エリア別登山ガイド

ルートのコースタイムは休憩は含まず、通常歩行の半分程度(時速2キロ)が目安 このマークが日帰り可能な山です。
登山ルートの難易度
良く整備されたルート 距離が短く難所はなく簡単に登れる 初心者向け 特に技術はいらない
楽中 急登坂や岩場等がある 距離が長くても難所や危険個所がない 歩き慣れた人 岩場もガレ場も平気 そこそこ体力もある
距離が長い 急登坂が多い 危険箇所通過がある ペースコントロールができる 体力に自信 岩場も登れる
中高 距離が長い 急登坂が多い 危険個所や岩壁登坂痩せ尾根などがある 重心バランスが取れる 岩壁を恐れない
危険箇所が多く高いスキルが要求される 単独では危険なルート 初心者はガイドが必要 岩壁登攀や高度感にも対応
ロープ確保やルートファインディング能力が必要 単独は不可 岩壁登攀の技術 ルートファインディングができる
分かりにくい、もしくは迷いやすい  GPSナビゲーションがあった方が良い
体力度 低(ハイキング程度の体力) 中(通常の登山に必要な体力) 高(消耗が大きい忍耐力が必要) 極(フルマラソン並)
表銀座 常念山系
 唐沢岳 餓鬼岳 鍬ノ峰 東沢岳 燕岳 有明山 大天井岳 東天井岳 横通岳 常念岳 蝶ヶ岳 大滝山 
唐沢岳 Mt.Kaeasawa-dake 2,633m
「からさわ」といえば穂高の涸沢が有名ですが、こちらの唐沢岳は高瀬川の高瀬ダムのすぐ上にある山です。きれいな三角形の見た目も美しい山で山頂からの眺めもすばらしい。ルートは餓鬼岳からの道が1本。アップダウンを繰り返すきびしいルートで、樹林帯を抜け岩場をトラバースして、砂礫の急登の先が山頂。コマクサの群落があります。
唐沢岳(からさわだけ) 西餓鬼岳から唐沢岳へのルート
ルート 登りの時間 難易度 体力

餓鬼岳から唐沢岳 餓鬼岳は巻き道が楽 きついアップダウンの連続と岩場の登り

3時間 
テント場 餓鬼小屋 水場 餓鬼小屋(有料)

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

唐沢岳山レコ

餓鬼岳 Mt.Gaki-dake 2,647m
燕岳の北の餓鬼岳は登山者の少ない落ち着いた山。ルートは2本で、中房温泉から入り東沢乗越へ登り、東沢岳から稜線に出て丸山新道へ。丸山新道は大岩や梯子、急斜面の連続できついルート。燕岳から北燕岳を抜けて稜線を行く事もできます。もう一つは大町市の白沢からのルート。大凪山経由で登る渓谷ルートで紅葉の滝、魚止の滝を越えクサリ場やハシゴがある急な道を行きます。大凪山を越えると百曲りという急坂があります。他に比べると楽ですが体力が要求されます。餓鬼小屋から山頂までは30分。どちらのルートも1泊が必要
餓鬼岳(がきだけ) 餓鬼小屋
ルート 登りの時間 難易度 体力

白沢登山口から餓鬼岳 ハシゴや階段 きつい登りが多いが整備された登山道 滝も多く見どころも多い 大凪山までは急登攀 稜線緩い登り

6時間半

中房温泉から西大ホラ沢、東沢岳経由 沢沿いは足場の悪い登り 途中の支流に迷い込まないように 登るほどに傾斜が増す 東沢岳の先が丸山新道

8時間 中高 迷
東沢岳から餓鬼岳(丸山新道) 上ルートの核心部 稜線は歩きやすいが小剣ズリ 剣ズリという岩場の難所がある ハシゴやロープの連続で山頂 3時間 中高
燕岳から丸山新道で餓鬼岳 東沢岳から先が痩せ尾根で奇岩の連なる高度感のある岩場をいくつか越える 南からのルートは初心者不可 6時間 中高
テント場 餓鬼小屋 水場 魚止ノ滝上部 餓鬼小屋(有料)

