カッコウ、カッコウ、カカコ、カカコ・・・ガカッ。

「今日も、いるいる。相変わらず、せっかちだ。」


あの場所は、僕達の好奇心を満たし、決して期待を裏切らない。


「これから、行くからよろしくネ!」

でも、その前に、また道路を横断するので、繋がれる。
けれどもその頃は、もう僕達は、ワクワク、ドキドキしているんだ。
「今日は、橋を渡るのかな?それとも、川を渡るのかな?」って。


「やったゾ!今日は、川を渡るらしい!」

道路を横断すると、いよいよ本格的に、リードをはずしてもらう。

すぐさまパンケチン川の小川に足を浸し、まだ雪の残る大雪山から流れてくる雪どけの水を飲む。
「ああ、うまい!天然水は格別だなぁ。」

とりあえず、のどを潤したら、「さあ、わたるゾ!」

一気に走って渡ってもいいし、泳いでもいいんだ。


「ドル」  


でも、あまりご主人様と離れないようにしなければ。

なぜなら、煮干が泳いでくる事があるんだ。

なんと、それが、干物のままで、泳いでくるんだゼ!

水の中では、鼻が利かないから、見逃さないように注意しなければ。

他の2匹にばかり食べられては、たまらないものネ。


「ゆり」  
  「ゆり」 
左から「さくら」「ドル」「ゆり」  


       左「ゆり」右「ドル」