■□もともとはパソコンゲーム□■
当時のファミコン=テレビゲームといったらお子さま向けといった印象が強かったが、任天堂でさえも麻雀やゴルフ(今でこそ人気ジャンルの一つだが、ゴルフっておじさんのするものでしょ)などを出していて、ファミコンの可能性を広く示していた。
ハドソンがファミコン参入第一弾として選んだのがこのロードランナー。このソフトはまだあまり普及していなかったパソコン(ブローダーバンド社)からの移植で、パソコンからの移植と聞くと小難しそうに思ってしまうのだが、小学生の中学年当たりなら問題なく遊べるゲームだった。
■□どんなゲーム?□■
プレイヤーであるランナーが、落ちている金塊を全部拾い集めると上に登るはしごが出現するので、それを使って脱出すれば1面がクリアとなる。
ランナーは泥棒をしているらしく、ボーッとしてると敵の巡回ロボットが近づいてくるので、こっちも動きながら敵を誘導しつつ逃げなきゃならない。攻撃は出来ないが、穴を掘ることが出来るので、近づいてきたら穴を掘って落としてしまえばいい。このとき、ロボットが金塊を回収していると自分の頭上に金塊を落とすので拾っておこう。
ロボットはしばらくすると這い出てくるが、掘った穴は数秒後に元に戻るのでうまくいけば埋めてしまうことも出来る。しかし、敵もしぶとい。ブロックの中に埋まってもまた別の場所から復活するので結局、敵の数は減らない。
ちなみにこのロボット、のちにボンバーマンとなって主役の座を勝ち取っている。ドンキーコングに出ていたマリオのようだね。
■□時間差堀り□■
ファミコン初期のゲームには画面上にある何かをすべて集める、もしくはその後一定の場所へ行くとステージクリアとなるゲームが多かった。同じ日に発売となった同社の『ナッツ&ミルク』もゲーム内容は同じようなものだ。
だた、このソフトが100万本以上を売り上げたのも、単純なアクションゲームにとどまらなかったからだといえるかもしれない。金塊を拾うには頭で考えることも必要だった。
中には周囲をブロックで囲まれた金塊もあり、穴を掘って取りに行かなきゃならないのだが、よく考えないと脱出不能となってしまうのだ。なにしろランナーはジャンプが出来ないので、掘った穴に落ちるとき、そこから出られるか確認しないと自爆せざるをえなくなる。
ランナーは自分の左右を掘ることが出来るが真下を掘ることが出来ない。それに、掘ろうとしているブロックの上にブロックがあっても掘れないという制約があるので、それがパズル要素となっているのだ。
「時間差堀り」と名付けられた技があり、次々と掘った穴が元に戻る時間差を利用してランナーを移動さねばならない場面にも出くわす。これを知らないと『チャンピオンシップロードランナー』では1面から躓くことになっちゃいます。
■□エディット機能□■
固定画面のステージながら、自分でパーツを配置し、ゲームを作ってみることが出来る。スタートボタンを押せばそのままゲームプレイとなる。
セーブ機能はないので、紙にでも書いておくしかない。
■□リメイクとシリーズ□■
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『ハドソンベストコレクションVOL.2 ロードランナーコレクション』 ゲームボーイアドバンス 2005.12.22
「ロードランナー」と「チャンピオンシップロードランナー」を収録 |
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『ロードランナー』 ニンテンドーDS 2006.10.26
「ロードランナー」と「チャンピオンシップロードランナー」新モード詰めロードランナーを収録。通信機能でソフトを持ってない人にもエディットしたゲームをあげることもできる。 |
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『キュービックロードランナー』 ハドソン ゲームキューブ 2003.07.10
『ロードランナー SuperLite 1500シリーズ』 サクセス プレイステーション 1999.07.01
『ハイパーロードランナー』 バンダイ ゲームボーイ 1989.09.21 |
※ジャケット写真をクリックすると amazon.co.jp による作品紹介ページへ移動します。
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