単独で登山する人が増えています。昔は単独登山は良い事ではないという通説がありました。もちろんパーティーで登る方がリスクは減りますが、
危険だから単独は良くないとは言えません。登山にはリスクはあります。ですから単独でもパーティーでもそれなりの対策をしなければなりません。
道迷いでもトラブルでも自分の力で対応できる事は自分で背負います。どうしても人に頼らなければならない場合は遭難ですから仕方ありませんが、
それでも自力で解決できるように頑張るのも登山の基本です。
テントを持って縦走する事などは、すべて自分でするのですから登山の基本的スタイルです。
私は基本的に山小屋には泊まりませんが、小屋に泊まりながら縦走するのも快適な山旅だと思います。
それぞれのスタイルで自由に登れるのが登山の魅力です。
今は基本的に山小屋のテント場が指定されていて、それ以外はテント泊していけないという山域も増えました。
例えば中央アルプスのほとんどの山小屋は事前の予約がないと宿泊できません。実際疲れ果てて山小屋にたどり着いて予約がないからと、宿泊を
断られて暗くなった山を彷徨い人に出会って避難小屋を教えられた人を何人か知っています。私自信も宿泊を断られた事もあります。
天候やコンディションなどの事情でビバークせざるを得ない場合もありますので、テントを張ってはいけない、予約がないと泊めないというのは人命軽
視以外のなにものでもありません。
人が増えるとそれに伴いトラブルや迷惑行為も増えるのは当たり前です。だからと言って厳しいルールを作るというのも正しいとは言えません。
世の流れとは言え、あまり人の過ちを責めずに暖かい心で登山したいものですね。国や法律などもそうあって欲しいと祈ります。
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