おしあわせに





旅立ちの日の殺生丸とりんを想像して描いてみました。

以下、描きながらあれこれと考えていた事の一部を、村娘の噂話という形で添えてみました。









「りんがあの妖怪のところに行っちゃったって本当?」
「うん、薄絹の被衣に白絹の衣裳、うすく紅さしてね、まるでおひいさまのお嫁入りみたいだったよ。夕焼けに映えてきれいだったなぁ」
「それでそれで?」
「でね、かごめさまが『りんちゃん、本当にいいのね?』って聞いたら、にっこり笑ってさ。犬夜叉の兄さん、早く連れて行きたくてたまらないって顔をしていたよ」
「ねえ、やっぱりそれってお嫁入りってこと?」
「まだお嫁入りってわけじゃないらしいけど……」
「んもう、じれったいなぁ。またりんに会える?」
「わかんない。でもきっと幸せそうな顔して訪ねてきてくれるさ。ここはあの子の里みたいなもんだもん」

2009.02.06



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