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塗     料
更新日 2011/ 2/ 28 http://www9.plala.or.jp/penkiya/  太陽塗装
 塗装する塗料の選択は、お客様のふところ具合で決まる!……。なんて書いてしまってごめんなさい。
冗談も程々ですが、塗料屋さんいわく「高い値段の製品はいいものだ」・「安い塗料より高い塗料のほうが耐久性が良い」てな事をメーカーの営業さんが申してます、まあ―確かに言えてます。
本当のところはと私が思うには、屋根だけ、あるいは外壁だけ高価な塗料を塗っても軒天・破風板などが剥げたり変色したり汚れなどの症状が出てしまったら当然また塗らなければいけません。フッ素樹脂塗料を塗って20年持ちますが、破風板に普通のペンキを塗装すると3年から5年で剥げるなどの劣化症状が出はじめ、また塗装しなければいけません。もちろんフッ素樹脂塗料といえども雨染みや汚れなどの症状は出てしまいます。
そこで、屋根・外壁・破風板・軒天の塗装サイクルが同じくなるように塗料を選択すれば、仮設足場を何度も掛けるなどの余分な出費を防ぐこともでき、いつまでも綺麗な住宅景観を保つことができます。
   お勧め塗料の組み合わせ
現状では、シリコン樹脂塗料中心がGood!、塗り替えサイクルを10年に設定できます。
破風板 二液シリコン樹脂塗料(弾性タイプ)
軒天 NAD系アクリル樹脂塗料
外壁 ウレタン樹脂塗料 or シリコン樹脂塗料
屋根 シリコン樹脂塗料
鉄部  エポキシ樹脂錆止め塗料、上塗りにシリコン樹脂塗料
雨樋 下塗り…ミッチャクロン(塗料密着剤)   上塗り…シリコン樹脂塗料
雨戸 下塗り…ミッチャクロン or エポキシ樹脂錆止め塗料 
中塗り…二液アクリルウレタン(金属専用塗料) 
上塗り…二液アクリルウレタンクリヤー(金属専用塗料)


  塗料の役割   保護・美粧・特別な機能の付与
   保護

金属は錆びてぼろぼろになり、木材は朽ち果てていつかは土に戻ってしまいます。
塩害・紫外線・種々の薬品を含んだ排気ガスの影響で腐食は加速され、建築物は大きなダメージを受けます。
このような、自然の脅威や人為的な悪環境から建築物を健全に維持する為に、塗装による保護は欠かせません。
   美粧

塗装には、美しく見せたり物の価値を上げる美粧機能があります。
色彩の上手な利用によって、イメージアップのための色彩、周辺環境と調和した色彩、働きやすい環境作りのための色彩など快適な環境作りに役立っております。
   特別な機能の付与

特別な機能を持たせた多機能塗料を塗装することにより、機能・経済性・安全性の向上・環境保護などに役立っており、新しい機能を持つ塗料が続々と開発されております。
電磁波遮蔽塗装(電磁波公害防止)・電磁波吸収塗装(電波障害を解消)・着氷固着防止塗装(雪氷除去作業の軽減と安全対策)・結露防止塗装(省エネルギー・環境保全)。 
その他に導電・磁性・太陽熱吸収・耐熱・遠赤外線放射・蛍光・変色・防音・制震・張り紙防止・防塵・防カビ・防虫など色々な機能をはたす塗装がされています。

塗膜になる成分 樹脂 合成樹脂 アルキド樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂
シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、紫外線硬化剤用樹脂
フェノール樹脂、塩化ビニール樹脂、合成樹脂エマルション、石油樹脂
ニトロセルロース、エチルシリケート、水溶性樹脂
油類 あまに油、大豆油、きり油、サフラワー油、トール油、ひまし油、やし油
架橋剤・硬化剤など イソシアネート、アミン類、イミダゾール類など
顔料 着色顔料 酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、パーマネントレッド、べんがら
黄土、シアニンブルー、シアニングリーン、ベリレンレッド、キナクリドンレッドなど
錆止め顔料 亜鉛末、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、
モリブデン酸亜鉛、MIO(雲母上酸化鉄)など
体質顔料 炭酸カルシウム、クレー、タルク、硫酸バリウム、シリカなど
その他 アルミニウム粉、光輝性マイカ、ガラスビーズ、蛍光顔料、蓄光顔料、光触媒
赤外線反射セラミックなど
添加剤 可塑剤・沈殿防止剤
その他改質剤など
アルキルアミン、ステアリン酸アルミニウム、ベントナイト、メチルセルロース
シリコーン、各種界面活性剤、ナフテン酸、金属石鹸
紫外線吸収剤、水系添加剤など

