かなりかわいそうなストーリーで見るのが辛いので、1度見ただけでしばらく封印していたのですが、解説を書くと公約してしまったので、おそるおそる封印を解きます…。まあ前半は若くてかわいいノーマン見られるからいいんですけど。
今はなき(…)肉体美をご堪能あれ。
Chapter 1
まず泳いでいるヴァン(ノーマン)の水中目線から始まり、水面に出て息継ぎ。ダイハード・ノーマンファンなら息遣いだけで、ノーマンとわかることでしょう(笑)
いきなり場面が変わって、ライブ・ハウス。濡れ髪も乾かぬまま、日頃のうっぷんを晴らすように、激しく踊りまくるヴァン。けっこう色っぽい。というかかなりそそる。バロウズや Dark Harbor で歌う場面がありますが、ひょっとしてノーマンって音痴?(失礼)という気がしたのですが、ダンスを見ればリズム感はよさそう。
駐車場を歩いていると、高校時代の悪友が飛び出してきて、ヴァンを羽交い締めかつ持ち上げ振り回し(うらやましいぜ、このー)。ヴァンも「わーーッ!!」とか叫んだりして激かわいい。歓迎の仕方が、処刑人で拘置所に差し入れに来たロッコを迎える時とそっくりですが、まあかわいいから同じ演技をあちこちでやるのは許してあげましょう。とんがり帽みたいなのを被ってるのがフリップ、顎ヒゲが濃いのがジェイソンのようですが、覚えにくいので、帽子を「小チンピラ」、顎ヒゲを「ひげチンピラ」と命名。
ヴァンが昔住んでた家の前で、マリファナをやる3人。ラリった目つきでノーマンのくせの唇ぺろぺろがどアップで映り、すでに理性を失います(→誰が?)。「俺のアホな親父が(家の財産を)全部ママの名義にしていたせいで…」と現在の家計の状況を説明していますが、いかんせんヴァンが着ている Tシャツの腹に空いた穴に意識が集中して、何を言ってるかしっかり聞いている人はあまりいないはず(^^;)。こんな服着せる衣装さんは絶対女に決まってる!と思ったら、やはり女性でした。マーガレット・パルマーさん、わかってますな!
昔の家は空家なので、小チンピラが倉庫に使おうと提案します。ママの名義なので、「お袋さん、俺達に売ってくれるかな?」と聞くとヴァンが、「直接聞いてみなよ、見つけられるんならな」と言ってることから、母親は現在行方不明のようです。
次にヴァンの語りがあり、「いい人生を歩んでいたのに、父さんのせいでめちゃくちゃになった。父さんが交通事故に遭って退院した時、ママは耐えられなくて、家の金をほとんど持って出ていった。今はこの新しい(けどボロ)家に父さんと住んでる。しばらくは落ち込んでたけど、今はなんとかうまくやってる」ということです。しかし、調理台の上のだらしないスパゲッティーの鍋を見るとかなり荒んだ生活がうかがえます。父さんの趣味(?)の兵隊フィギュアの色塗りを手伝っていると、いきなり涙ぐむお父さん。気持ちは分かるけど、いつもこんな調子だったら相手をするヴァンも大変。いたたまれなくて目をそらすノーマンのやり切れないような表情が絶妙。切ないですねえ…(ほろほろ)
Chapter 2
湖で、小チンピラとひげチンピラが帰省中の大学生相手にマリファナを売りつけています。大学生の1人がビール瓶を湖に投げ捨てると、いきなり怒り出すヴァン。「俺の湖になに捨てやがるんだ、You
rich little faggot! (このリッチのホモ野郎)」と、裕福でお気楽な大学生が休暇を過ごしに夏だけ帰ってくるのが、我慢できない様子で「俺はここに住んでるんだ!」とどなります。拾え、と言っても拾わないのでヴァンは大学生が払ったヤクの金を捨てられたビール瓶の辺りに投げ捨てタフガイぶりを見せますが、そんなカワイイ顔ですごまれてもねえ…(^^;) ちなみに衣装は黒のタンクトップにコットンの半ズボン。DVDのジャケットではいい脱ぎっぷりなのに、なかなか露出してくれないところがニクイ演出。
