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は主観的であり、また客観的でもある。それは少なくとも心のなかにあると言える。

 冬の寒く部屋の換気ができない時期、何か油絵の変わりにできるものはないかと思い、彫刻を始めました。最近は個人的に工芸が重要に思えてきて、鎌倉彫や蒔絵なんかもやってみたいなと考えてはいたのですが、ふと能面を思い浮かべまして、能面を打つ(作る)ことにしました。

 早速、大型本「能面―鑑賞と打ち方」(堀安右衛門、増田正造他)を買い、写真を読み進むにつれ、その静謐とした能面の美しさに惹きこまれてしまいました。次の日にはその本巻末の紙型で型を作成し、面材である檜、ノミ、彫刻刀等の工具類を一通り揃えました。それぞれ能面の種類によって型は決まっていて、顔に沿って横・縦方向それぞれの切断面の型に従って、削っていきます。揃える道具類は先程の本に紹介してありますが、一気に揃えるには、画材屋のサイトで能面セットも購入できます。また、ノミで打つための彫刻台も自作が必要です。


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 能面は日本の伝統工芸要素を多数含んでおり、木彫の技術だけではありません。例えば、漆による面の保護や岩彩による色付けの他、彫金など各種工芸作品で見られる技術が必要です。そのため、材料も日本画の筆や絵具、膠を初めとして色々と必要ですので、初期投資は結構かかります。写真が初めて作った小面です。般若とは違い、一見小面は凹凸が少なく、彫り易そうに見えますが、実際は逆で、最も難しいとされている女面です。

 先程、工芸が重要に思えてきたという理由は、やはり技術力の高みを目指すからです。それは表現力の豊かさであり、一塊の大理石を流れる水に、一片の檜を女性の滑らかな皮膚の質感に変えてしまう。表現の一つの軸を究極的に突き詰めてゆく。それにかかる歳月も膨大ですが、その作品自体が哲学的な例示となる存在に到達している。そういった意味では色彩や構図という点から空間を把握しようとする絵画も彫刻と同じようなものです。一方、作品を恣意的にコンセプチュアルにすることが昨今見られますが、人に伝えるのには適しないと僕は思うんです。何故なら、明示的に概念を示すのは、経験まで達しないコミュニケーションであり、僕は「伝える」ということは、内的な経験だと感じているからです。

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