FLOATING ネタばれストーリー解説 C
お待たせしました。ついに最終回です。 Chapter 13 ヴァンの高校のプールに忍び込むヴァンとダグ。ヴァンが可愛らしくプールの飛び込み台に飛び乗り、舌をぺろぺろしてます(かーッ、カワイー!)。並んで水面を眺めながらヴァンは、「君の両親は知ってるのか?」と切り出します。ダグがゲイであることを、両親は知っていて、何とかダグを更生できないかと特にお父さんが必死だそうです。だから折につけダグに対して嫌味というか意味深な言い方をしていたのですね。 そしてお父さんはヴァンとの友達づきあいが、ダグに良い影響を与えるのでは、と期待しているようです(どこがじゃ)。それを聞いて「ふは?!」とまた可愛らしく笑うヴァン(くはーたまらんっ!)。ダグは父親の望むような人間には絶対になれない、と父親の過剰な期待に疲れ果てているようです。(また涙ぐんだりしてダグったら…) 翌日、ヴァンが売らない、と頑張っていたピアノが運び出されていきます。『信じられない』という顔でパパを睨み、何も言わずに家を出て、なぜかまた上半身裸(?!)でダグとウェイトリフティングをしてます(このボーヤは自分のカラダの価値をわかってるのかね?)。 ダグが「お母さんはどこにいるの?」と聞いても「知らない」とヴァンはそっけなく答えます。「大変だね」と同情するダグ(しかし、目はヴァンの裸の背中にクギづけ♪)。ヴァンは、慣れた様子でタバコに火をつけます。いやーしかしいいカラダしてますねえ。バロウズの時とは大違い(よけいなお世話!) そして、父親の事故の後、両親は離婚してそれっきりママはどこかへ行っちまった、と何でもないことのように説明しますが、その背中は寂しげ。「僕らはここから出て行くべきだよ」とダグは持ちかけます。それはもう、(ヴァンと)2人ならどこへでも行けるでしょう…(愛の逃避行ですな)。金はどうする、という話になり、「僕に考えがある」とワルぶった表情のヴァン(ひーっ! これもいいぞー! ←うるさいっ#) Chapter 14 チンピラ2人を呼び出して、どうやらヴァンのパパの兵隊を盗んで売ろうという計画のようです。アンティークで1体数百ドルするので、全部で1万5000ドルくらいの価値があるとか。よしやろう、とチンピラ達も乗りますが、ヴァンはアリバイを作るためにダグの家にいるから、と言うと、さすがの(おバカな)小チンピラも、「こんなアホな計画があるか!」と怒り出します。 しかし、ひげチンピラがすかさず仲裁に入り、ヴァンの肩に(やらしく)両手を置いて(→気のせいではない!)「お前はイカれた奴だ。だからこそ愛してるぜ♪」(ちゅっ、とキスの音! ウヒャーッ! ←大喜び♪) テレながらも嬉しげに微笑みを返すヴァンもいいタマ! まったく男を食い物にする魔性の男ですな!(ほんとイイ腕してます) ダグの家のリビングでくつろいでいると、ダグのお父さんがおもむろにヴァンに奨学金の話を持ちかけます。今年の末には州立大に水泳をしに行けるとか。思わず顔がほころぶヴァン(ひ〜これもカワイー!) ダグが慌ててヴァンを外に連れ出しますが、車の中でもヴァンの心は奨学金のことしか考えられないようです。「すごいなー。オフ・キャンパスにアパート借りれて、水泳チームに入れるのかー」と夢が広がりますが、ダグは「何言い出すんだよ?!大学なんかくそくらえじゃなかったのか?!」とあくまで(愛の)逃避行にこだわっています。その表情を見てヴァンも「わかったよ。心配するな」と計画通りにやることにします。 家に戻って「このクソ野郎!」とパパに悪態をつきます。ピアノを売られたことに腹を立てているんですね。しかしパパもだいぶ飲んで出来あがっているようで、「母さんはピアノをお前のために残していったんじゃない。運ぶのに金がかかるから置いていっただけだ。知らなかったのか?!」とケンカ腰です。「居間にあるのを見て毎日忌々しい思いをしてたんだ!」というパパに、「僕はかまわなかったのに!」と言い返すヴァン。 パパは「じゃあ、何がかまうんだ? もう一緒に釣りに行かないことか? だいたいお前はわしと一緒のところを見られたくないんだろ?」などとグチり始めます。さらにヴァンが家(がボロいこと)やパパが酒を飲みすぎることを恥じている事をなじり、「お前に恥ずかしい思いをさせて悪かったな!家に帰る前には、電話してくれよ。そしたら車椅子で部屋にかくれてやるから!」とゴルフクラブをヴァンに投げつけます。 思わず謝ってしまうヴァン君ですが、オヤジ勝手過ぎるぞ! ヴァンがあんなに尽くしていても、まだ足りないというのでしょうか。