エリア別登山ガイド

ルートのコースタイムは休憩は含まず、通常歩行の半分程度(時速2キロ)が目安 このマークが日帰り可能な山です。
登山ルートの難易度
良く整備されたルート 距離が短く難所はなく簡単に登れる 初心者向け 特に技術はいらない
楽中 急登坂や岩場等がある 距離が長くても難所や危険個所がない 歩き慣れた人 岩場もガレ場も平気 そこそこ体力もある
距離が長い 急登坂が多い 危険箇所通過がある ペースコントロールができる 体力に自信 岩場も登れる
中高 距離が長い 急登坂が多い 危険個所や岩壁登坂痩せ尾根などがある 重心バランスが取れる 岩壁を恐れない
危険箇所が多く高いスキルが要求される 単独では危険なルート 初心者はガイドが必要 岩壁登攀や高度感にも対応
ロープ確保やルートファインディング能力が必要 単独は不可 岩壁登攀の技術 ルートファインディングができる
分かりにくい、もしくは迷いやすい  GPSナビゲーションがあった方が良い
体力度 低(ハイキング程度の体力) 中(通常の登山に必要な体力) 高(消耗が大きい忍耐力が必要) 極(フルマラソン並)
中央アルプス 御嶽山
経ヶ岳 駒ケ岳 宝剣岳 三ノ沢岳 檜尾岳 熊沢岳 空木岳 南駒ヶ岳 赤梛岳 越百山 安平路山 摺古木山 烏帽子ヶ岳 奥念丈岳 念丈岳 南木曽岳 恵那山 御嶽山
経ヶ岳 Mt.Kyouga-take 2,296m
中央アルプスの北の端に位置する独立峰のような山。800年代に開山された。南に2本、北に1本の登山道がある。伊那市羽広の仲仙寺という寺社からのルートと4合目で合流する大泉ダムルートがある。北の黒沢ルートはあまり整備されていないので藪こぎの必要な箇所もあります。駒ヶ岳山系などに比べると登る人が少ないので落ち着いた登山ができる。南ルートの山頂手前八合目に展望郷という看板がある所が一番眺望が良い。初心者にはやや手ごわい中級山岳。
経ヶ岳(きょうがたけ) 山頂
ルート 登りの時間 難易度 体力

伊那市仲仙寺から 全体にだらだら登りが続く笹が繁殖するルート 八合目から先は迷いやすく特に下山時には要注意 山頂は展望がない

5時間半 楽中

南箕輪村大泉ダムから 急登攀路で主稜線の四合目に出る 八合目まで急な登りが続く 蔵鹿の頭からは緩い登りで1時間半で山頂 

3時間半 楽中
三級の滝から黒沢山経由 人が登らず荒れている 特に稜線は迷う 非常に長いルートなので初心者や単独者には向かない 7時間 中高 迷
テント場 なし 水場 中仙寺 三級の滝入山口

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食

近くの温泉 羽広温泉(加熱 塩素入り)

コースガイド(個人) 経ヶ岳山レコ 黒沢コースガイド

中央アルプスはテント場が駒ヶ岳頂上山荘しかなく、全域テント禁止。予約がないと泊めない山小屋もあり縦走の場合は下調べをして充分計画を練る必要があります。
駒ケ岳 Mt.Komaga-take 2,956m 宝剣岳 Mt.Houken-dake 2,931m
2,600メートルの千畳敷までロープウェイで登れる駒ケ岳は非常に多くの登山者が入ります。千畳敷から入ると1時間弱のきつい急登坂がありますが、ここを越えればゆるい稜線で登山道も整備されています。初心者でも山頂に立てる親しみやすい山。この稜線は屈指の強風地帯で、天気が荒れると歩けないほどの強風が吹きます。ルートは多数あり伊那側は総じてロングコース。

宝剣岳は切れたった岩峰で、足場の悪い岩壁を登るきびしいルートで初心者は行けません。縦走の場合は宝剣岳は避けて千畳敷から極楽平へ登り空木岳、中央アルプス核心部へ縦走しましょう。

木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ) 宝剣岳(ほうけんだけ)
ルート 登りの時間 難易度 体力