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子 1泊装備

近くの温泉 中房温泉 有明荘 穂高温泉郷常念坊

山岳ガイド 餓鬼岳小屋 餓鬼小屋情報 餓鬼岳山レコ

鍬ノ峰 Mt.Kuwanomine 1,623m
餓鬼岳や大凪山の前衛峰鍬ノ峰は、大町市の里山ですが、山頂からの360度のパノラマが広がり、餓鬼岳や後立山連峰が眼前に迫る絶景ポイントです。登山道は南北にあり南は餓鬼岳登山口の先にあり、林道を車で入れます。ルートは急登坂で途中に切れ落ちた岩場もありますが、距離が短く楽しめます。北のルートは地元の高校の山岳部が開いた長い稜線ルート。絶景を楽しめるアルプスの足慣らし登山に最適です。
鍬ノ峰(くわのみね) 山頂から餓鬼岳方面
ルート 登りの時間 難易度 体力

白沢側登山口から山頂 階段状の登りの後鉄塔を過ぎると辞林帯のやや急だが歩きやすい登り 大岩を巻く山頂は近い 平らな山頂は360度の絶景

1時間40分 楽中

仏崎観音寺から山頂 地元の高校生が整備するややきついコース

4時間
テント場 なし 水場 なし

装備 登山靴かトレッキングシューズ レインウェア ヘッドライト 行動食 帽子

近くの温泉 大町温泉郷 穂高温泉郷

大町市ガイド 登山地図

東沢岳 Mt.Higashizawa-dake 2,497m
険しい岩塊の稜線を持つ東沢岳は、中房温泉からブナ平を越えて、西大ホラ沢を登ると3時間半で東沢乗り越え。山頂までは4時間。あまり整備されていないきついルートなので、初心者は合戦尾根を登って燕岳まで行き1泊しての縦走のほうが良いでしょう。東沢岳から餓鬼岳へ行く丸山新道は、梯子やクサリのあるヤセ尾根ルートで、小剣ズリ 剣ズリという高度感のある岩尾根を通過する難所があります。
東沢岳(ひがしざわだけ) 丸山新道
ルート 登りの時間 難易度 体力

餓鬼岳から東沢岳 丸山新道はヤセ尾根にクサリや針金のかかる難初が多い 難易度が高く初心者は不可

2時間半 中高

燕岳から東沢岳 ハシゴや岩稜があるややきついコース

3時間半 中高
中房温泉から西大ホラ沢経由 沢筋が多く踏み跡もあるので迷いやすい 初心者不可 5時間半 中高
テント場 なし 水場 県道327線沿い 力清水

装備 登山靴かトレッキングシューズ レインウェア ヘッドライト 行動食 帽子

近くの温泉 中房温泉 有明荘
東沢岳山レコ
燕岳 Mt.Tsubakuro-dake 2,763m
燕岳は全体が花崗岩質で、稜線にはいたるところにイルカ岩などと名前のついた奇岩や岩峰が多数あります。砂礫の斜面にはコマクサの群落もありアルプスでも屈指の景勝地。中房温泉から登るアルプス3大急登の合戦尾根(とはいってもそれ程きつくない)は、景色も良く人気の高いルート。途中の合戦小屋で一息入れます。一気に高度を上げるので、高山病に注意が必要です。健脚の方なら日帰りは可能です。北の東沢乗越えのルートは谷筋を登るルートで西大ホラ沢からは急登坂の連続。特に下山には分岐が分かり難く、道迷いも多いので初心者は行かない方が良いでしょう。
燕岳(つばくろだけ) 燕山荘から山頂へ続くルート
ルート 登りの時間 難易度 体力