どうやらパパとしては、 娘ヴァン:「おとっつぁん、お粥ができたよ〜♪」 パパ:「いつもすまないねぇ…げほげほ…」 ヴァン:「なに言ってんだい、おとっつぁん。たった2人の親子じゃないか〜」 …的父子関係を求めていたんでしょうか(し、しかし古い…) 家を出てダグに「(兵隊を盗む計画は)できない。どっかの家に盗みに入ろう」と言います。ダグは奨学金のせいだろ、とつっこみますが、やはりケンカしてパパのことが可哀想になってしまったせいでしょうね(やっぱりいい子だねえ…)。 Chapter 15 夜、空き巣に入ります。ヴァンとダグは見張り役ですが、ダグはヤクでラリっているのか挙動不審です。盗みに入った家の警報機が鳴り出して、4人はあわてて逃げようとしますが、ヴァンのバイクのエンジンをかけるのにてこずった上、ダグも心ここにあらず、という感じで逃げ遅れます。しかし、チンピラ2人組はちゃっかりヴァンとダグを見捨てて逃げています(ひどい!愛してるって言ったくせに!)。ヴァンとダグは駆けつけたパトカーに追われて湖に飛び込みます。 泳いで桟橋の下に隠れますが、ヤクでふらふらのダグは掴まって体を支えることが出来ません。ヴァンも必死で引っ張り上げようとしますが、ついに手が離れてダグは沈んでしまいます。「助けてくれー!!」と叫びつつ、潜ってダグを捜すヴァンですが… (うう〜辛くて見られません〜) 桟橋の下で助けを呼ぶヴァンの姿が「タイタニック」のレオ様と重なりました。やっぱりノーマンとレオ様はよく似てます。ノーマンのほうが切なくなりますけど(それに助ける相手が男であるというのも、おいしいポイントですね。フハハハ) さて翌日、パパの兵隊のケースが壊されて、兵隊達もめちゃくちゃに転がっていますが、これは一体…? チンピラ達が盗みに入る計画は実行してないはずですから、パパが自分でやったということでしょうか? 湖に浮かんだ靴が映し出されたりしていますが、これはダグのもの…?(号泣) Chapter 16 パトカーに送られて家に帰ってくるヴァン。未成年だし、盗みも見張りをしていただけですので、たいした罪状もなくひと晩で釈放されたのでしょう。悲しみと後悔がせめぎ合う表情が大変美しいですね。 そして家ではなぜか鍋を洗っているパパ。もしかしてまともな家事をやったのはこれが初めてでは? 家のポーチで湖を眺めるヴァン。パパが車椅子でやって来て、義足で立ち上がります。今まで何をするにもヴァンの手を借りていたのですが、この義足は自分で着けたようですね。たぶんヴァンが起こした事件で色々と反省して、何か踏ん切りがついたのでしょうか。 パパがおずおずとヴァンの肩に手をやり、ヴァンもこらえ切れずにパパに抱きついて咽び泣きます(これがまた、くぅ〜〜って感じ)。ここのBGMもほろりと胸を打つ良い曲ですね。そして、始めの方に出てきたヴァンの語りが入り、 「いい人生を歩んでいたのに、父さんのせいでめちゃくちゃになった。交通事故で、何もかも台無しだ。しばらく落ち込んでたけど、僕たちは今はなんとかうまくやってる」 と、今回は『僕たち』と複数形で、「“パパと僕の2人”は今はうまくやってる」と父子の心がやっと寄り添ったという希望を見せてのエンディングとなりました。 【管理人コメント】 この回は見るのが辛くて、つい延ばし延ばしにしていたのですが、終ってホッとしています。しかし実に腑に落ちないエンディング。DVDのジャケットには、 One tragedy destroyed his life. Another one saved it. (1つの悲劇が彼の人生を台無しにした。そしてもう1つの悲劇がそれを救った。) とありますが、ダグの死がヴァンの人生を救ったとはとても思えないんですけどね。お父さんとの関係がこれから良くなるという希望は見えますが、親友を失い、奨学金の話もおそらく無くなって、これからヴァンがどうなるのか非常に心配です。もうちょっと分かりやすいハッピー・エンドにしてくれないものでしょうか。観客に妥協するような映画はノーマンは大嫌いなようですけど… (^^;) 恋人のジュリー以外、女の子はほとんど登場せず、野郎どもに囲まれて(ホモっぽく)かわいがられているノーマンを堪能できたので、とりあえず良しとしましょう(何がじゃ)。ダグも(レスリングで)押し倒したりして、良く頑張ってくれました。しかし、もう少しやってくれることを期待していたのは私だけではないでしょう…(ホホ) |
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