桂木場から駒ヶ岳 聖職の礎のコース 八合目の分岐を馬ノ背に行くと山頂 中岳から濃ヶ池を行くと分岐に戻る できれば西駒山荘で1泊したい

6時間半

二合目オビキ峠から駒ケ岳 木曽古道で見どころが多い

8時間半
コガラから駒ケ岳 水場が多く良く整備された登りやすいコース 7時間半
木曽駒荘から木曾前岳経由駒ケ岳 上のコースと合流する 八合目から注意 8時間半
敬神キャンプ場から駒ケ岳 ロングコース ウェストンが下った 7時間
権現山経由駒ケ岳 最も古いコース。ややきついが眺望が良い 11時間
北御所登山口から駒ケ岳 古くからある見どころの多いコース 森林限界を越えて長く歩く稜線は風が強く雨対策や防寒対策も必要 6時間半
千畳敷から乗越浄土経由駒ケ岳 最も人気のルート 千畳敷から尾根までがきついが、後は楽なアップダウン 強風に備えた装備が必要 1時間50分 楽中
浄土乗越から宝剣岳 急な岩稜の登り 浮石に注意 20分 中高
千畳敷から極楽平経由宝剣岳 主稜線までは急登その先は難所の連続 1時間20分 中高
推薦コース 千畳敷→乗越浄土→中岳→山頂→中岳巻き道→宝剣岳→極楽平→千畳敷 計3時間半
テント場 駒ケ岳頂上山荘 敬神キャンプ場 水場 各山小屋 ブドウの泉 清水平 金懸小屋 濃ヶ池 石清水 他

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子 風対策

近くの温泉 天神温泉 駒の湯温泉

駒ケ岳ロープウェイ 宝剣山荘・頂上山荘・天狗荘 西駒山荘 七合目避難小屋 金懸小屋 頂上木曾小屋 玉乃窪山荘 ライブカメラ

 三ノ沢岳 Mt.Sannosawa-dake 2,847m 檜尾岳 Mt.Hinokio-dake 2,728m 熊沢岳 Mt.Kumazawa-dake 2,778m
千畳敷を囲むように連なる峰は、駒ヶ岳から尾根続きで縦走できます。稜線は屈指の強風地帯ですので、装備は万全に。宝剣岳は難所があり注意が必要。千畳敷から主稜線の出ると島田娘、濁沢大峰、檜尾岳(ひのきおだけ)、大滝山、熊沢岳、東川岳とピークが続き空木岳に至ります。

三ノ沢岳は主稜線から西に伸びた尾根の最高峰。宝剣岳から鞍部に下りて登り返すのできつい。そのまま風越山まで稜線を縦走できますが藪漕ぎの不明瞭なルート。中央アルプスは基本的にテント禁止なので、山小屋や非難小屋をうまく計画を立てて利用すれば、楽しい縦走登山が楽しめます。

三ノ沢岳(さんのさわだけ) 千畳敷(せんじょうじき)カール
ルート 登りの時間 難易度 体力

千畳敷から宝剣岳経由三ノ沢岳 宝剣岳の難所を越え分岐から鞍部まで長く下る ルートは1本なのピストンになる復路の登り返しがきつい 

2時間半

千畳敷から檜尾岳経由熊沢岳 濁沢大峰の先に難所あり 避難小屋泊まり

4時間 楽中
桧尾から檜尾尾根で檜尾岳 眺望が良くシャクナゲがきれい 迷いやすい 6時間 楽中 迷
テント場 なし 水場 檜尾非難小屋付近 檜尾根入山口先

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 早太郎温泉

檜尾岳避難小屋 ライブカメラ 

空木岳 Mt.Utsugi-dake 2,864m
中央アルプスの千畳敷カールの稜線南端にある高峰。ロープウェイで千畳敷から宝剣岳に登り、檜尾岳や熊沢岳など6つのピークを越えて行く連泊縦走がおすすめ。中央アルプスはどの山も登山道が整備されていますが天候には注意が必要。他に駒ヶ池からと、中仙道くらもと駅からのルートがあります。長い縦走路が多く、上は水の事情が良くないので登る前に充分用意しましょう。
空木岳(うつぎだけ) 山頂
ルート 登りの時間 難易度 体力

駒ヶ根高原スキー場から 大地獄、小地獄他難所やせ尾根の連続 巨岩など見どころも多く充実した登山が堪能できるルート 初心者はガイドと

6時間 中高

今朝沢登山口からうさぎ平経由 長い林道歩きの後きつい登りが続く 健脚者向き

9時間
今朝沢から北沢尾根南駒ヶ岳経由 林道を2時間半で尾根に取りつく 山小屋か避難小屋を利用するルート 山小屋は予約しないと泊まれない 11時間 中高
くらもとから 非常に長丁場 伊那川避難小屋か木曽殿山荘泊まり 12時間
テント場 なし 水場 うさぎ平 七合目仙人の泉 木曽義仲の力水 中八丁峠