塗膜にならない成分 有機溶剤・水 石油系混合溶剤、ミネラルスピリット、トルエン、キシレン、ブタノール、IPA
セロソルブ酸、MEK、MIBK、酢酸ブチル、酢酸エチル、水など

  塗料の成分による分類
塩化ゴム系塗料 ・ポリエステル樹脂塗料 ・フッ素樹脂塗料 ・ウレタン樹脂塗料 ・エポキシ樹脂塗料 ・アクリル樹脂塗料 ・ビニル樹脂塗料 ・アミノアルキド樹脂塗料 ・アルキド樹脂塗料 ・ニトロセルローズ塗料 ・油性塗料に分けられます。

  塗料の成分   顔料・樹脂・溶剤・添加剤の成分から成り立っております。
顔料 塗膜を形づくる主体地なる顔料。
顔料は、おしろい・紅など顔に塗る材料ということから付いた名前です。
水や溶剤に溶けない、細かい色粉で、金属から作る無機顔料と、石油から合成する有機顔料があります。
樹脂 塗料に色を付けたり、塗膜に厚みをもたせたり、特別の性質を付与するために使用されます。
松ヤニや、漆などの樹液、動・植物の油脂と顔料と練り合わせて絵の具とした、というところから来ています。
天然産樹脂、石油から合成される合成樹脂があります。 
塗料の骨格となる物で、その種類によって用途・性能が決まります。
溶剤 樹脂、油類を溶解または分散させ、流動性を与えるために使用されるものです。
樹脂を溶かしたり、薄めたりするための透明な液体です。大部分が石油から作られ、有機溶剤とも言われます。
水に溶ける樹脂もありますが、有機溶剤と区別する意味で、水は溶剤とは言いません。
溶剤は樹脂によって溶解力に差があります。
添加剤 塗料、塗膜を安定させるためや、使いやすくするために使われます。
塗料の性能を向上させる補助薬品で、製造のとき必要な性質のもの、貯蔵中に変質しないようにするためのもの、塗装効果(出来映え)を向上させるためのもの、があります。

   顔 料
顔料とは塗装の色彩(水や溶剤に溶けない耐候性のある安定した細かい色粉)です。 
色彩のない透明な塗料はクリヤーと言います。 顔料を含み色彩を持つ塗料をエナメルと言います

塗装に色彩を与えるのが主の目的で使われますが塗装の作業性や塗膜の機能を向上させたり、塗装を丈夫にするなどの目的で使われる顔料もあります。
顔料は有機顔料無機顔料があり、さらに無機顔料は着色顔料・体質顔料・防錆顔料・金属顔料とに分けられます。

   顔料の種類
有機顔料 石油・石炭から合成された高分子の色粉で、炭素と水素を主成分とした、酸素・窒素・硫黄等からなる有機物顔料。ハロゲン元素、銅やニッケル等を含む物もある。
無機顔料 金属化合物を主成分とする色粉で、主な物に酸化チタン・酸化鉄・黄鉛・鉛丹などがあります。

   無機顔料
着色顔料 鉱物を原料として作られた色粉で塗装に色彩を与えます。
体質顔料 鉱物(岩石・粘土)・貝殻を粉砕した粉で塗装を肉厚にし、丈夫にする・塗装の機能を与える・光沢の調整などに使われる。油・合成樹脂などと混合されると半透明になり着色剤としては使用されません。
防錆顔料 金属のさびを防ぐために積極的に働く性質を持つ顔料のことであります。
主な原料は、鉛・亜鉛・クロムなどです。
金属粉顔料 金属を粉砕、特殊加工した粉で、塗装に緻密性を与え丈夫にする・塗装にメタリック、パール調を与える・塗装の黄金色などに使われる。
主な原料はアルミ・真鍮・酸化鉄・亜鉛・チタンなどを粉砕・特殊加工したもにです。
つや消し顔料 つや消し塗料は2%〜20%のつや消し顔料を加え光沢が調整される。したがってつや消し顔料を加える分だけ、耐候性、耐水性などの性能が劣り、外部用としては向かなくなる。 (エマルション塗料など外部用つや消し塗料は例外)
主な原料は、シリカ粉(珪石粉)を焼成して表面積の多い、軽い粉末とした物である。

