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モニエル瓦の塗り替え、他

  千葉県成田市本城  I 邸   屋根(モニエル瓦)、外壁塗替え工事      2003/8月23日〜9月6日
塗装工事箇所   …屋根、外壁、破風板、軒天、雨樋、雨戸
延べ床面積  …37坪     コンクリート瓦(乾式洋瓦) = モニエル瓦・クボタ洋瓦(パラマウント)・スカンジア瓦等
      塗装色    (日本塗料工業会発行、塗料用標準色見本帳) (メーカーカタログ)
屋根 ダンケルブラウン 快適サーモCS水谷ペイント 水谷ペイント
外壁 B12−80H ニッペ一液ファインシリコンセラ 日本ペイント
破風 ホワイト  一液ワイドウレタン スズカファイン
軒天 ホワイト セラミタウンマイルド エスケー化研
雨戸 ホワイト 88パナロック吹付け(二液型アクリルウレタン) パナロック
雨樋 ホワイト 一液ワイドウレタン スズカファイン
8月22日
 天候が悪く屋根の塗装には不向きな日でしたので、架設足場工事を急遽させていただきました。現場に着いた時はすでに11時を回っており、段取りの悪さが最後まで尾を引き終わりませんでした。
8月25日
 高圧洗浄を今日中に終わらせるつもりで、張り切って現場に到着です。屋根には、スラリー層のあるコンクリート瓦「モニエル瓦」が葺いてあります。今回は再塗装ですが、5年ほど前に塗装された当時は「コンクリート瓦専用の下塗り材」などと言う言葉は耳にしたこともありませんでした。モニエル瓦にも窯業系瓦・セメント瓦と同じような仕様で塗装することが多く、ここの屋根も日本ペイントの「水性シリコンベスト」の塗装がされていました。写真をご覧いただければ判ると思いますが、塗装してから1・2年で既に剥げ始めたようでかなり塗膜が取れています。

     ※ コンクリート瓦には専用の下塗り材の塗布が絶対必要だと改めて思う次第です。
二階南面屋根 左の写真、中央部の瓦です
 いよいよ洗浄です。モニエル瓦の再塗装は、今回が初めてです。高圧洗浄する事により、古い塗膜がどのように取れるのか多少心配です。写真は南面の物ですが、東・西・北面も痛み具合は全く同じような状態です。
下の白っぽい場所が洗浄を済ませた部分です 濡れている状態です(左の写真は乾燥状態です)
瓦の水垂部付近に塗料が少し残っています スラリー層も、痛みが進んでいるようです
 この付近には300棟ほど、屋根にモニエル瓦を葺いた家が建っております。同じ建設会社の施行による建物らしく、屋根の傷み具合も似たり寄ったりの状況です。
 この日は、塗装箇所すべての高圧洗浄を完了する予定でしたが、二階屋根のモニエル瓦だけしか洗浄できませんでした。汚れ・コケはすぐ落ちるのですが塗膜の除去が思いの外大変で、6時過ぎまでかかりました。
8月28日
 昨日は午前中雨が激しく降ったので作業は休みました。
天気の良い日に屋根の工事をなるべく進めておきたいので、まず屋根の塗装から。上の洗浄写真を見ておわかりいただけると思いますが、塗膜が剥がれスラリー層がむき出しになっております。この脆弱なスラリー層を補強し強い付着性を持たせるため、水谷ペイントの「スラリー強化プライマー」を塗ります。
水谷ペイント営業さんの話によりますと、
「スチール部分にスラリー強化プライマーを塗らないでください」、「旧塗膜がほぼ残っているような状態ならばスラリー強化プライマーを薄く塗ってください」と言われましたので、始めにスチール部分を残しハケでダメ込みます。次にローラーでタップリとスラリー強化プライマーをモニエル瓦に塗装しました。

