「天帝の水晶」を書くにあたって…


 実はこの物語、自分の今考えている物語のストックとしてはかなり最近思いついた話です。ま
あ、思いついてから一年くらいは経ってるけど…(−_−;)。

 実は僕は長編小説偏愛主義者です。もう長編しか愛せない…とまでは行きませんが。
 実際には短編も読みますけど、基本的に長編しか読みません。

 何故か?
 それは長編特有のあのお話にあんまり関係ないディティールの細かさ、というものが僕は大
好きだからです(#^o^#)。
 無論、少ない文章で、読者に最大限の情報を与える、というのは小説書きにとって得がたい
能力の一つです。でも、ディティールを細かく書く、ということは、それだけ読者に風情を想像さ
せ、登場人物にさらに深くトリップする事が出来ます。短編ではどうしても浅くなってしまう…。
 私は読み手が物語りの世界を疑似体験できるような物語を書きたい…。

 と、言う事から、私が今まで書いていた小説は殆どが長編モノです。
 それゆえに途中で投げ出したものも数知れず…(ToT)。
 まあ、それはおいといてヾ(− −;)。

 で、始めてHPで公開する小説はどれにしよう、って思った時、候補は四つありました。一つは
戦記モノ、もう一つは和風ホラー、そして正統派ファンタジー(王様とか魔法使いとかがポコポ
コ出て来るやつね)、そしてこの「天帝の水晶」です。

 戦記モノは実は一番書きたいのですが今の段階では断念しました。何故なら今考えている妄
想をそのまま書いてしまったらグイン・サーガ(小説家、栗本薫さんの長編小説、ハヤカワ文
庫、百巻まで書く予定とか…しゅごい)に匹敵してしまうからです。無論内容ではありません。書
く量がです。んなもんHPに載せられませんし、完結するのがかなり先の事になってしまう。HP
で初めて書いた小説を十年後も未だに書き続けているって言うのは嫌ですからね。

 さて、次の和風ホラーの方ですが実はこの物語は「日本文化」と「神社」が非常に重要な位置
を占めているんですが、如何せん私は大学時代少しは勉強した分野なんですがまだまだ勉強
不足で、特に「神社」というものの制度とか歴史とか文化といった面にまだ詳しくないので書く段
階ではない、と判断しました。

 そして正統派ファンタジーなんですがこれは私が中学時代に書こうとしていた…ていうか書い
ていた物語なんですが…ちょっと少年向けというか、幼いというか、ありがちというか、まんまR
PGの影響を受けているわ…。で、止めました。

 で、最後に残った「天帝の水晶」はどうだ?というと、これは超科学の世界が滅びた後、再び
繁栄し始めた人類社会が舞台であり、完全に私の妄想で世界を表現する事が出来ます。もち
ろん現代社会から繋がっている事象はあるし、歴史的な必然、というものもありますが、それ
は私の知識の範疇を超えないで書くことが出来そうだ。まあ、魔法は使えないけど、これは仕
方ないや。と、言う感じで決定しました。

 と、言うわけで書き始めました…。
 あんまり大した理由じゃないねぇ。
 分野としては冒険ファンタジーもの(ちょっと疑問があるけど)。
 遅筆な方ですが、長い目で見ていて欲しいです。



     
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