DARK HARBOR ネタばれストーリー解説 B



お待たせしました。こんだけですみません。はーちかれた…(をい#)

この回は、ノーマンと奥さんのツーショットが多く、あんまり面白くないです(やはり旦那と絡んでもらわないと…)。
次回に乞うご期待。




唐突にゴルフに行く仕度をするデイビッド。奥さんにゴルフの予定を言った、言わないでまた喧嘩してます(もちろん言ってないでしょう)。とにかく、デイビッドはロブスターは自分が買ってくるから、忘れずにキノコを採っといてくれよ、と念を押してます(殺害計画の山場ですね)。そして、さすがに罪悪感を覚えるのか、奥さんに意味深な一瞥を与え、「愛してるよ」などと言い残して外出します。そんなこと言って奥さんに貞節を思い出させるようなハメになったらどうするんでしょうか…。ところで、奥さんは何か修理しているようですが何でしょう?(ラジオ?)

奥さんはノーマンを捜しに行き、離れ(?)で見つけます。嘘かほんとか眠り込んでいる様子。シェードを降ろしてあげようとしますが、(ノーマンの寝顔に手元が狂って…くすくす)シェードが大きな音をたてて開いてしまい、ノーマンは飛び起きます。「処刑人」で猫をふっ飛ばした時のビビリ方に似ていてカワイイ♪

(たぶんわざと)落とした紙の切れ端を奥さんが拾ってくれます。(監督によると、やっぱりワザと奥さんに見せるために紙をばら撒いたんだそうです。ついでにデイビッドから奥さんの行動を聞いていたので、この離れ小屋?らしきとこで寝たフリして奥さんを待っていたようです) 心に浮かんだことを書きとめてあるんだ、とノーマンが説明します。奥さんは、「あなた作家なの?」と聞きますが、「いや、そこまで言ったら言い過ぎだよ」とノーマンは謙遜しています。興味を持ち、奥さんは紙の束を見せてもらいますが、全て筆跡が違うことに気がつきます。「違う人が書いてるから」と説明するノーマンに、「だって、あなたが書いたんじゃ…?」といぶかしむ奥さん。

「いや、僕の言葉だけど、自分では書かないんだ」とノーマンは慌てて説明します。当然よけい不審がる奥さんに、「(読み書きを)習ったことないから」と少し恥かしそう。本当かどうか知りませんが、この青年は文盲という設定なんですね。びっくりして絶句する奥さん。恵まれた境遇の彼女には想像できないことでしょうが、彼が一体どんな人生を送ってきたんだろう、と同情も混じった魅力を感じたようです。

ところで、アメリカは割と非識字率が高い国で、故リバー・フェニックスも両親がヒッピーで放浪生活を送っていたせいで学校に行かず、読み書きが出来なかったそうです。

紙を読んで奥さんも楽しそうです。一体どんな内容なんでしょうね。ちなみにそれぞれの紙の隅に筆記者の署名があるようです。これも後の伏線です。

ちなみにバドミントンからここに続くシーンの撮影は30〜40度で撮影されたとか。もちろん華氏ですから、摂氏−1度から+4度くらい?(ぎょえ) 皆さんもっとずっとあったかそうなフリして演技してますね。ノーマンなんかボロいTシャツ一枚…(設定は晩春から初夏)。いつも思いますけど役者さんて大変ですなぁ…

さて、家に戻って居間だか客間だかをじろじろ値踏みするノーマン。奥さんは間が保てず(ちょっとキンチョーのご様子)、聞かれもしないのに部屋のインテリアなぞについてペラペラ説明しています。良く考えたら、名前も知らない得体の知れない若い男を、電話も不通の島に奥さんと2人っきりで残して、旦那はゴルフに行くなんて有り得ないですね。何とか理由をつけて、ノーマンを追い払うか、奥さんを連れて行くかするでしょう、普通。

勝手に酒を飲んだりして、雰囲気を作るノーマン(←スコッチでしょうか?)。「ちょっとだけ」と言っていた奥さんも、いつのまにかラッパ飲み状態。ここで酔っぱらい刀自のどーでもイイ話が延々続きますので、管理人特権にて(みたび)省略。しかし、つまんなそうに話を聞くノーマンの表情は実にカワイイので早送りしないように。愛くるしい瞳を細めたり、口を軽くとんがらせたり、と抑えた演技の中にも心を惹かれる表情がいっぱい。奥さんもあんなヨタ話をしている場合ではないと思うのですが。そして、やっとどーでもイイ話が終ると、ノーマンは何だか悪巧みの表情をして、唇をぺろり(ぶひーっ)。

