ています。その先は下の廊下という黒部川を遡る登山道と、白馬岳や唐松岳への入山口の祖母谷温泉に別れます。

黒四ダムが出来る前にこの鉄道が敷かれ、今ではシーズン中は誰でも行かれるようになりました。

線路を渡りこの急な石段を登ると、渓谷に沿って歩道があります。ここを歩いて20分で宇奈月温泉の源流、黒薙温泉です。

下を覗くと、はるか下に黒部川の支流黒薙川が見えます。道を進むと鉄道のつり橋や温泉の太いパイプが川を渡っています。

張り出した岩壁や落石防止のトンネルがある細道を進んでいくと、谷の底から湯煙が上がっていえるのが見えます。

石段を下り切ると、薬師堂があり右に行くと古びたたたずまいの黒薙温泉旅館があります。

と、「露天風呂も内湯も入れます。

内湯の先に女性専用露天風呂も

あります」とのこと。

混浴の露天風呂は下りてきた階段

を通り過ぎて坂を越えた向こう側に

ありました。

とても綺麗で大きな石造りの浴槽

があります。

昔工事関係者が入ったそうで、20

人以上楽に入れます。

高い所にシート張りの男女の脱衣

所が並んでいます。

浴槽の向こうに黒薙川の流れがあ

り、正に深山幽谷の風情です。

お湯は適温に清水で加水してある

そうで、ちょっと熱めの無色透明。

洗い場がないので体を洗う時は

内風呂に移動します。

呂がありその横の通路を抜けると川に架か

った吊り橋が見えます。

吊橋を渡らず階段を下りると、天女の湯

という女性専用の露天風呂があります。

泉質は弱アルカリ性単純泉で、湯冷め

しません。

秘湯というにふさわしい黒部の名湯です。