いので手に取ってしまうのかも。
Wiiはファミリー層が買っているので任天堂のゲーム以外は売れてないといわれているみたいだが、ファミリー層にも小学生とか中学生がいて、ファミコン世代がそうだったように、ゲームらしいゲームが全く売れない土壌でもないと思うのだが、なぜなのだろう……。
やっぱり3Dゲームが難しいからなのか。それともリビングでじっくりゲームができる時代ではないのか。任天堂据え置きハード低迷期に二極化が起こって、PS2で3Dのゲームをやる人と、ゲームボーイやDSで2Dのゲームをやる人たちに分かれてしまったのか。
DS層がWiiに流れるのは至極自然なことだとしても、それ以外のゲーマーはまだ新しいハードを購入する決定打に欠けていると思っているのか。
カプコンの「モンスターハンター3」が成功するか否かは他のメーカーも動向が気になるところじゃないだろうか。カプコンはバイオハザードのリメイクを次々とWiiで出しているのもやはり、独自の「層」を獲得しようとしてのことだと思うし、まぁ、実際バイオはWiiと相性がいいし。
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『Wiiであそぶ ドンキーコングジャングルビート』 2008.12.11 Wii |
※ジャケット写真をクリックすると amazon.co.jp による作品紹介ページへ移動します。
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