海岸で鬼ごっこして「痛ぁ〜い! …うっそぴょん!(意訳)」とか言ってノーマンをからかったり、ぶらんこに乗り背中を押してもらって、きゃっきゃ、きゃっきゃとはしゃぐ奥さん。幼児期に退行状態ですね。もう恥ずかしくって見てられません…

今度はボート小屋(か物置?)で、カウボーイごっこする2人。奥さんが引き金を引き、酒瓶を落としてノーマンが倒れるふりをしますが、その酒瓶フタが開いてるんじゃ…? 「私はテックス(なんかテキサスにこだわってますねえ)。あなたは?」と聞かれ、ノーマンは赤いバスローブを着て「ウィルマ」と答えます。ウィルマといえば、漫画フリントストーンの奥さんですが、この場合は違うでしょうね… 「wilma」には「さえない女」の意味もありますから、「ひどい女装だろ?」と謙遜しているのでしょうか?(いえいえ、お綺麗ですよ♪) 

「ウィルマには見えないわ。マリリンね」と言いつつ、奥さんは金髪ウィッグをノーマンにかぶせます。一体どこからそんな、パープー女ウィッグが出てきたんでしょう? 奥さんがかぶるとは思えませんので、まさかデイビッドがッ…?!%&@

あの〜ここで監督が、「2度目に(映画を)見る時は、彼が女の格好していることの皮肉が伝わるよね」とおっしゃってんですが、ど、どどどどういう意味でしょうか〜(あわあわ)
やっぱノーマンが
女役(げほ)っちうことでいいんでしょうか…?

ちなみにこのシーンは撮影初日に撮ったそうで、けっこう大事なシーンなので役者たち大丈夫かな〜と監督はかなり心配だったとか。でも、ノーマン演じるヤングマンはとってもいい演技でのびのびしててミステリアスで、テイク1で撮ったショットが一番多く本編に使われたそうです(さすが!)

奥さんに、「君はジャック(J. F. ケネディーのこと)」と言って、マリリン・ノーマンはお色気たっぷりに、『ハッピー・バースデイ、Mr. プレジデント♪』 を歌います。これは、マリリン・モンローが JFKの誕生日に歌った歌のモノマネですね。口元のほくろもマリリンっぽくて大変セクシー。ところで悪いけど、やっぱりノーマン音痴?(げふ) 「to you」のところの音程が明らかにヘンですよね。

このシーンはくすぐったくて見てられませんわ。何となくノーマンも照れてるような気がします。最後に投げキッスをして、ノーマンの息が奥さんにかかりますが、よく奥さんそんな平気な顔してられますな!

奥さんがキノコ採りの格好(なんじゃこのオーバーオール ←奥さんがこんな服着てるのは、無意識にノーマンに合わせた格好をしてるんだとか)で出てきますが、ノーマンは考えに没頭中。何か(言葉が)浮かんだので、(書きとめるのを)手伝って欲しい、ということで、奥さんは筆記用具を取ってきます。ここでノーマンは左腕の蝦をぱしっと叩きますが、逃げられたようです。ノーマンの血を吸うなんて、ふてぇ蝦だ!(でもいーな…。ノーマンの血ならウマソだな…)

さてノーマンは詩のようなものを朗読して、奥さんに書き取ってもらいます。おおまかな内容ですが、


   悪夢のような出来事は、高潮のように突然襲いかかってくる
   必死で逃れようともがくけれど逃れられず、悲鳴は誰にも聞かれることなく消えて行く
   そしてふと、もがくのをやめ、溺れていることも忘れてしまうのだ…



という、厭世的なメッセージになっています。この詩を奥さんに書かせた紙は後に重要な小道具となります。そしてノーマンは、奥さんに「署名して」と頼み、奥さんも他の筆記者の例に習って署名します。(このあたりで変だな、と思いそうなものですけどね)

それからキノコ採りに森へ行く途中、ノーマンが「あなたとデイビッドはどうやって知り合ったの?」と聞くと、奥さんは「大学卒業した後、私しばらくおかしくなってたんだけど、デイビッドが救ってくれたの」と答えています。しかし、全然答えになっていませんね。どうやってお2人は出会ったのでしょうか? たぶん、例のテキサス出身の恋人と別れたせいで(←奥さんのママが追っ払ったらしい)、鬱になっていたところに、デイビッドが王子様のごとく(ぷっ)現れたんでしょうね。

さて、森に入って、キノコを見つけるのは大変なのよ、と芝居がかった教訓をたれる奥さんの鼻先で、ノーマンがあっさり見つけます。「いいカンしてるわね、アンズタケよ。デイビッドが喜ぶわ(David is gonna love you)」と言われ、ニコニコーと嬉しそうなノーマン。
(奥さん奥さん、デイビッドはとっくに青年を愛してるんですよ〜)

