■□水戸黄門ファミリー□■
『静まれ静まれ!この紋所が目に入らぬか』という音声で始まるデモ。黄門様は悪い噂を耳にして世直しの旅へ出ることに。
助さん、角さん、かおりさん、おなじみのメンバーから、弥七や八兵衛、お銀、又平も登場する。
ゲームを始めるとマップ画面が現れ、これからの行き先がわかるようになっている。順路は箱根、大阪、京都、金沢、弘前、盛岡、水戸。それぞれの場所で悪事を暴くのがゲームの目的だ。
それぞれの地域の特徴はあるような、ないような。水戸はラストなだけにやたらと広いし、城の中にまで潜入するからゴージャスな国に見える……。
■□手がかり入手はバトンタッチで□■
アクションとアドベンチャーの要素を兼ね備えたゲームで、悪事を暴くためには「手がかり」が必要となる。誰がどんな手を使って行っていたか、助さんと角さんは各ステージ交互に嗅ぎまわることになる。
そのへんを歩いている町の人から話を聞いたり、襲ってくるごろつきを懲らしめて情報を引き出したりするのが主な手がかり入手方だが、その他にも仲間の手助けが必要となってくる。
敵を倒すと風車やどんぶりを落とすことがあるのだが、コンテニューボタンでそれを使うことによって仲間を呼び出すことが出来る。
助さん角さんは敵に接触したときだけ体力が減るが、コンテニューで選んだサブキャラクターは時間とともに体力が減っていき、ゼロになると助さん角さんに戻る。
助さんと角さんはメインプレイヤーで、武器を投げつけて攻撃を出来るが、ジャンプはできない。弥七とお銀は身の軽さをいかして、素早く行動し、ジャンプして屋根裏に潜入して密談をひっそりと聞くことが出来る。
また、助さんや角さんが進入できない垣根を飛び越えて、その先にあるお宝を取ることも出来る頼もしい存在。とぎれた橋を渡るときも必要だ。
八兵衛と又平は人懐こさで語りかけ、口の堅い住民から話しを聞き出すことが可能だ。たまにお金をくれたり、体力回復のおもちを食べさせてもらえたりもする。ちなみに、このふたりは攻撃手段を持っていないので敵からは逃げるしかない。
あと、このゲームでは敵を倒しても金は入らず、資金源となるのがなんと射的である。これができるのもこのふたりだけだ。射的は簡単なので大損することはないだろう。
この手がかりも手当たり次第にというわけでもなく、ある情報を入手した後じゃないと得られない手がかりもあり、ある程度の道筋に乗っ取っているので、アドベンチャーらしさもぬかりないというわけだ。
手がかりはゲージで表示され、それが満タンになると黄門様がこの悪事をさばくことができる。
■□アイテム紹介□■
ゲーム画面は『がんばれゴエモン! からくり道中』の雰囲気に似ているが、店や家の中に入るとき以外の画面切り替えはなく、RPGの町の中の様子に近い。1ステージごとに、広いマップの中を探索する。
基本的にアイテムは万屋で購入する。素早く移動できる下駄や身を守る傘など、複数買ったときは、その効能が切れたときに自動的に次の物を使うようになっている。
体力回復はそば屋でその場で回復。おにぎりを持っていると体力がゼロになったとき、自動的に全快する。このへんは「ゴエモン」と一緒だ。
このゲームには時間制限があって、日没までに手がかりを入手しないとさっさと次の場所へと移ることになってしまう。なので、その町での悪事が裁けないということになる。
アイテムのちょうちんを持っていれば多少は時間延長はできるが、タイムオーバーとなると水戸へ帰ってきたときに黒幕の悪事が裁けない!ってことになるから、なんとしてでもクリアしておくのが吉。
だんだんマップが広くなるので時間が少ないと感じるはず。
タイムオーバーになりそうだったら、日記を買っておき、わざとやられてコンテニューするのもいいかもしれない。日記があれば、電源を切らないときに限りコンテニューが可能。
■□しらふじゃいられない!?□■
原作のイメージにはないのだが、このゲームには酒を売っているところがあって、酒を飲むと陽気な音楽になり、プレイヤーの足下がふらふらとなる。そのかわり、体力の減りが少なくなるので、八兵衛か又平を使い、少しでも長い時間射的をやって金を得たいというときに使える。
あったら便利なのがアイテムだが、一番持っていなくちゃならないのがお札とかんざしだ。定期的にお化けとブス女がやってきてそれらを持っていないと取り憑いて力を奪われてしまう。それが、結構うざったいのよ。
「ゴエモン」と同様、アイテムは買うほど値も上がっていくが仕方ない。
これもまた版権物なので、リメイク・移植は難しいでしょうねぇ。
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