   樹 脂
樹脂は塗料の骨格をなすもので、耐久力を持たせるものです。
顔料を練り込み、色彩を与えるので展色剤とも呼ばれます。
固形や、水状のものなど様々な粘性のものがあり、塗料用として溶かしたり、薄めたものを樹脂ワニスといいます。

  樹脂の原料
樹脂の原料には、天然産の植物油を加工したものと、石油を原料とする化学薬品から合成された合成樹脂があり、植物油などで合成樹脂を変性して作られた樹脂を「混合樹脂」または「変性樹脂と呼ばれます。
樹脂の持つ特長を生かし、他の樹脂で弱点をうまくおぎない、これらの樹脂の組み合わせで塗料用の樹脂が作られております。

  樹脂の種類
アクリル樹脂 アクリル酸・メタアクリル酸の誘導体を主成分とする重合樹脂をアクリル樹脂といいます。
水溶性樹脂・エマルション樹脂・非水エマルション(NAD)・粉体樹脂など様々な形態のアクリル樹脂があります。
ポリウレタン樹脂 素材に強固に密着し、耐候性・耐久力も強く・硬く・耐汚染性・耐水・電気的性能にも優れ、耐薬品性が良いなどの多くの長所があります。毒性も改善されてきてはいますが、十分な換気の必要があり、水分とも結合するため湿度の高い日は注意が必要です。
ウレタン樹脂塗料 …ウレタン結合を塗膜中に形成する合成樹脂塗料であり、耐摩耗性・耐屈曲性に優れている。
シリコン樹脂 耐熱性・耐候性・耐寒性・電気絶縁性に優れていますが、密着性がやや劣り、また耐油・耐溶剤性が不足しているので、アクリル樹脂やアルキド樹脂を混ぜて欠点をおぎない使いやすくします。
シリコン樹脂塗料 …けい素有機化合物を展色剤とする塗料で、耐熱性・耐寒性・耐水性・耐候性の塗膜性能を備える 
フッソ樹脂 樹脂を形成するポリマー(高分子化合物)分子中にフッ素原子を含む樹脂をフッ素樹脂といいます。
超耐久性能を示し、耐油・耐薬品性・電気的性能が優れ、非粘着性・撥水性・耐汚染性にも優れた特長があります。しかし、硬化剤を使用時に添加する二液タイプであり、また樹脂のコストが他の樹脂と比べかなり高価であるため、お客様に勧めにくい樹脂でもあります。せっかくの良い塗料でありながら残念です。
汚染物などの付着を防止したり、シミの発生などを進行させない、などの塗装に活用されている。
エポキシ樹脂 1分子中にエポキシ基を2個以上有する熱硬化性合成樹脂。エポキシ樹脂は、黄〜褐色の粘稠な液体または固体で、分子量は300〜8,000、比重1,15〜1,20である。ポリアミンや無水フタル酸で架橋し硬化する。塗料の他接着剤、電気絶縁材料に使われる。
アルキド樹脂 アルキド樹脂とは、アルコールとアシッドの結合を意味する物で、フタル酸樹脂塗料とも呼ばれます
アルキド樹脂液は乾性油と多価アルコールと多塩基酸のエステル縮合化合物を溶剤に溶解した樹脂液で常温により乾燥する事と、多くの樹脂との相溶性が良い為色々な変性により幅広い用途に用いられています。
アルキド樹脂の特徴・性質
塗膜は肉持ちが良く、光沢・レベリングなどの塗膜外観が良い。耐候性・耐油性・耐酸性は比較的優れているが、耐水性はやや劣り、アルカリには分解されやすい(エステル結合の為、アルカリで鹸化され剥離しやすい)。セメント系基材や亜鉛メッキ面の塗装は不適です。
アルキド樹脂の変性
乾性油を使用しているアルキド樹脂は、他の合成樹脂とも比較的幅広く相溶します。また、アルキド樹脂を合成後に二重結合を持つビニル系モノマーなどを付加させる事で速乾性・耐水性などの性能を向上させる事も出来ます。

