日帰り登山 ハイキング用装備
初心者 ビギナー向け 必需品
バックパック
バックパックを選ぶ時は先ず背面の長さが自分の体に合っている事が第一。実際山で見かける多くの方がサイズが合っていません。背面長はラン

スを取り、安定した姿勢で歩く為に重要です。小型ザックは背面長調整できる物が少ないのでサイズ選びは慎重に。

注意ポイント:肩から5cm位下がった所にショルダーベルトの付け根が来る。ショルダーベルト上部に引き付けるストラップが付いている物が良い。

これは登坂時はザックを体に引き着け、下山時はザックを体から離して重心を調整するためのものです。

ウェストベルトは腰骨の上部(おへその下)にかかる位置が標準。基本は腰骨にベルトを乗せ締め込んで固定する。

特に女性は腰骨にベルトが干渉して摺れて痛いというケースが多いので、パッドが厚く可動するウェストベルトのモデルだと摺れにくい。

ウェストベルトの長さも長すぎると締め込みができないので要注意。あまったストラップが邪魔になるならカットして切り口を焼く。

日帰り登山には25Lから35L位の容量がベスト。フロントやサイドから内部にアクセスできるジッパーが付いた物は便利です。

最近のザックは防水性が高く、多少の雨なら内部は濡れませんがやはりレインカバーは必要です。内臓モデルが便利です。

内部にハイドレーションポケット、ベルトにチューブ固定用ベルトなどが付いているとハイドレーションパックが無理なく収容できます。

おすすめはグッズガイドのページをご覧下さい。

靴を選ぶ前に自分の体をチェック。脚力、ばね、背筋力、体力で靴選びは変わります。体の弱い人がフルシャンクのハードなモデルを選ぶと、体に無

理がかかります。ソールが適度に曲りボディも硬すぎないモデルを選べば負担も軽くなります。

サイズ合わせには靴の中のフットベッドを出して足をのせてチェックします。長さより幅 甲の高さ 曲がり具合 土踏まずの高さなどがポイント

人は左右の足のサイズは皆違います。必ず両足を試着します。かかとを詰めて試着するのではなく、立った状態でしっくりくるサイズを選びます。

紐の締め込みも大きな影響があります。きちんとシューレースが締め込める靴は意外と少ない。靴先はゆったりで甲の頂点あたりを締め込みます。

足首は緩すぎない締め込みで、下山ではしっかり締め込みます。

靴底の曲がりを抑えるシャンクというプレートが入った物から、最近ではミッドソールとアウトソールを一体成型し、プラスティックやカーボンの

スタビライザーが入った適度に曲がりしなりのある靴が主流になってきました。

一体加圧成形のソールシステムは交換が難しいようですが、修理して履きたい時は、こんな会社もありますので相談して下さい。

おすすめはグッズガイドのページをご覧下さい。

レインウェア
レインウェアは先ず素材。ゴアテックスに代表される防水浸透素材は、汗を逃がし水や風は通さないので蒸れずに体は濡れにくい。ただ自分のかく汗

が体を濡らすので、呼吸性能が良くないと行動中に濡れてしまいます。現在売られているレインウェアは多くは普通のゴアテックスで、やはり濡れます

。新世代のゴアテックスパックライト、メンブレンストラタやRABのeVet、マウンテンハードウェアのドライQ EVAPという素材はほとんど蒸れません。

ファイントラックのストレッチ性の高いレインウェアも、体にフィットし動きやすいのでかなり快適です。レインウェアに関しては高い物ほど高性能。 

レインパンツは靴を履いたまま着る事ができるよう、サイドジッパーが長い物か、フルオープンする物がお勧めです。

防水浸透素材は使っていると防水能力が落ちてきます。雨粒が玉にならず染み込むようになったら、洗剤を使って洗濯し乾いたら当て布をしアイロン

で乾かします。熱処理をすると防水性能が復活します。耐久撥水効果が高いものほど、防水能力が復活しやすいので買う時に良く調べて下さい。

最近はいつでもスパッツを履いている方が多いのですが、スパッツは靴の中に石や雪が入り込むのを防ぎますが、きちんとしたレインパンツや撥水加

工をしたパンツなら必要ありません。おすすめはグッズガイドのページ4をご覧下さい。

ベースレイヤー アンダーウェア ミッドレイヤー ウィンドブレーカー パンツ サポートタイツ
肌に直接触れるベースレイヤーは汗を吸収し戻さない機能が重要。速乾性も必要です。下着が濡れていると体温が下がり気持ちも良くありません。肌がドライに保たれると疲労度も少なくなります。特に縦走などでは入浴もできず汗や臭いも気になります。吸湿、速乾、防臭効果のあるアンダーウェアはノースフェイスやミズノ、パタゴニアなど多くのメーカーが販売しています。 ミッドレイヤーとは下着の上に着る中間着。夏ではアウターとしても使います。吸汗下着が外に出した汗を吸収して放出、速乾機能がドライに保ちますので、この組み合わせが重要。レイヤリングといいます。夏でも長袖で怪我や日焼けを防ぐ事も重要。素材は化繊がメイン。コットンは速乾性が低く気化熱で体温を奪いますので避けた方が良い。 山では必ず風が吹きます。防風機能がと呼吸機能があり撥水する物がおすすめ。いわゆるヤッケは風は防ぎますが蒸れます。多少値がはっても高機能モデルを選びましょう。 パンツは多種多様ですが、耐久性が高く撥水する物がおすすめ。立体裁断だと動きやすく疲れにくい。 サポートタイツは高価ですが、疲労低減には効果抜群。クールマックという機能は体温を一定に保ってくれます。