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子 縦走装備

近くの温泉 灰沢鉱泉

ガイド 空木平避難小屋 空木駒峰ヒュッテ 木曽殿山荘 (この2つは予約がないと泊めない)

南駒ヶ岳 Mt.Minamikomaga-take 2,841m 赤椰岳 Mt.Akanagi-dake 2,796m
空木岳の南にある南駒ケ岳は、隣に仙涯嶺という名峰があり東面は「百軒なぎ」という岩壁になっています。大桑村の伊奈川ダムから入山し北沢尾根を登り山頂まで4時間強のルートは、非常に難所の多い厳しいルートで、初心者は経験者と一緒に登りましょう。空木岳や越百山からの縦走がおすすめ。
南駒ヶ岳(みなみこまがたけ) 仙涯嶺(せんがいれい)
ルート 登りの時間 難易度 体力

今朝沢から北沢尾根で南駒ケ岳 林道を2時間半で尾根に取りつく 長丁場で危険個所もあり経験者でも健脚者に限られる

9時間 中高

空木岳から南駒ケ岳 赤椰岳(あかなぎだけ)を経由する稜線歩き

2時間 楽中
越百山から南駒ケ岳 仙涯嶺のクサリ場は高度感があり 3時間
テント場 なし 水場 なし

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 灰沢鉱泉

ガイド 大桑村登山ガイド 擂鉢窪避難小屋

越百山 Mt.Kozumo 2,614m 安平路山 Mt.Anpeiji 2,363m 摺古木山 Mt.Surikogi 2,168m
越百山は南駒ヶ岳、空木岳の入山口でもある伊那川ダムから1時間強林道を歩き、福栃平の分岐から遠見尾根を登ります。長丁場できつい登り。他には東の飯島町シオジ平自然公園から、いくつも滝を見ながらの沢登りルートがありますが、クサリ場や梯子など危険箇所もある上級者向けのルート。空木岳から南駒、仙涯嶺と縦走するルートが一番楽ですが日帰りは不可。

中央アルプスの南端の山。摺古木山(すりこぎやま)自然公園に入山口があります。登山道は少し荒れていますが道はしっかりついています。山頂は木々が多く眺望は良くない。非難小屋はきれいで眺望も良いので楽しむなら小屋周辺が良いでしょう。ここを経由して越百山方面に登るルートはやや荒れていて藪漕ぎもあります。

越百山(こずもやま) 安平路山(あんぺいじやま)
ルート 登りの時間 難易度 体力

伊那川ダムから遠見尾根で越百山 林道福栃平まで1時間半行き尾根に取りつく 樹林帯に入ると距離が長くきつい登りが続く 越百避難小屋はない

7時間15分 楽中

南駒ケ岳から越百山 仙涯嶺のクサリ場は高度感があり慎重に

2時間10分 楽中
千人塚林道から越百山(沢登り) 相生の滝、飛龍の滝をなどを越える難ルート 6時間
摺古木自然園から摺古木山 東沢林道は四駆で 自然園に駐車場とトイレ 山頂直登と展望台ルートに分岐するが周回もできる 2時間
摺古木山から安平路山 背丈ほどの笹原を漕ぐように行きます 白ビソ山からはやや楽になります 避難小屋周辺は開けています 2時間40分
テント場 なし 水場 越百小屋跡 上の水場 下のコル手前 摺古木自然園 避難小屋先

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 王滝の湯 木曽駒天神温泉 砂払温泉

越百山 越百屋小(予約がないと泊めない) 安平路山避難小屋 山レコ安平路山 登山道情報 山レコ摺古木山

烏帽子岳 Mt.Eboshi-dake 2,194m 奥念丈岳 Mt.Okunenjou-dake 2,303m 念丈岳 Mt.Nenjou-dake 2,291m
烏帽子ヶ岳は烏帽子岳に名前が変更されました。二本のルートは七合目で合流し木の根が張った痩せ尾根の急登坂が続きます。山頂手前の烏帽子岩は岩壁登坂。巻き道もクサリのある急な登攀。念丈岳へルートは続きますがやはりきつい。

奥念丈岳は主稜線にありますが明確なルートがなくほとんどが藪漕ぎ。地図読みルートファインディングが出来てもGPSやビバーク装備は欠かせません。念丈岳までは烏帽子ヶ岳から尾根を縦走すれば比較的安全に行けます。

