数年後、殺生丸様のお屋敷に引き取られたりんちゃん。巨大化りん、現る! (違) りんちゃんは贅を尽くしたお屋敷に住もうと、どんなに綺麗な衣装に包まれようと、野山を旅していた頃と変わらぬ気持ちで殺生丸の帰りを待つに違いない、なんて想像をしております。 夕暮れ時、刻々と薄紅へ茜色へと変わりゆく雲を眺め、「銀の髪が早く見えるといいな、月が登るより早いといいな」、なんて思いながら殺生丸様の帰りを楽しみに待っているのではないかと。どれほど深く草が野を覆っていても、どんなに道が暗くても、きっと兄上の姿を見たら「ダーッ」と駆け出すんだろうなぁ、と思います。 変わらない信頼、変わらない思慕、そして変わらぬ夕空。 2005.09.16 |