中房温泉から合戦尾根経由 アルプス3大急登だが登りやすい 4か所のベンチは休憩ポイント 合戦小屋を過ぎると森林限界を越え眺望が良くなる

5時間

中房温泉から東沢乗越経由 きつく迷いやすい 健脚向き

7時間 中高
東沢岳から燕岳 痩せ尾根の中級コース 4時間
大天井岳から燕岳 北アルプスでは最も人気が高い稜線コース 天候が変わりやすく雷雲も発生しやすいので事前の確認は必要 3時間
テント場 燕山荘 水場 県道327線沿い力清水 第1ベンチ沢 燕山荘(有料)

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 中房温泉 有明荘 穂高温泉郷常念坊

燕山荘 合戦小屋

有明山 Mt.Ariake 2,268m
安曇野からアルプスを見ると、まず三角のシルエットの常念岳が目につく。並んで信濃富士と呼ばれるきれいなコニーデ形の山が有明山。東沢岳に続く尾根が伸びていますが、下からは独立峰に見えます。山頂にお社があり古くから山岳信仰の山として登られてきました。ルートは東西に3本あり、どのルートもきつい登りと難所の連続。初心者や子供連れ地理に不慣れな人は登れません。山頂からはアルプスの絶景が見渡せるので写真撮影には最適。ガイドが必要な山です。
合戦尾根から見た有明山(ありあけやま) 安曇野から見た有明山
ルート 登りの時間 難易度 体力

馬羅尾沢登山口から有明山 クサリやロープが連続する急登坂がほぼ山頂まで続く 修験者が開いたルートで地元のガイドが整備している

5時間

黒川沢登山口から有明山 長丁場のかなりきつい登りが連続クサリとロープが多く木の根につかまって登る

6時間
有明温泉から有明山 最短コースだけに急登攀路の連続で岩稜や痩せ尾根も多数 技術も体力も要求される 4時間  中高
テント場 中房温泉 水場 県道327線沿い力清水 各沢水

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 中房温泉 有明荘 穂高温泉郷常念坊

ガイド 山レコ有明山 中房コース 山岳ガイド赤沼千史

大天井岳 MT.Otenshou-dake 2,922m
大天井岳も直接登れるルートはありません。燕岳から表銀座コースの尾根を南下すると2時間で大天井岳。分岐を東に行くときつい登りで大天荘。小屋から山頂はすぐで槍の眺望が素晴らしい。山荘から東天井岳、横通岳を経て常念岳へ行けます。分岐を西に行くと大天井ヒュッテから喜作新道を赤岩岳、西岳へ。さらに水俣乗越を経て東鎌尾根を行くと槍ヶ岳へ行けます。東鎌尾根のルートはきつい登りの連続で経験者向き。この山域は雷雲が発生しやすく注意が必要。
大天井岳(おてんしょうだけ) 東天井から
ルート 登りの時間 難易度 体力

燕岳から大天井岳 展望の良い稜線を行く人気のコース 大天井岳周辺は雷雲が発生し易く天候に注意

3時間

東天井岳から大天井岳 比較的平坦な気持ちの良い稜線ルート

1時間半
西岳から大天井岳 喜作新道という 展望が良い 3時間
常念岳から大天井岳 比較的平坦な稜線ルート 4時間半
テント場 大天荘 大天井ヒュッテ 水場 大天荘、大天井ヒュッテ(共に有料)

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

大天井ヒュッテ 大天荘 ガイド

東天井岳 Mt.Higashiotenshou-dake 2,814m 横通岳 Mt.Yokodoushi-dake 2,767m
常念岳から常念乗越を越えてすぐが横通岳。その名のとおり山頂を素通りするのでこの名がついたといわれます。ルートは穏やかな尾根道の縦走路で、槍や燕岳のすばらしい眺めのハイマツの密集した尾根を歩きます。雷鳥が生息する山域なので運が良ければ会えるかもしれません。その先の東天井岳も尾根の中ピークで槍も燕も良く見えます。
東天井岳(ひがしてんしょうだけ) 横通岳(よこどうしだけ)
ルート 登りの時間 難易度 体力

