LUSTER (2002 米)
US版ビデオ・DVD/英国版ビデオ・DVD/日本未公開
コメディー・ドラマ・ロマンス Color/ 90min.

監督&脚本:Everett Lewis (エヴェレット・ルイス)

共演:
Justin Herwick (ジャスティン・ハーウィック)
Shane Powers (シェーン・パワーズ)
Barry Wyatt (バリー・ワイアット)
Sean Thibodeau (ショーン・ティボドゥ)
Jonah Blechman (ジョナー・ブレックマン)
Willie Garson (ウィリー・ガーソン)
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・製作会社 PPRFilm
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・トレイラー
あらすじ
LA のレコード屋で働く詩人のジャクソン(ジャスティン・ハーウィック)は、乱●パーティーで出会った金髪ボーイのビリー(ジョナー・ブレックマン)にポーッとなったり、突然訪ねてきたセクシーな従兄弟ジェド(バリー・ワイアット)にときめいたりする、ごく普通(?)のゲイの青年。生真面目なデレック(ショーン・ティボドゥ)に一目惚れされて熱烈な愛の告白を受けたりするけど、一目惚れなんて信じないジャクソン。

一方、意中のビリーはロック・ミュージシャンのソニー(ウィリー・ガーソン)が好きで、ソニー宅に大人のおもちゃを配達しにきたデリバリー・ボーイ(ノーマン・リーダス)に●●したり、従兄弟ジェドに S●プレイをしたりと、大変お盛んな生活ぶり。

親友のサム(シェーン・パワーズ)に恋の相談をしたりするするのん気なジャクソンだが実はサムはジャクソンの知らないある悩みを抱えていて、それが思わぬ悲劇を招くことに…

管理人コメント(ネタばれあり)
これが管理人初のゲエ映画なんですけど(←けっこうウブ)、いや〜すっごいですねぇ。桃やバナナがてんこ盛りのフルーツバスケット状態。お子さんや彼氏や旦那さんに見られないように気をつけましょう (*^_^*)

IMDb でコメディに分類されててちょっとビックリしたんですが、確かに「ぷっ」とふき出すシーンがそこここに…。ジャクソンがサムに、「従兄弟と●ァックするのは近親相姦かなあ?」とマヂな顔で聞いたり、ビリーがジェドとヤッた後、「たった今、人生最高の●ァックをしたぜー!」と叫んだり、伏せ字関係が多いのには苦笑いたしますが、ゲエの方のあっけらかんとしたエッチねたのユーモア・センスには感心させられますね。

ノーマンの登場は本編開始1時間8分後(お、遅すぎる…)で、ほんの2〜3分の出番なんですが、けっこう満足いたしました。といいますのも、その短い間がイロイロとおいしいからなんです。まず、
カラダがきれい。そして、若い。撮影時期がはっきりわからないんですけど、たぶん『ゴシップ』 の直後で、『バロウズ』や『ブレイド2』の(だいぶ)前ではないかと思うんですが…(どうでしょう)。

『Sex and the City』 のオカマ・キャラのウィリー・ガーソンに「あら、かわい〜わね〜♪」ってな感じでホホから胸をつーっと撫でられたり(ひゃ〜)、お金の交渉で、40ドルでは (冗談じゃねぇよ) って顔しときながら、60ドルであっさり 「いいよ」と金を受け取ったり、ちょびっとチュウもされたりして、ヒヤヒヤ、というか、ウハウハ♪させてもらいました。

監督コメンタリーはノーマンの登場シーンのところしか聞いてないんですが、なかなか興味深いことを話してます。なんとノーマンはもう少しでセクシーな従兄弟ジェド役でキャストされるところだったんだそうですよ! ジェドっていったら登場シーンでぶるんぶるん踊り狂ってた人ですよ!(コーフンッ)

とにかく監督もプロデューサーもノーマンのことを「信じられないくらいのカリスマを持った素晴らしい俳優だ」とベタぼめで、「ノーマンのオーディションは最高だった」とおっしゃってます。最初、ノーマンは何か別の役でオーディションに来たそうですが、「ジェド役をやってみたい」と希望して、その場でジェドの役作りからアクセント(ジェドはアイオワ出身)まで完璧にやってみせたとか。監督はイメージにぴったり、と気に入って「この役は君のものだ!」と即決し、ノーマンはそれ聞いてビックリしたそうですが、ちょうど他の作品のアフレコとスケジュールが重なりそうだったので、残念ながらデリバリー・ボーイとしてカメオ出演するだけになったようです…(むぅ〜無念)

それから撮影の裏話なぞも少し聞けます。ノーマンがロケ現場のビルに来た時、エレベーターに乗ったとたん、タバコを吸ってしまったんですが、アメリカではエレベーターでは禁煙が常識となっています。もちろん知らないのはノーマンだけ〜(こらこら)。ノーマンがタバコ吸ってる映像を見て関係者が大騒ぎしたそうなんですが、「帰る時は絶対吸わないようにさせますから…」と約束して騒ぎを治めたとか…。ノーマン、ダメぢゃん(笑)

あんまり主人公の青髪ジャクソンには興味がないんですが、親友サムがちょっと気になってます(なんだか最近ムサヲが気になってしょうがないんです)。特に、ラストのジャクソンへのビデオ・メッセージでの演技には感動しました。こういうカメラに向かって感情を表現するシーンはとても難しいと思いますが、別に涙を流しているわけではないのに、しんとしたサムの悲しみが伝わってきて思わずほろり。つらかったんだねぇ、サム…

サムはストレート(のつもり)なのにジャクソンのことを愛していて、その思いに耐えられずに自殺してしまいます。ビデオで、「いつもお前のことを愛しているよ」と語りかけながら、「でも俺はそういう意味でお前と一緒になれる人間(ゲイ)には決してなれないんだ」とも告白しています。性指向というのは持って生まれたものだと思いますが、ゲイであることを認めるのが、これほどの痛みを伴うものなのか、と改めて考えさせられました。ゲエの方も陽気にふるまってらしてもイロイロ大変なんですわねぇ…

一度全部見てから、改めて最初からサムを観察すると、やたらジャクソンのラブライフを根掘り葉掘り聞き出し、恋のお相手にはちゃっかり嫉妬の目を向けているのが分かります。悪いけど
アンタおもろいで、サム!(爆) それにサムって苦労性の人の代名詞、という気がしてきました…(ん? なんか言いなすっただか、旦那?)

イギリス・アメリカ両国でDVD・ビデオが発売されてますので、比較的入手しやすい作品ですが、ノーマンの出番が少ないので、お勧めしていいか悩むところです…。ゲエ・ムービーに興味ある方には、ご満足いただける一本かと思います。







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