烏帽子岳(えぼしだけ) 奥念丈岳(おくねんじょうだけ)
ルート 登りの時間 難易度 体力

鳩打峠登山口から烏帽子岳 崩落の進む痩せ尾根にルートがあり山頂まで急な登りが連続 山頂手前の烏帽子岩は巻き道もあるが共に厳しい 

4時間半 中高

飯島町入山口から烏帽子岳 七合目で尾根道に合流するが傾斜がきつく木の根の張った歩きづらい上級者向きルート

4時間
烏帽子岳から念丈岳 池ノ平山を経由して木の根が張った岩の多い尾根道を行く 念丈岳から先には藪漕ぎでルートファインディングできないと無理 4時間
越百山から奥念丈岳 南越百山までははっきりした稜線 その先は笹に埋もれた稜線ルートを行く 倒木も多くマーキングを確認しながら 3時間
テント場 なし 水場 鳩打峠の水場

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 大桑村かもしか山荘 信州まつかわ温泉(消毒循環)

烏帽子岳ルート 烏帽子岳山レコ

 南木曽岳 Mt.Nagiso-dake 1,679m
針葉樹でおおわれた急峻な崖が山頂まで続き、切り立った断崖に石柱が林立する特異な山容の南木曽岳。山頂部からは山容が一遍し穏やかな美しい高原が広がる。2つの顔を持つ魅力的な名山。妻籠宿のあららぎという集落を抜けて林道を行くルートと、上の原ルートがある。メインの南ルートは避難小屋から林道を歩き、金時の洞窟という巨岩の洞窟から分岐。ハシゴが連続する急坂が山頂まで続く。山頂の先に避難小屋とトイレの展望広場があり御嶽山や乗鞍岳の眺めがすばらしい。花崗岩の奇岩や石柱が林立する。摩利支天に登り返し、下山路は40度以上の急なハシゴの道が分岐まで続きます。
南木曽岳(なぎそだけ) 山頂部
ルート 登りの時間 難易度 体力

三留野から上の原ルート 樹林帯をゆるく登る長いルート 難所もなく稜線に出るとややきつい登り 達成感は高い

4時間半 中高

山麓非難小屋から 避難小屋手前に駐車場 金時の洞窟から左がハシゴが連続するきつい登りで山頂避難小屋にトイレ 下山路は急なハシゴの連続

2時間半
テント場 なし 山頂避難小屋 水場 途中の沢が多数

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 あららぎ温泉

南木曽岳山レコ 南木曾岳山頂避難小屋 南木曽町 南木曽岳天気

恵那山 Mt.Ena 2,191m
中央アルプス最南端の大きな山体の山。昔は1本だった登山道も近年整備され4本のルートがあります。かつての山頂には恵那山神社奥宮があり展望台もある。恵那山神社から登る前宮ルートはウェストンも登った古道で最近復活しました。恵那山は修験者の山ともいわれ役行者(えんのぎょうじゃ)が開山したと言われます。くし形の長い稜線を持ち富士山の眺望も良く多くの登山者が訪れます。
恵那山(えなさん) 富士見台から見た恵那山
ルート 登りの時間 難易度 体力

広河原から 最短コース 稜線までは急登坂が続く

3時間半 楽中

神坂峠から 稜線に出るまでは見通しの効かない森 祠がたくさんある

4時間40分
前宮谷登山口から もっとも古いコース 急登坂が多く健脚向き このルートは10合目ではなく20合目まである 7時間 中高
黒井沢登山口から 林道歩きの後避難小屋から急登坂 4時間半 楽中
テント場 なし 水場 広河原入山口 黒井沢山頂直下

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 月川温泉 昼神温泉

恵那山山頂小屋 野熊ノ池避難小屋 萬岳荘 ライブカメラ

 御嶽山 Mt.Ontake 3,067m
木曽のおんたけさんとして、古くからの山岳信仰の山。非常に大きな山容で、剣ヶ峰、摩利支天山、継子岳、継母岳などの外輪山をもち山頂には5つの湖沼がある高層湿原になっています。

2014年の突然の噴火で多くの方が亡くなりました。改めて活火山の怖さが実感されます。現在は入山規制があり事前にルートを確認する必要があります。

御嶽山(おんたけさん) 七合目から
ルート 登りの時間 難易度 体力

ロープウェイ山頂駅から剣ヶ峰 七合目から先はザレた急登坂 登るほどに傾斜が増す

4時間半

田ノ原から山頂 修験者の多い古道 きつい

3時間40分
他ルート多数
テント場か指定地 なし 水場 入山口 他

装備 登山靴 レインウェア ヘッドライト 行動食 ヘルメットか帽子

近くの温泉 開田温泉 御岳明神温泉 濁河温泉

ガイド 七合目行場山荘 女人堂 石室山荘 山小屋ガイド 御岳ロープウェイ 気象庁火山情報

(C) スタジオかんな アウトドア登山ガイド 2002-