「さくら」を飼う事を予定していたその昔、私は、本屋さんや図書館で、ついついパピヨンの本が目にとまり、覗いて見ていました。 |
そこで見つけたファーレン、「何て可愛いんでしょう!」 |
パピヨンもいいけど、できれば、ファーレンを飼いたいと思いましたが、耳が将来も立たないと言う判断は幼い時にはできない事や、日本ではマイナーだったことから、あきらめました。 |
勿論、パピヨンも、充分可愛ですものネ。(*^_^*) |
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「さくら」から「ゆり」が誕生し、次第に大きくなって行くにつれ、やはり垂れ耳は可愛いと、改めて実感し、確信しました。 |
運命に感謝したいくらいです。 |
と、申しますと、親ばかと思われるかも知れませんが、よそのファーレンも可愛いですよ。 |
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そして、必ずしも「ゆり」でなくともいいのだけれど、どうにかして、垂れ耳の可愛さを、皆に知って欲しいと思いました。 |
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ショーに出る? |
でも、「ゆり」は、とっても臆病。 |
彼女とは、かくれんぼさえできないほど、彼女は私から離れられないのです。 |
また、ショーに出る場合は、立ち耳パピヨンと一緒に出ます。 |
けれど、パピヨンは、名前の由来どおりの、あの耳が特徴で、垂れ耳は耳立ちが悪いということで、評価が悪いです。 |
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そんな時、FCIのショーで、パピヨンとは別に「ファレーヌ部門」ができると知りました。 |
(JKCでは、ファーレンをファレーヌと言う。) |
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びびりを克服する為、つとめて、色んな所に連れて行き、他の犬とも会わせました。 |
思えば、リングサイドドッグとして連れて行った最初はひどかったです。 |
犬と人を怖がり、泣き叫びますので、ショードッグが点にしか見えない程、遠く離れた場所からの観戦でした。 |
それでも、少しずつでも改善され、やっとドッグショーに出せるまでには、なんともはや5年の長きの歳月がかかり、ショー年齢としては、すっかりおばあちゃんになってしまいました。 |
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それで、今回の東京インターのショーは、「ゆり」にはデビュー戦となりました。 |
これまでに、その前に3箇所のショーを予定していたのですが、父の看病や不幸などと重なって、ことごとくキャンセルになってしまったからです。 |
私も、こんなビッグショーには出たことも無く、ぶっつけ本番で、不安だらけでした。 |
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70数匹のパピヨンの激戦が終わって、ギャラリーが潮が引くように少なくなって、いよいよファーレンです。 |
この日のファーレンのオープン・メスのエントリーは、「ゆり」1匹。・・・ラッキー! |
グループ選出の権利を、無条件に得たようなものです。 |
熾烈な戦いを制して上がって来たパピヨンに申し訳ないくらいでした。 |
それでも、初めていただいたリボン、すごく嬉しかったです。 |
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触審も難なく終え、いよいよグループ戦です。 |
私の前には、パピヨン。後は、ペキニーズ。その後にスタンダードプードルがスタンバイをしていました。 |
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私は、この時とばかり、ファーレンをよく見ていただきたくて、ちょっと大きく広く回ったのが失敗でした。 |
二つ目の角を曲がった時、ペキニーズの後に居たはずのスタンプーが、そのペキニーズをも追い抜いて、背後から、跳ねる様に走って迫って来ました。 |
大きい! |
それに、「ゆり」が忌み嫌う黒毛。 |
気付いた「ゆり」は、声も出ないほど驚き、身震いし、尻込みしました。 |
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それからの「ゆり」は、恐怖で抱っこをせがみ、立て直すのに苦労しました。 |
それでも、とりあえずは、頑張りましたが・・・。 |
「うーちゃん・・・、(私は「ゆり」をそう呼ぶ)・・・ショーは、もう嫌いになったかなぁ?」 |