   添加剤
添加剤とは、塗料が膜を形成する為に乾燥を促進したり、容器の中で顔料の沈殿や乾きを防止するもの、塗膜が平滑に仕上がるように助けるもの、顔料の混和をより良くするものなど各種の目的で塗料に加えます。
呼称 効果 成分
乾燥剤 酸化乾燥塗料の乾燥を早める 鉛、マンガンコバルトなどの樹脂酸、ナフテン酸塩
皮張り防止剤 容器内の表面乾燥を防止する フェノール化合物、テレピン油、他
タレ防止剤 塗装した塗膜にたるみが出来るのを防止する ベントナイト、アルステ、他
沈殿防止剤 容器内での顔料の沈殿を防止する 合成ワックス、金属石けん、他
レベリング剤 塗装した塗膜にハジキやへこみが出来るのを防止する シリコン化合物、他
色別れ防止剤 塗装した塗膜の色が均一になるよう、斑点状にムラが出来るのを防止する シリコン化合物、アクリルオリゴマー、他
防腐剤
防かび剤
水系塗料の腐敗を防止する
塗膜に発生するカビの防止
ペンタクロロ・フェノール、サルチル酸アニライド、他
分散剤 展色剤への顔料の分散が容易になるように分散時に加える 高分子アミン塩、界面活性剤、無機塩、他
可塑剤 塗膜に柔軟性を与える ジブチルフタレート、ひまし油、他
つや消し剤 塗膜のツヤをけす、研磨性を与える 無水珪酸、タルク、他
乳化剤 水と油、樹脂とを混合して乳化させる効果としては水と油の表面張力を減少する アルカリ石けん、界面活性剤、トリエタノールアミン、他
その他、塗膜にすべり性を与えるもの、泡を消すもの、防火、殺菌性を与えるものなど多くのものが使用されています。
川上塗料資料より

