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登場人物

50話の時点での彼らの様子。
勇者側
魔王側
その他

*勇者のひとたち*

■モデスト
 人々から勇者と呼ばれる青年。銀髪。碧眼。無愛想かつ淡泊な性格。枯れてゆく故郷と、その町に住む自分の家族や親戚らと、一緒に滅びていくことを許されなかった唯一の人。故に勇者と呼ばれることに嫌悪感を持っている。
 最初は何事に対しても冷淡だったが、最近では魔王を追いつめることに快感を感じている様子。最初の設定よりはだいぶ極悪な振る舞いが多くなってきた。
 フルネームはモデスト=C=アバド・ラヴェル

■ヒビキ
 盗賊。14歳の少年。空色の髪と瞳を持つ。人なつこく、人を恐れない。
 当初より賭け事、光り物、喜ぶ顔が何よりも好きなところは変わらない。時間が進むにつれて、モデストをなによりも愛し、彼といることに喜びを感じているらしく、忠犬っぷりが増している。
 善と悪の区別があまり無く、楽しいこと、おもしろいことに気を取られがち。
 勇者一行の最後の良心となりつつある。

■オボロ
 人形師。28歳。黒目黒髪長髪の男。頭の固い、現実主義者。
 一時期ギルドマスターだった過去を持つが、心を持つ人形をつくることに没頭し、死体、あげくは生きたままの人間を解剖したりして、ギルドを追放された。
 現在ではその過去を悔いながらモデストたちと旅をしている。でも人形を作ることはあきらめていない。
 博識だが、その能力はもっぱらヒビキの興味を満たすことに使われている。

■タルヒ
 17歳の歌姫。黒目黒髪。のんびりだが興味を引かれるままに行動するところはヒビキと似ている。
 ある村の巫女として生きていたせいか、世間ずれしていないというか、一本ねじのゆるんだような振る舞いをすることがある。外の世界が物珍しくて仕方がないようす。巫女として生きることに息苦しさを感じていたところ、トボシに連れられて村を脱走。自由を満喫している。
 集魂、眠り、など呪術の系統を組む歌を歌う。

■トボシ
 槍使い。26歳の男。赤髪、深紅の瞳。槍は免許皆伝の腕前だが、いざ代替わりというときに跡を継ぐのが面倒くさくて街を出た。
 戦うこと自体は好きで、魔王側とぶつかることも、望むところ。
 タルヒと出会ったあたりから女難の相があるらしく、女性という女性に振り回されているようす。けれどその女性のなかにトリルもオウビリアスも含まれるから、彼の女性の範囲は限りなく広いようだ。
 勇者一行の最大戦力。

■トリル
 トボシの飼い猫。灰色。人の言葉がわかるようだ。トリルの言葉がわかる人間もいるらしい。
 そうでなくても、とても賢い。タルヒと仲がよい。


*魔王なひとたち*

■グレンテ=ケイオス
  魔王。呪いによって魔王となるにふさわしい能力を得た。体は25才の男、焦げ茶色の髪と瞳を持つ人間そのもの。変身したりもしない。
  特技は剣術。呪いのせいであらゆる文字を読むことができるようになった。
  魔王となっても聖なるものを弱点としない、ある意味最強の男。使い魔たちを教会に連れて行ったり、作戦中自ら一戦士として参加したり、のほほんとした外見に比せず、気の抜けない主。
 使い魔たちに先生と呼ばせているように、彼の職業は教師らしい。副業は翻訳。魔王の能力を無駄遣いしている。
 最近は結界や召喚術や魔導器の文献を集めている。

■ディベルス
 四天王の一人。神官の烙印を持つ。黒髪、金色の瞳。黒猫の使い魔。
 生真面目で職務熱心。いろんな意味で型破りな魔王を支えるべく、日々徹夜で知識を吸収し続けている努力家でもある。
 厳格な青年だが最近では他の四天王の影響でかなり自分を主張するように。変わっていっている自分を自覚して、それを気にしてもいるよう。
 自分の判断で行動した「交渉」が、本当に正しかったのか悩んでいる。

■ヴァンゼ
 四天王の一人。魔導士の烙印を持っている。深紅の髪、金色の瞳を持つ、女の姿をしている。白蛇の使い魔。勉強嫌いだが、魔術のことでは労を惜しまない。プライドと自己顕示欲が高いが、仲間に対して冷淡というわけではない。
 グレンテの隣に立ってバランスがとれるよう女の姿を選択したくらい、当初からグレンテを愛している。
 寒いのが苦手で霧の街の気候に日々苦悩しながら、アァルの残した卵を大切に温めている。
 面倒くさいといいながら、結構面度見はよいようだ。

■ウォーカー
 四天王の一人。役職は偵察。
 一番最後にグレンテの使い魔となった、灰色の蝙蝠。人間時は180cmを超える大男。金の瞳、灰色の髪。使い魔のなかで唯一人型と蝙蝠の姿を行ったり来たりできる。
 精神的にはオヤジでお調子者、薄着のアリエッタをみて喜ぶほどだが、グレンテを含めて一番の年長者であり、いろいろ気が利くことは確か。特技は格闘。使い魔たちの中で、一番人間世界に適応するのが早かった。
 使い魔になるのは2度目。前の主を助けられなかったことが心にしこりとなって残っている。

■アリエッタ
 四天王の一人、役職はメイド。15才の少女。亜麻色の髪、鳶色の瞳。
 どこかの求人広告を見てグレンテの屋敷のメイドに応募、採用される。慌て者でおっちょこちょいで不器用だが、親切(多少押し売り)。特技は料理。四天王を名乗るに足りる能力はなし。
 最近はグレンテに師事して剣術を学んでいる。

■アァル
 竜。ヴァンゼの恋人。卵をひとつ残して死んでいる。

■ベリテ
 純粋魔族。ウォーカーの配下。人界では人間の男の姿をしている。良識派。忠実。

■クイーン
 純粋魔族。ウォーカーの配下。人界では人間の女の姿を模している。好戦的。主思い。


*どっちの味方でもないひとたち*

■オウビリアス
 世界の中心にあるといわれる、世界時計に宿る唯一の妖精。外見は全く人間と同じで、身長176cmの大柄なオカマ。白銀色の髪と深い青色の瞳を持ち、自ら「カワイイオトメ」を主張する。
 世界時計の番人で、意志代弁者でもある。かわいいものをこよなく愛し、青いものを好んで身につけている。孤独に負けない優しい妖精。
 仕事熱心だが、仕事中に勇者一行、魔王一味のかわいいコたちにちょっかいを出しまくっている。黒猫には振られ続けているが、めげていない。

■騎士
 人間の男。悪魔の王を倒しに出向いて、罠にはまり世界をかけてゲームをすることに。
 ゲームは魔界の王に押され気味。

■魔界の王
 魔族。外見は美女。世界がほしい、というよりはゲームを楽しみたいだけのよう。
 天使が現れて慌てているが、勝ちゲームを確信している。

■天使
 天界に住む。魔族が人間界に入り込まないように見張っている。人間が天界に入り込まないよう門を作っている。
 騎士と魔界の王とのゲームで召喚され、騎士に味方している。

■ドワーフ
 小さくて丸っこくて重量感たっぷりな141歳。手先の器用な時計職人。
 訪れた小さな人間が店に居着かないように、はやく雨が上がることを望んでいる。




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