ヘッドライト その他のグッズ
ヘッドライトはLEDになってから急速に性能がアップ。照度も100ルーメンを超える物がたくさんあります。ルーメンはすべての方向に放射される光の量ですから従来のワットと比較は難しいのですが、50ルーメンでもライトとしては充分な明るさがあります。LEDは個体差が大きく同じモデルでも明るさが異なる場合があります。登山では明るさも必要ですが、ワイドとスポットの切り替え、どの位連続して使えるかも重要です。一般的にバッテリー別の物の方が長持ちします。最近は写真右のぺツルNAOのようにセンサーで感知して明るさや照射範囲を変える物も出てきました。 救急医療セットも必ず持参すべき物です。自分で必要な物を揃えます。絆創膏やガーゼとホータイ、風邪薬や胃薬、頭痛止め、ハサミ、バンデージは必要。靴擦れの痛みにイブプロフェンという痛み止めが有効。 緊急時にかかせない物に、エマージェンシーブランケット、ツェルトがあります。ツェルトはトレッキングポールや木を使ってテント代わりにしたり、被って雨風をしのぐ。テントとして使う人もいます。最近売られているエマージェンシーマットは価格がやすく小さく携帯に便利。実際これ1枚でもかなり暖かく、雨風をしのぐのに充分な性能があります。ツェルトが無理でもこれだけは必ずザックに入れておきましょう。もうひとつのおすすめは右の携帯浄水器。飲み口のフィルターでウィルス以外はほとんどろ過します。にごった沢の水でも飲料水になります。
タオル 帽子 クッカー ストーブ ハイドレーションパック ホイッスル
タオルや手ぬぐいは汗を拭くだけでなく、怪我した時に包帯代わりにもなります。吸湿速乾のタオルは高価ですので、あれば便利くらい。おすすめは手ぬぐいです。 帽子は怪我や紫外線から頭をまもり雨も防ぐ物がおすすめ。ゴアテックス素材とオイルフィニッシュ加工の物があります。風で飛ばないよう紐付きやサイズのぴったりした物を選びます。 クッカーはお湯を沸かす、ラーメンを作る、コーヒーを落とす、ご飯を炊く万能道具。アルミ製の安価な物からチタン製の丈夫で軽い物まで多種。セットで使う通称ストーブはガスのモデルが主流ですが、固形燃料、やアルコール、液体燃料のモデルもあります。ガスストーブのガスは気温が低いと気化しにくく火力が上がりません。寒冷地では専用のボンベやプレヒートグッズと併用します。 水筒のひとつ。ザックに本体を入れてチューブで飲みます。かさばらず歩きながら飲めるのも利点。最低2L以上を。 自分の位置を人に知らせる、熊避け、緊急警報など必需品です。
山の楽しみの一つに食べる事があります。一昔前はお弁当やおやつを持参するのが定番でした。物がない時代の登山では、例えば孤高の人の加藤

文太郎は「干し小魚や甘納豆を揚げた」や「子供の頭ほどももあるおにぎり」。餅の粉をお湯で溶いて砂糖を入れた、などと言う食べ物が出てきます。

梅干しや缶詰、チーズ、干しブドウ、チーズなどは今でも持って行く人もいます。現代ではコンビニ弁当やおにぎり、カップヌードルやラーメンがメインで

しょうか。サプリメントなども豊富にありますね。登山には主食の他に行動食を持って行きます。

GPS ナビゲーション コンパス 多機能腕時計 登山地図 グローブ
最近は登山ルートが入ったモデルが発売されています。自分の歩いた軌跡が表示されるので、現在位置を知り道迷いしたら歩いたルートに引き返すのも容易。ガーミンというメーカーが代表的。登山用ナビのマゼランも日本語版が発売されました。ソニーのナビは残念ながら製造が中止されました。30,000円位から コンパス、地図は登山には絶対必要なもの。これらを持たないばかりに遭難して命を落とした人もたくさんいます。自分の現在位置を知る、向かう方向を知る、ルートや地形を知るのは、登山には欠かせない事ですが、こういう事からスキルが身につきます。カシオプロトレックに代表される多機能腕時計はとても便利な物。方位機能、高度計測、気圧計、気圧傾向などの機能があり、ソーラーバッテリー搭載で電池切れせず、衛星を捉えて正確な時間を表示します。日の出の日入り、月齢表示するモデルもあります。登山地図は昭文社の登山地図が代表。濡れても破れず主な登山道が記載されています。国土地理院の白地図も定番地図です。 手袋は、軍手からゴアテックスまで多種。防寒だけでなく怪我の防止にもなります。夏はメッシュ手袋がおすすめ。
その他の必需品
筆記具と耐水性のある紙 ナイフやポケットツール 耐水マッチやライター
便利な物や知っていると良い知識
芯を抜いたトイレットペーパー 適度な長さに巻いた布製ガムテープ(靴底のはがれやウェアの破れに) 細引き(強度のある細いロープ) コンビニ袋

(ゴミを持ち帰るのに便利)

方位磁石には実際の方位とのずれ(偏差と自差)がある。この差は地域によって違う。登山地図には書かれているのでその数値を修正して正確な方

位を知る事ができます。GPSナビゲーションがあれば迷っても大丈夫。軌跡表示を有効に設定しておきます。

ヘリに手を振ってはいけない。救助を求める時は頭の上でタオルなどを振り、ヘリが近づいてきたら体の横で上下に振る。

沢筋や河原にテントを張ってはいけない。増水鉄砲水の危険があります。

雪渓では休憩しない。雪渓の落石は音がしません。どうしても休む場合は中央や傾斜の強い場所は避ける。

雷に遭ったら高い木や岩には近づかない。 開けた低い場所で姿勢を低くし絶縁のためザックの上に乗る。(稜線は危険)