塗料   JIS                     国土交通省適合
JIS No             JIS名称 略号
K 5492
(JIS K 5492)
アルミニウムペイント
K 5516 合成樹脂調合ペイント1種・2種 SOP
K 5531 ニトロセルロースラッカー(仕上げ用クリヤーラッカー、木材用クリヤーラッカー) CL
K 5533 ラッカー系シーラー、サンジングシーラー、ラッカーサーフェーサー
K 5562 ラッカー系シンナー(ラッカーシンナー、リターダー)
K 5492 フタル酸樹脂ワニス
K 5572 フタル酸樹脂エナメル1種 FE
K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス VE
K 5582 塩化ビニル樹脂エナメル1種
K 5621 一般用錆止めペイント1種・2種 B種
K 5622 鉛丹錆止めペイント1種・2種 A種
K 5623 亜酸化錆止めペイント1種・2種
K 5624 塩基性クロム酸鉛錆止めペイント1種・2種
K 5625 シアナミド鉛錆止めペイント1種・2種
K 5627 ジンクロメート錆止めペイントA・B
K 5628 鉛丹ジンクロメート錆止めペイント
K 5629 鉛酸カルシウム錆止めペイント
K 5633 エッチングプライマー1種・2種
K 5653 アクリル樹脂ワニス AE
K 5654 アクリル樹脂エナメル
K 5663 合成樹脂エマルションペイント1種・2種 EP
K 5667 多彩模様塗料2種 EP−M
K 5669 合成樹脂エマルションパテ(一般系薄付け用・耐水系薄付け用)
K 5664 タールエポキシ樹脂塗料1種・2種・3種
K 5551 エポキシ樹脂塗料(1種・2種下塗り、1種・2種上塗り)
K 5552 ジンクリッチプライマー1種・2種
K 5553 厚膜系ジンクリッチペイント1種・2種
K 5554 フェノール樹脂系雲母状酸化鉄塗料
K 5555 エポキシ樹脂雲母状酸化鉄塗料
K 5639 塩化ゴム系塗料
K 5656 建築用ポリウレタン樹脂塗料 2−UE
K 5657 構造物用ポリウレタン樹脂塗料
K 5658 建築用ふっ素樹脂塗料 2−FUE
K 5659 構造物用ふっ素樹脂塗料
K 5660 ツヤ有り合成樹脂エマルションペイント、水性反応形多用途塗料
一液水性反応硬化形アクリル樹脂多機能塗料
EP−G
K 5421 ボイル油および煮あまに油
K 5511 油性調合ペイント
K 5583 塩化ビニル樹脂プライマー
K 5668 合成樹脂エマルション模様塗料 EP−T
S 18 M−404 アクリルシリコン樹脂塗料 2−ASE
外装材   JIS
JIS No             JIS名称
A 6909
JIS A 6909)
建築用仕上塗材 外装薄塗材E
防水系外装薄塗材E
複層塗材E
複層塗材RE
複層塗材RS
A 6021             建築用塗膜防水剤
A 6916             建築用下地調整材
規制対象(塗料11品種)
JIS K 5429
アルミニウムペイント JIS K 5621
一般錆止めペイント
JIS K 5511
油性調合ペイント JIS K 5667
多彩模様塗料
JIS K 5516
合成樹脂調合ペイント JIS K 5961
家庭用屋内木床塗料
JIS K 5512
フタル酸樹脂ワニス JIS K 5962
家庭用木部金属部塗料
JIS K 5572
フタル酸樹脂エナメル JIS K 5970
建物用床塗料 (新規)
JIS K 5591
油性系下地塗料
規制対象(仕上げ塗材5種類)  JIS A 6909  建築用仕上げ塗材
内装薄塗材E 内装厚塗材E 軽量塗材 複層塗材E 防水形複層塗材E
内装用の仕上げ塗材で、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂及びホルムアルデヒド系防腐剤の使用していない物はF☆☆☆☆マークが表示できます。
規制対象外 (塗料16品種) 規制対象外になるJIS製品、F☆☆☆☆表示となり使用制限なし
JIS K 5431 セラックニス類 JIS K 5654 アクリル樹脂エナメル
JIS K 5531 ニトロセルロースラッカー JIS K 5656 建築用ポリウレタン樹脂塗料
JIS K 5533 ラッカー系シーラー JIS K 5660 ツヤ有り合成樹脂エマルションペイント
JIS K 5535 ラッカー系下地塗料 JIS K 5663 合成樹脂エマルション模様塗料
JIS K 5581 塩化ビニル樹脂ワニス JIS K 5668 合成樹脂エマルションパテ
JIS K 5582 塩化ビニル樹脂エナメル JIS K 5669 家庭用屋内壁塗料
JIS K 5583 塩化ビニル樹脂プライマー JIS K 5960 アクリル樹脂系非水分散形塗料(新規)
JIS K 5653 アクリル樹脂ワニス
国土交通省  建築基準法改正
建築基準法が平成14年7月に一部改正(15年7月より施行)されました。これに伴い国土交通省告示により、それぞれ第一種、第二種及び第三種のホルムアルデヒド発散建築材料が定められました。
規制対象工事  ・公共、民間を問わず居室の内装工事。
規制対象物質 ・ホルムアルデヒド、クロルピリホス(シロアリ駆除剤)
規制対象材料 ・木質建材(合板、木質フローリング、パーティクルボード、MDFなど)、壁紙、ホルムアルデヒドを含む断熱材、接着剤、塗料、仕上げ塗材など。
規制対象範囲 ・居室の内装仕上げ、天井裏における面的な部分。
対象外 ・柱等の軸材や回り縁窓台、巾木、手すり等の造作部分、建具枠、間柱、胴縁、部分的に用いる塗料(タッチアップ等)、接着剤等。
規制対象居室 ・居間、寝室、事務室、会議室、工場作業場、店舗の売り場、厨房、教室、職員室、応接間、食堂。
対象外 ・玄関、廊下、浴室、納戸、更衣室、事務所の給湯室等。
内装仕上げの制限
内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する健在には、次のような制限が行われます。
建築材料の区分 ホルムアルデヒドの発散 JIS、JASなどの表示記号 内装仕上げの制限
チャンバー法 テシケータ法
建築基準法の
規制対象外
5μg/uh 0.12以下
r/L
F☆☆☆☆ 制限なしに使える
第3種ホルムアルデヒド
発散建築材料
5〜20
μg/uh
0.12〜0.35
r/L
F☆☆☆ 使用面積が制限される
第2種ホルムアルデヒド
発散建築材料
20〜120
μg/uh
0.35〜1.8
r/L
F☆☆
第1種ホルムアルデヒド
発散建築材料
120
μg/uh超
1.8以上
r/L
旧EFc または表示なし 使用禁止