余った時間を利用して、外壁サイディングの目地部のコーキング処理をしました。
スチール部分を残しダメ込み タップリと塗ります
なぜ、スチール・旧活膜の素地にスラリー強化プライマーを塗装しないか?。
スラリー強化プライマーは、ガッチリとした強い塗膜を形成します。そのため、スチールなどの収縮性のある物・屋根塗料多くは塗膜が柔らかいなど、柔らかい物・収縮性のある物の上に硬いスラリー強化プライマーを塗りますと追随しないので剥がれてしまいます。
プライマーを塗付後、
ウレタンシールS700NBを
            シーリング。

ウレタンシールS700NBの特長
1.可塑剤を使用していないため、ブリードによる塗装仕上げの汚染がありません。
2.紫外線劣化が少なく、耐候性に優れています。
3.溶剤含有量が少ないので低収縮性に優れています。
4.低モジュラスタイプで、目地の収縮、振動に十分追随します。
8月29日
 引き続き、屋根の下塗り・中塗り上塗りに挑戦です、下塗り・上塗り材とも塗りやすく快適に塗装できました。
「下塗りでも赤外線を反射し、5〜10%の遮熱効果が得られます」と言うことなので、キッチリと下塗りを塗装しました。
水系快適サーモ下塗り中 水系快適サーモ中塗り中
カラーベスト・コロニアルなどは、遮熱塗料を塗り室温で2℃下げることができるそうですが、コンクリート瓦(モニエル瓦等)・セメント瓦などはあまり室温を下げる効果は期待できないそうです。
水系快適サーモ上塗り中
真ん中まで上塗り、下部は中塗りの状態です
8月30日
 屋根の塗料が不足し、一部残して外壁塗装の準備にかかります。軒天をセラミタウンマイルドの艶消しタイプを二回塗りして仕上げます。
9月2日
 養生を午前中に終わらせ、午後から外壁の下塗りにかかる予定です。
外壁の旧塗膜に水性のフッ素樹脂が塗られていました。今回の塗装には、日本ペイントの「ファインシリコンセラ」を塗装します。外壁が塗装されてから5年経ったにもかかわらず未だ十分な撥水性があり、高圧洗浄の際には水が玉ころになって壁を転がっていったほどです。活膜状態の旧塗膜に上塗り塗料を塗装した際に、使用した下塗り塗料や旧塗膜自体も縮みが起きないようスズカファインの「リフノン」を選びました。予定通り下塗り完了かと思いきやまたも、15uばかりリフノンが足りませんでした。
養 生 完 了 下塗り中(リフノン)
フッ素樹脂の耐久性には改めて驚きました。前回塗装した当時の色が、雨戸収納枠にそのまま残っていたので判ったことですが、樹脂に含まれる顔料によっては退色が早く、この現場のように塗装後5年でこのような大きな差となってしまします。やはりブルー系は色飛びが激しいようです。
リフノンは、ピナクルホワイト(スズカファイン)と同様にローラーを転がすと塗料が霧状に飛びます。
9月3日
 外壁の中塗り・上塗りを行います。
リフノンの下地なのでファインシリコンセラの中塗りが非常に塗りやすく、快適に作業がはかどりました。中塗り・上塗りも下塗りのリフノンが不足したため一面残しで終了。
中 塗 り 上 塗 り
9月5日
 昨日は、雨のため一時間ほどしか仕事にならず養生をはがしだけで茂原に帰り雨戸の吹き付け塗装を行いました。
今日は、残っていた外壁の一面と破風板・雨樋の塗装工事です。
9月8日
 一階の屋根が、下塗り塗料の不足のため工事が中断していましたが今日やっと塗装しました。一部残っていた雨樋、破風板の上塗りも完了です。他の現場に掛けてある足場撤去と錆止め塗装を急遽する事になり、昼食後成田を後にしました。
明日は、架設足場の撤去の予定です。
9月9日
 残っていた屋根の塗装、エアコンパイプのバンドの取り替え、外してあったカーポートのビニールトタン取り付け等も終わり最後に架設足場を解体し全工事終了です。



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