七夕用短冊 切り取って使ってね (使わねぇよ) 長い、長い、無駄に縦長いマシュランボーさんです。
七夕の短冊にでも使用しましょうかしら。

ヤクモ:「センターに着きますように」
マシュラ:「た な ば た」
サーゴ:「一攫千金」
クータル:「生涯満腹」

本当は背景にアリゾナ砂漠みたいのを描いてたんですが、
絵の左右をぶった切ってしまいました。
だので短文で補足。 うーん、姑息。


<以下、萌え度0%補足文>






砂塵が舞う。
荒涼と乾いた大地は、命あるものを拒もうとでもしているかのようだ。
視界を遮る砂煙の中、一閃、流星のように光が走る。

戦いに憑かれた者だという。
全てを破壊する者だという。
少女は息を飲み見守る。
己を守り、戦う者を。

夜明けの色をしたその髪は、立ち込める砂塵の中に消え、
聞こえるは只、服地を叩く砂の音と干戈交える響きのみ。
世界は荒れ果てた。 そのうえ残された命あるもの同士、
まだ殺し合わねばならないのか。
少女の華奢な体は、耐えかねるように震えた。

両腕で自分の体を抱いたまま、少女は祈る。
祈る、祈る、祈る……。
どれくらい長い時間を感じただろう。
ようやく風が砂塵を払い、視界が戻った。
黄土色の荒野には、ただひとりの人影。
剣は鈍い太陽の光をうけてゆっくりと光り、
双眸はまっすぐに、静やかに少女を見る。

その瞳を見て、少女は思った。
西を、西を目指そう。 あなたと共に。



2004.12.26



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