                    塗料の乾燥機構     (関西ペイント資料より)
乾燥の種類 乾燥の機構 代表的な塗料 乾燥時間
揮発乾燥型 塗膜中の溶剤が蒸発して、塗膜が硬化する。 ・アクリルラッカー
・塩化ビニル樹脂塗料
1〜2時間
融着乾燥型 溶剤や水分が蒸発すると、分散していて樹脂粒子が接触・融着して連続塗膜となる。 アクリルエマルション塗料
・NAD(非水分散系)塗料
1〜3時間
酸化乾燥型 塗膜中の溶剤が蒸発して、塗膜が空気中の酸素と反応し、重合をともなって硬化する。 ・合成樹脂調合ペイント
・フタル酸樹脂エナメル
16〜24時間
重合乾燥型 触媒・硬化剤を混合することにより樹脂が反応し、重合をともなって硬化する。 ・ウレタン樹脂塗料
・エポキシ樹脂塗料
5〜24時間
熱重合乾燥型 加熱することにより、樹脂が反応し、重合をともなって硬化する。 ・熱硬化アミノアルキッド樹脂塗料
・熱硬化アクリル樹脂塗料
120〜140℃
20〜30分
融解冷却乾燥型 加熱によって融解した塗膜が冷却によって硬化する。 ・トラフイックペイント 20〜30分


  塗料の問題点・他

  難解な塗料商品名
最近、外壁塗料が相次いで発売されておりますが、この塗料の商品名の難しさと言ったらありません。各メーカー似たような名前が多く、困ってしまいます。樹脂や添加物の名前を付けるため、どうしても似てしまうようです。
アクリル樹脂でありながら、「セラミック」・「シリコン」などの文字が書かれたりしており大変分かりずらくなっております。
どうしてこうした事が起きるのか塗料屋さんに聞いたところ、たとえばトルエンに5%のメチルアルコールを入れたとします。そうすると名前をトルエンではなくメチルアルコールと表示しても良いそうです。ようするに5%以上、他の添加物を混入すればその添加物の名前を表記できる事になります。
はじめに樹脂の表記があり、次に機能を付けるため混入した添加物の名前を記入すれば、かなり分かり易くなると思いますがいかがでしょうか…。

  冬場の低温による乾燥(硬化)
エポキシ樹脂塗料・ポリウレタン樹脂塗料・フタル酸樹脂塗料などは、低温になると乾燥(化学反応)が非常にしにくくなり、5°C以下では反応が起こらなくなります。
これらの塗料を厳冬期に使用されるさいには、温風ヒーターなどによる強制乾燥の必要があります。

  塗料による環境問題
住宅塗装の多くは刷毛、ローラー塗装が多く、吹き付け塗装の場合に起こる有機溶剤の揮散は極力抑えられます。
水性塗料は、希釈剤として水を使用することで、有機溶剤の問題を解決します。
建築・外装用塗料では水性塗料の割合が60%程に達し、しかも白塗料で、塗装時の有機溶剤量は5%以下となっております。
各メーカーでは現在溶剤量ゼロの水性塗料の開発に力を注いでいるところです。

  クロム・鉛化合物の毒性
錆止め顔料として多く使用されているジンクロメートの主成分は、クロム酸亜鉛とクロム酸カリウムで、これらの成分中のクロムは6価の酸化状態にあります。6価のクロムは強い酸化力と、タンパク質との結合力を有しており、その粉塵を吸収すると、激しい場合は鼻中隔に潰瘍ができ、穿孔が生じます。鉛系も、主として呼吸によって体内に入り、ひどいときは骨や臓器を冒します。特に、造血臓器が冒されると、ヘモグロビンの合成が阻害され、貧血症状が生じます。この為、食品容器・玩具などへの使用は、食品衛生法などで規制されています。
塗料の場合は、顔料の表面が樹脂で覆われているので、その作用は相当やわらげられていますが、特に長期継続して取り扱う場合には、慎重に作業を進める必要があります。

   臭気について
臭気は、臭い物質がある濃度以上に空気中に存在すると、嗅覚により知覚します。臭いは、「強さ、快・不快、臭いの質」の3要素により特長づけられます。臭いの「快・不快」は、個人の経験・感受性・社会意識などにより異なり、主観的な要素に影響されます。また、人間にとって有害な物を不快と感じることが多いとされています。



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