ファミコンさんまの名探偵
  (1987年4月2日発売 ¥4,900 ナムコ)

★推理アドベンチャー

■□吉本興業オールスターズ□■
 吉本の社長宅でパーティのさなか、桂ぶんちんが殺された。さんま探偵は助手となってプレイヤーと共に真犯人を捜すべく捜査に乗り出した! ぶんちんが残したダイイングメッセージ「スハダクラブ」とは? ぶんちんが持っていたというまぼろしの「ねたほん」はどこに?

 オール阪神巨人、島田紳助、今いくよくるよ、西川のりお、そして今はなき横山やすしなど、そうそうたるメンバーが出てくる。そのグラフィックのどれもがそっくりで、キャラクターも秀逸。
 さんま探偵は本人顔負けのサービス精神で、コメントもおもしろい。プレイヤーのことを親しげに「ちゃん」づけて呼んでくれるのもいいのよねぇ。

■□大阪を動き回れ□■
 基本はオーソドックスなコマンド総当たりなのだけど、場所移動にマップがあるところは当時としては目新しかっただろうか。
 話を聞いているうちにいけるところが徐々に増えていき、難波花月やテレビ局、温泉や居酒屋、たこ焼き屋、自宅マンション、新幹線で新宿まで行くこともある。
 ナムコの社屋が見えるが、ここへは入ることができないみたいねぇ。
 ゲームの進行のよってたえず登場人物が移動しているので、行き詰まったときは何度か足を運ぶと進展がある場合もある。

 アイテムはさんちゃんの鞄の中にしまっておいて、アイコン表示で証拠品を調べることができる。暗号を解いたり、部屋の物を動かして意外なところからヒントが出てきたり、アドベンチャーとしてのシステムも、内容も悪くない。
 タレントゲームにしてはすごくまともなのだ。

■□ミニゲーム□■
 まず最初のミニゲームといったら、金田七の墓で「そうさメモ」を拾うこと。これによってパスワードでゲームを再開できるようになる。
 横山やすしは競艇場に出現。ボタン連打のレースに競り勝つと重要証言が聞ける。そのほかにもタイミング系のエアロビクスや、袋小路に逃げ込んだ紳助を追いかけたり、緊迫感のないユニークさはこのゲームならでは。

 ミニゲームはさんまを動かしてプレイするので、プレイヤーの姿は見られない。「ポートピア連続殺人事件」と同じですね。
 また、ゲームセンターでは簡素なシューティングゲーム「ギャラクシガニ」がプレイできる。クリアすればヒントがもらえるのだ。

 このゲームはバッドエンディングも用意されている。それはゲームの後半であるが、口車に乗せられないよう、そして真犯人を取り逃がさないよう、お気をつけて。



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「さんまの名探偵」攻略 バッドエンディングやおもしろネタなどもあります。


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