大天井岳から東天井岳 ゆるい稜線ルート

1時間半 

横通岳から東天井岳 ゆるい稜線ルート

1時間 
ヒエ平から横通岳 一ノ沢ルートは常念岳のメインルートで歩きやすい やや急登坂 6時間 
常念岳から横通岳 ゆるい稜線ルート 山頂を巻くので登りたい人は途中から直登 3時間 
常念岳から大天井岳 ゆるい稜線ルート 3時間 
テント場 なし 水場 大天荘、大天井ヒュッテ(共に有料)

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

山レコ

常念岳 Mt.Jounen-dake 2,857m
安曇野から一番手前に見えるピラミッド型の山岳信仰の山。山体は長い稜線を持ち下から見えるのは前常念岳。安曇野の一の沢林道からのルートと、三股ルートがあります。三股手前の道路脇においしい清水があります。三股から2時間強で前常念。前常念からは急な岩場の登りを3時間弱で山頂。前常念山頂に非難小屋があります。常念小屋への分岐は崩落のため通行できません。一の沢ルートの方が楽に登れ日帰り可能。穂高連峰や槍のパノラマが広がり絶景が楽しめます。
常念岳(じょうねんだけ) 左が前常念岳 右のピークが常念岳
ルート 登りの時間 難易度 体力

一の沢から常念岳 ややきついが良く整備されている歩きやすいルート 

5時間半

三股登山口から常念岳 距離は短いが非常にきついので時間がかかる 前常念山頂に岩小屋がある 避難小屋から常念乗越ルートは廃道

7時間
蝶ヶ岳から常念岳 見晴らしの良い稜線歩き 常念の登りはややきつい 4時間半 楽中
横尾山荘から常念岳 樹林帯の急登坂の後は稜線歩き 7時間 楽中
大天井岳から常念岳 ゆるい稜線ルート 横通岳は文字通り巻いて行く 3時間半 楽中
前常念から常念小屋へのトラバース道は廃道
テント場 常念小屋 水場 小屋から一の沢へ40分下る 常念小屋(有料)

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 穂高温泉郷 常念坊 大町温泉郷 ほりでーゆー

常念小屋 ライブカメラ

蝶ヶ岳 Mt.Chouga-take 2,677m 大滝山 Mt.Ootaki 2,616m
蝶ヶ岳はその名の通り蝶の雪形が浮き出る山です。大滝山まで長くのびたなだらかな稜線が続きます。山頂からは槍穂高のパノラマビューが広がりアルプス屈指の景観です。登山口は常念岳と同じ三股(長野県堀金村)からのルートが一般的。距離はありますが見どころが多く楽しめる。鍋冠山(なべかんむりやま)、大滝山経由のルートも整備されましたので、詳細は役場まで問い合わせてください。このルートは距離が長いので日帰りは無理ですが森が深く幻想的な森林ウォークが楽しめます。上高地横尾からのルートは急坂の連続ですが短時間で登れます。
蝶ヶ岳(ちょうがたけ) 左奥は大滝山(おおたきやま) 蝶の雪形
ルート 登りの時間 難易度 体力

三股登山口から蝶ヶ岳 長丁場だか歩きやすい変化に富んだコース まめうち平が中間 かなり急登坂が続き見通しが効くようになると山頂は近い

5時間半 楽中

大滝山から蝶ヶ岳 ゆるい稜線ルート

2時間
徳沢から蝶ヶ岳 長堀尾根を登るややきついルート 4時間半 楽中
横尾から蝶ヶ岳 樹林帯の急登坂 3時間40分 楽中
鍋冠林道登山口から大滝山 人が少なくややきつい登りが続く ほとんど人が入らない奥深い原生林は美しく、太古からあるような雰囲気が魅力 6時間
徳本峠小屋から中村新道で大滝山 人が少なく落ち着いたルート 比較的歩き易い 4時間半 
テント場 蝶ヶ岳ヒュッテ 水場 三股力水 烏川林道沿い清水

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 穂高温泉郷 常念坊 ほりでーゆー

蝶ヶ岳ヒュッテ 大滝山荘 ライブカメラ

(C) スタジオかんな アウトドア登山ガイド 2002-