ファミコンチップとデールの大作戦
 
(1990年6月8日発売 ¥5,800 カプコン)

★横スクロール型アクション・2P同時プレイ

■□どんなゲーム?□■
 チップ率いるレスキューレンジャーズはさらわれた子猫を探しに向かうがそれは彼らを誘い出すための罠。さらわれてしまった仲間のガジェットを救い出すために冒険に出る。

 道ばたには小さな箱が落ちているのでそれを拾い、投げつけて攻撃する。マリオの甲羅蹴りとは少し違って、ジャンプして投げるとその高さ一直線に飛んでいく。方向キーを上に入れながら投げると頭上に飛んでいくのは、すでに発売されているスーパーマリオブラザーズ3ではまだないアクションだ。箱を持ったまま方向キーを下に入れるとその箱の中に身を隠し、敵が接触してもダメージを受けず、かつ敵を撃退することが出来る究極のワザ。

 箱の中には役立つ物が入っていることもある。フラワーを100個あつめると1up。スターは20個で1up。それらはコンテニューボタンで現在の個数が確認できる。体力はハートの数で表し、その数は3つ。箱から見つけたドングリで体力回復だ。

 2人同時プレイが可能で、片方が片方のプレイヤーを持ち上げて移動することもできる。だけど敵に投げつけてはいけません。体力が減ってしまいます。

■□小さなリスにとっては難所□■
 マリオライクなアクションゲームだけど、マリオに比べたらステージ数は少ない。マリオは小さなマップチップを組み合わせて多くのステージをつくるが、ディズニーゲームは世界観が命。ステージの数より、ステージごとに違うチップを用意してステージごとの特色を出すことの方に重点を置く。

 庭先だったり、キッチンだったり、実験室のようなところだったり、小さなリスくんは大きな物で溢れる人間界を駆けめぐる。
 水道から流れ出る水までもが敵。蛇口をひねって水を止めなくては前には進めない。鉄球が落ちてくるところでは物を投げつけてスイッチをオフにしたり、仕掛けも凝っている。
 伸びて縮んで消えてしまう足場(リフト?)はスーマリ3ではまだなかっただろうか。
 さすがカプコンと唸りっぱなしである。

■□ちょっと中途半端なマップ□■
 ファーストステージをクリアすると、AからGまでのアルファベッドが書かれたマスを配置したすごろく風のマップが出てくる。順番通りではなく、最短距離でGまで目指してもいいわけだが、これをやる必要はあったのか。
 スーマリ3ではコクッパを一度で仕留めないと船に乗ってマップを移動してしまうため、クリアしていないマス(ステージ)が邪魔をして、やむなくステージをクリアして通り道を確保しなければならないという足かせが非常に効いていたわけだが、これはどうだろう。AからGまですべてをクリアできない人の救済処置とも違うし、目的が中途半端だな。

 それはさておき、なかなか熱中できるゲームである。Gをクリアした時、ロケットに乗ってまた別のマップに飛ばされ、ラスボスまでにはまだあと少し頑張らねばならないことを付け加えておこう。



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