ファミコンバベルの塔
BABEL
(1986年7月18日発売 ¥3,900 ナムコ)

★アクションパズル・ゴールルート確保型

■□塔を登る男□■
 いにしえに建設されたバベルの塔は、神が降臨するための場所として作られ、その頂上には空中庭園があるという。考古学研究者で探検家のインディーは塔を登る探検に旅立った……。

 塔には64フロアあり、それぞれ出口までたどり着くと次へ進むことができる。しかし、それには出口までの足場を作らねばならない。塔内に潜む敵を交わしながら頭脳を働かせるアクション型パズルゲーム。
 縦に長い画面なので、スタートボタンを押し、ポーズ画面にすれば上下ボタンでプレイヤーを動かすことなくステージを確認できる。

 16面以降はパスワードがステージの始まりに表示されるので、1回でクリアを目指さなくてもじっくり取り組める。もし「Wii」でダウンロード配信されるのなら、500円だったら間違いなく元が取れる良質なゲームである。

■□不思議な石□■
 フロアに落ちているL字型の石を組み替えて出口まで階段を作っていくのが基本。石は一度に一個持ち上げて移動できる。上に石が乗っていると動かせない。
 石の持ち上げ方が重要で、石を持ったまま石の向きを変えることはできないので、場合によっては石を別の場所に置き直した後、反対方向から持ち上げて移動するなど、パズル的な要素はかなり強い。
 インディーはジャンプすることはできず、一段の差しか上れない。石を持ったまま自分の背丈よりも高い場所から落ちるとつぶされて死んでしまう。また、石を持ったままつたを登ることもできない。

 不思議なのは、この石は階段のように連なっていると、下になにもなくても浮遊するということ。その階段になっている石のどれかを持ち上げると、それより上の石は重力によって落ちてくるが、しばらくは浮遊したままなので、そのまま持ち上げた隙間から飛び降りることも可能だ。石は一緒に落ちてこないでそのまま階段に残るので、死なずにすむテクニック。

■□トラップ□■
 敵を交わすには石を落として下敷きにする。ただし、敵はまた復活しておそってくる。石でうまく囲って閉じこめておくとこもできるので、そうしたほうがよいフロアもある。
 あとは、床に針山があったり、動く雲の上に乗って移動したり。

 フロアによっては出口が開いていないこともある。そういうときはフロアのどこかにある水晶をとると扉が開く。なお、出口は真下に足場がないといくら出口の上から飛び降りてもゴールすることはできない。石で足場を作っておく必要がある。

 説明書でさらりと触れているが、8フロアごとに「壁画の間」があり、特殊な行動を取ると謎の絵が出現する。これはもう「ドルアーガの塔」のように攻略本でもなければわからないだろう。だが、この絵(ビッグパスワード)をすべて解読しないことには64フロアをクリアしても空中庭園にはたどり着けない。

■□宝物□■
 たまにアイテムが出現する。壺はパワーポイントが1増える。各フロアにはパワーポイントがあって、画面左上に書かれているが、石を持ち上げる回数が表示以上になってしまうと1ミスとなるので、自信がなければ取っておくと良い。だけども、いかに手数を少なくするかというのも楽しみ方の一つである。
 王冠はスピードアップ、ダイヤモンドは一定時間無敵、ランプはそのフロアに限り石の通り抜けが可能になる。
 パズルゲームなのでやり方によっては行き詰まることがある。自爆のコマンドも用意されているが、ランプを取ったら命拾いすることもあるかもしれない。

■□裏バベル□■
 さて、ビッグパスワードも解読し、ゲームをクリアしたら裏面へと突入する。
 これにも隠しコマンドがあるので、クリアできない人も裏面を見ることはできる。ただ、非常に難しい! 64面をクリアした強者のための裏面だ。
 タイトル画面で上3、下5、右2、左1を押すとタイトルの背景が赤から青に変わり裏面になる。

■□リメイク□■

cover 『ナムコアンソロジー1』 PS 1998.06.04発売
「スターラスター」「バベルの塔」「レッスルボール」「覇王の大陸」

  『ナムコギャラリーvol.3』 GB 1997.07.25発売
「スカイキッド」「バベルの塔」「ファミリーテニス」「雀卓ボーイ」
※ジャケット写真をクリックすると amazon.co.jp による作品紹介ページへ移動します。


リンク集
ナムコ ナムコ(現バンダイナムコ)のオフィシャルサイト。バベルの塔の携帯ゲームもあります。
古い知識のホームページ バベルの塔ほか、攻略があります。


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