漢詩解読
七言詩
【解読】
杏花紅潤含宵露
柳葉青舒抹暁煙
          元 良 書
【訓読み下し】 杏花(きょうか) 紅(くれない)に潤(うる)みて 宵露(しょうろ)を 含み、
柳葉(りゅうよう)青(あお)く 暁煙(ぎょうえん)舒(のびのび)と 抹(なで)る。
【解釈】 杏(あんず)の花が、真っ赤に夜露(よつゆ)を含んで潤(うるお)っています。
柳は、葉が青く垂(た)れ下がり、夜明けには朝もやが穏やかにゆったりと漂(ただよ)っています。
【語意】 杏  (あんず)  梅に似た果実
紅  (くれない)  赤色 
宵露 (しょうろ)  夜露(よつゆ)
舒  (じょ)  ゆったりとおだやかに伸び伸びとした様
暁煙(ぎょうえん) 夜明けに漂っているもや
抹 (まつ)   なでる 塗る こする
                                                           以上
解読文責;尾臺成大