2005年の、殺りん版年賀状の元絵です。この絵にはちょっとした設定がありました。以下、設定小話。 [ 設定小話 ] 今年は、酉年。殺生丸様とりんは、記念撮影することになりました。 (カメラ提供:かごめ様) どんなポーズにするか殺生丸、りん、邪見で三者会談が開かれます。 「ここはやっぱり和み系が妥当でしょうなぁ」 「にぎやかなのもいいと思うよ。 犬夜叉たちも一緒に写ろうよ!」 「却下!」 本気で嫌そうな顔をする殺生丸。ポリシーを容易に曲げぬ男なのです(ある意味協調性が無いとも言うが、それはそのへんにおいておく) 「そうだ、正月と言えば書初めがございますぞ」 「かきぞめ?」 「習字をするんじゃ。 書初めで酉年をキメる、どうでしょう、殺生丸様?」 殺生丸は、根本的なところで疑問を抱きました。「そもそも、何でこの殺生丸までが『記念撮影』とやらをせねばならんのか」と。しかし、りんが楽しそうなので「まあいいか」、と思いました。この人は、きっと将来りんの尻に敷かれる事でしょう。 「では、この扇子に殺生丸様は『酉』とお書きください。 りんは『年』じゃ」 「邪見さま、『年』の字むずかしいよ」 「あほっ、手習いをさぼるからじゃ。 ううむ、ではりんは平仮名で書いても良いぞ」 * * * * * * * * * * * * * * * * * それから数時間後。 「殺生丸様、もうちょっとりんに寄って下さい〜」 「…………」 「おっ、いい感じですぞ殺生丸様」 こやつ、「かめらまん」気取り……・ 後で覚えておれよ、邪見・・・ そんな殺生丸をりんは見上げます。 「なんだか緊張しちゃうね」 書初めも記念撮影も、りんにとっては初めての事。ワクワクしてたまりません。 「こりゃっ、りん。 こっちを向かんか」 あれ? ??? 「りん、お前「どし」の字が間違っとるぞ;」 「うへえっ、ほんとだ!」 < おわり〜 > 2005.08.17 |