車椅子のパパとスーパーではしゃいでるヴァンを冷ややかな目で見る周囲の人たち。たぶん小さな町だと思うのですが、あまり近所づきあいはなさそう。それからボロ家でテレビを見るヴァンとパパ。ここで初めてパパの脚の膝から下が無いことがわかります。交通事故で切断されてしまったのですね。
夜中にヴァンを呼ぶ父さんの声。F**k! と言いつつ、パンツ1丁(えへ♪)で父さんのところへ行きます。しかし大した用事もなく、おやすみ、と言いあって翌日へ。すわ近親相姦か?!と喜んだ いや驚いた人も多いと思いますが、そういう訳ではなさそうです。
Chapter 3
ガールフレンドのジュリーとベッドでネッキングするヴァン。ちくしょーとは思いますが、なかなか綺麗な女優さんです。「この秋から大学行くんでしょ?」と聞かれ、「来年から行くよ」と答えるヴァン。それを聞いていきなり冷めるジュリー。彼女が大学へ行っていた9ヶ月間離れ離れだった2人ですが、「久しぶりで何だか慣れないの。この部屋にも我慢できないわ」と言い捨て、彼女は出て行ってしまいます。ここまで来てそれはねーだろ、というようなノーマンの顔がかわいくて笑えます。男の子もイロイロ大変なんでしょうね。
泳いだり日向ぼっこしたり子供と遊んだり、のほほんとした湖の1日。
Chapter 4
ふと見上げると、ヴァンの昔の家に誰かが引っ越してきたのが見えます。ヴァンのボロ家に戻って、チンピラ2人組はまたヤクでラリラリ状態。ヴァンもラリってるのか酔っぱらってるのか、3人ともロレツが回ってませんが、話を要約すると、昔の家をママが売り払ったようなので、ヴァンはかなり怒っているのですが、その上チンピラ2人組が盗んだものをその家の地下室に置いているので何とかしろ、という感じです。また、ヴァンが「何でお前ら空き巣なんかやってんだ?」と聞くと「超カンタンだからだよ。この辺じゃ特にな。誰も家に鍵さえかけないんだからよ。殺されるのを待ってる羊みたいなもんさ」と小チンピラが答えています。
さらに、小チンピラは昔の家にサイフを忘れてきたらしいので、もし盗んだものが見つかったらヴァンがまず疑われる事になります。そこで、越してきた人達を歓迎して湖の方へ呼び出し、その間にヤバイものを全部運び出そう、とヴァンが提案します。さて、急に何かを思い出して慌てて家へ帰るヴァン。そのヴァンの後姿を越してきた一家の1人が眺めています。おそらく、後に登場するダグでしょう。
家に帰ってパパの仕度を手伝おうとしますが、パパはよっぱらってヘベレケ状態。ゲロまで吐いてます(もう勘弁してよ〜という感じです
(-_-;) )。かいがいしくパパの髪を洗い、服を着せ、義足に靴を履かせるヴァンですが、健気で泣かせるねえ…(ほろほろ)
さてご近所さんがぞろぞろとやってきて、集会が始まるようです。ヴァンが最初のあいさつで
「Welcome to the Monthly Pond Group」 と言っているようなので、どうやら湖付近の住民が月1回集まって、余興に手持ちの8mmフィルムを上映する会のようですが、詳細は不明。映像がヴァンの一家のものになると、いきなり参加者はしらけムード。しかし、ママの笑顔と元気な頃のパパを見て、身を乗り出すヴァン。映像を見て幼い頃の幸せな記憶をサウンドつきで思い出しています。特筆すべきは、ちびヴァン。顔も似てますが、笑い方やバンザイの仕方がそっくり。というか、この映画では、まだあのノーマンお得意のバンザイはやってないと思うので(やってたらゴメンナサイ…)、ひょっとしたらノーマンはあのちびヴァンのバンザイを見てから、かわいいなーと真似をするようになったんじゃないかという気がするのですが(どうでしょう?)。
幸せな思い出に胸が詰まって、フィルムの途中で席を立ち、外に駆け出すヴァン。
(負けるな青少年! がんばれワカゾー!)
(続く…予定です)
|