■□アーケードより移植□■
「ドンキーコング」は1981年よりアーケードで稼動開始。1982年にはゲーム&ウオッチに登場した。1983年、ファミコン本体と同時発売となったのが、移植版「ドンキーコング」である。
容量の都合なのか、はたまたアーケードもまだまだ現役だったからなのか、アーケードでは4面ループであったが、ファミコンでは3面に割愛されている。
マリオのペットであるゴリラのドンキーコングは、マリオのガールフレンド、レディを誘拐し、建設中のビルに立てこもった。マリオがレディーを取り返すというのがその内容。
ドンキーコングといったらジャングルのイメージだが、初代ドンキーコングは都会に現れた暴れん坊のゴリラ、キングコングを彷彿させる。
■□実は悪役□■
先に説明の通り、ドンキーコングは悪役である。アーケードのころはまだ名前もついていなかった男がプレイヤーとなってレディーを救う。
舞台となるのは建設中のビルってことなので、足場は鉄筋だ。マリオは一番下の段からスタートし、ドンキーコングがいる最上段まで登っていってレディを助け出す。
まず、1面ではドンキーコングはタルを投げつけてマリオの邪魔する。タルはコロコロと転がってくるので、ジャンプして避ける。次の段へ移るときは梯子を登っていく。タルは画面の端までくると下の段に転がっていくが、途中、梯子から落ちてくることもあるので注意しないといけない。
ハンマーを取ると、自動的に何度も振り下ろし続けるので、タルから火の玉からすべてを壊すことが出来て無敵状態となる。だが梯子を登ることができないので、一定時間の経過を待って次へ進む。
2面では上下に動くリフトが登場して、それにうまく飛び乗り横方向へと進んでいく。3面は鉄筋を支えているボルトをゆるめ、最上階のドンキーコングを落とすというもの。マリオがボルトの上を通ると抜けるので、すべて抜けばクリアとなる。
クリアボーナスは画面に表示されているが、時間が経つと共に減っていくので、早くクリアしたときほど多く得点が加算される。ゼロになったらタイムオーバーとなってしまう。
■□しばらく休眠□■
生みの親である宮本茂氏は、このゲームをポパイのキャラクターでやることを想定していたようだが、版権の問題でオリジナルキャラを作らねばならなかったという。その後、ファミコン版でも「ポパイ」は出ているが、そちらよりこの「ドンキーコング」のほうがゲームとしてのアイディアがよく練られているように思う。
海外でもウケの良かったドンキーコングであるが、「ドンキーコング3」のあと約10年のブランクがあいてシリーズが再開されているのがなんだか意外だ。今となっては任天堂の主要キャラクターなのに。
だが、「スーパードンキーコング」が発売されるまで、ユーザーの中でも決して忘れられていた存在ではなかったのは、インパクトがあるキャラクターだったということだろう。
※このゲームはWiiのバーチャルコンソールでダウンロードできます。
バーチャルコンソールタイトル一覧はこちら。
■□ドンキーコングシリーズ□■
発売日 | タイトル | |
1983.07.15 | ドンキーコングJR. | FC |
1983.12.12 | ドンキーコングJR.の算数遊び | FC |
1984.07.04 | ドンキーコング3 | FC |
1994.06.14 | ドンキーコング | GB |
1994.11.26 | スーパードンキーコング | SFC |
1995.07.27 | スーパードンキーコングGB | GB |
1995.11.21 | スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー | SFC |
1996.11.23 | スーパードンキーコング3 謎のクレミス島 | SFC |
1996.11.23 | ドンキーコングランド | GB |
1999.12.10 | ドンキーコング64 | N64 |
2000.01.28 | ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング | GB |
2001.01.21 | ドンキーコング2001 | GB |
2003.12.12 | ドンキーコンガ | GC |
2003.12.12 | スーパードンキーコング | GBA |
2004.02.14 | ファミコンミニ ドンキーコング | GBA |
2004.06.10 | マリオvs.ドンキーコング | GBA |
2004.07.01 | スーパードンキーコング2 | GBA |
2004.12.16 | ドンキーコング ジャングルビート | GC |
2005.05.19 | ぶらぶらドンキー | GBA |
2005.12.01 | スーパードンキーコング3 | GBA |
■□移植作品で遊ぼう□■
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ファミコンミニ 『ドンキーコング』 GBA 2004.2.14
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※ジャケット写真をクリックすると amazon.co.jp による作品紹介ページへ移動します。
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