アクリル樹脂 |
アクリル酸・メタアクリル酸の誘導体を主成分とする重合樹脂をアクリル樹脂といいます。
水溶性樹脂・エマルション樹脂・非水エマルション(NAD)・粉体樹脂など様々な形態のアクリル樹脂があります。 |
ポリウレタン樹脂 |
素材に強固に密着し、耐候性・耐久力も強く・硬く・耐汚染性・耐水・電気的性能にも優れ、耐薬品性が良いなどの多くの長所があります。毒性も改善されてきてはいますが、十分な換気の必要があり、水分とも結合するため湿度の高い日は注意が必要です。
ウレタン樹脂塗料 …ウレタン結合を塗膜中に形成する合成樹脂塗料であり、耐摩耗性・耐屈曲性に優れている。 |
シリコン樹脂 |
耐熱性・耐候性・耐寒性・電気絶縁性に優れていますが、密着性がやや劣り、また耐油・耐溶剤性が不足しているので、アクリル樹脂やアルキド樹脂を混ぜて欠点をおぎない使いやすくします。
シリコン樹脂塗料 …けい素有機化合物を展色剤とする塗料で、耐熱性・耐寒性・耐水性・耐候性の塗膜性能を備える。 |
フッソ樹脂 |
樹脂を形成するポリマー(高分子化合物)分子中にフッ素原子を含む樹脂をフッ素樹脂といいます。
超耐久性能を示し、耐油・耐薬品性・電気的性能が優れ、非粘着性・撥水性・耐汚染性にも優れた特長があります。しかし、硬化剤を使用時に添加する二液タイプであり、また樹脂のコストが他の樹脂と比べかなり高価であるため、お客様に勧めにくい樹脂でもあります。せっかくの良い塗料でありながら残念です。
汚染物などの付着を防止したり、シミの発生などを進行させない、などの塗装に活用されている。 |
エポキシ樹脂 |
1分子中にエポキシ基を2個以上有する熱硬化性合成樹脂。エポキシ樹脂は、黄〜褐色の粘稠な液体または固体で、分子量は300〜8,000、比重1,15〜1,20である。ポリアミンや無水フタル酸で架橋し硬化する。塗料の他接着剤、電気絶縁材料に使われる。 |
アルキド樹脂 |
アルキド樹脂とは、アルコールとアシッドの結合を意味する物で、フタル酸樹脂塗料とも呼ばれます。
アルキド樹脂液は乾性油と多価アルコールと多塩基酸のエステル縮合化合物を溶剤に溶解した樹脂液で常温により乾燥する事と、多くの樹脂との相溶性が良い為色々な変性により幅広い用途に用いられています。
アルキド樹脂の特徴・性質
塗膜は肉持ちが良く、光沢・レベリングなどの塗膜外観が良い。耐候性・耐油性・耐酸性は比較的優れているが、耐水性はやや劣り、アルカリには分解されやすい(エステル結合の為、アルカリで鹸化され剥離しやすい)。セメント系基材や亜鉛メッキ面の塗装は不適です。
アルキド樹脂の変性
乾性油を使用しているアルキド樹脂は、他の合成樹脂とも比較的幅広く相溶します。また、アルキド樹脂を合成後に二重結合を持つビニル系モノマーなどを付加させる事で速乾性・耐水性などの性能を向上させる事も出来ます。 |