「君を愛してるんだ」と言われ、ぎょっとして振り向く奥さんの目線の先には、キノコに語りかけるノーマンの姿が…(くはーッ!かわいーッ!) そしてキノコを生のまま(?!)食べようとするノーマンを奥さんがやんわり止めます。マラリアの治療に使われる珍しいキノコですが、非常に強力な媚薬でもあるそうです。媚薬と言えば聞こえはいいですけど、催淫剤(性欲促進剤)ですね(なぜに止めるよ、奥さんよ…)。

さてこの媚薬キノコと非常によく似た同種のキノコが、これまた猛毒で、食べたら1分以内に死んでしまうとか。傘の裏の色が白い方が媚薬、紫の方が毒、と見分けるそうです。ちなみにこの2つのキノコは双子ということですが、どういう意味でしょう? 同じ根から生えるということでしょうか。それとも単に同種ということでしょうか? キノコに詳しい方、どうかご教授下さい。

ちなみにこのキノコは小道具係が1ヵ月半くらいかけて苦労して作ったそうです。話の設定にぴったりのキノコが見つからなかったので、勝手に粘土から作っちゃったんだとか。マラリアの治療薬だの性欲促進剤だの1分以内に死んでしまう猛毒だのはデタラメだったんですねぇ。しかし本物のキノコにしかみえません(ノーマン喰ってたし?) ちょっとセクシャルな感じ(ぎょ?)を出すため濃いバーガンディー色の傘に燃えるような紫か白を裏側につけたりして、本物っぽく見えるよう色々と試行錯誤したようです。

そして、こうしたキノコの知識は奥さんのパパから教わったそうです。彼女が幼い頃からパパと2人でしょっちゅう森に来て、手取り足取り教えてもらったようで、奥さんはかなりの
ファザ・コンみたいです。「お父さんは今でもよくここに来るの?」とノーマンが訊ねると、「私が8歳の時に自殺したの」とやや動揺を隠し切れない様子で答えています。一体何があったんでしょうね? 鬱病体質の家系なんでしょうか。

やっぱりパパは毒キノコ喰って自殺したそうです。自殺の理由は特に語られてないようですが。それを知ってるデイビッドがこの計画を思いついたんでしょうか…

それから奥さんは、「母とは話もしないの。デイビッドを嫌ってるから」と語っています。割と欧米にはこういう異様に父親と仲の良い娘(←ダディー・ドールと呼ばれたりする)と、なぜかしっくりいかない母、という親子関係が多いように思います(日本でもそうなんでしょうか? 私は自分のオヤジさんと、こんなスィートな関係にはとてもなれそうにありませんが…苦笑)

そしてノーマンは、毒キノコと媚薬キノコを両手に隠し、出したり戻したりのお得意の手品で奥さんの目を翻弄し、手の裏で媚薬キノコとすり替えた毒キノコを彼女に食べさせようとします。奥さんは微かに喘ぎつつ(お気持ちお察し致します…)、ノーマンの巧みな指を噛んで、なんとかやめさせます。

奥さん:「お行儀よくね」
ノマン:「そうしてるつもりだけど」
  (このかすれ声がまたもう…月に向かって遠吠えしたい気持ちです…)

いきなりキノコを口に入れ、もっきゅもっきゅと食べてしまうノーマン。奥さんは一瞬毒キノコを食べたのかと思って驚きますが、もちろん食べたのは催淫剤の媚薬キノコ。そして、「あなたも食べて」という風に、もう1つの媚薬キノコを差し出します(ここで思わず、あーんとお口を開けて待っている管理人…ふっ、虚しいわね)

ここで疑問。珍しい種類のキノコなのに、そんなに簡単に見つかるものなんでしょうか →さっき食べたように見えたけど、実はすり替え技で食べたように見せただけだったんでしょうか? あるいは、1つ見つけたら芋づる式にその辺りに見つかるのでしょうか?

「ダメよ」と諭してノーマンの頬に触れる奥さんの手を取って、ノーマンが甘く噛むような愛撫…(ぶひーっ)
そして奥さんの頭を引き寄せ、深く情感を込めたキス(ぶひぶひーっ ←うるさいっ#)

一体どうやったらそんなことが出来るのか、奥さんはノーマンを突き放し、「行きましょう、遅くなるわ」と立ち上がります。突き放されて放心したようなノーマンの顔がもう絶品!! 既に催淫剤が効いているんでしょうかねぇ〜?(*^_^*) これで落ちない奥さんも大したものです。奥さんはさっさと立ち去り、後には色男のプライドを傷つけられたノーマンが…。
こんな傷ついた表情を見たら、毒キノコの1つや2つ食べちゃいそうなものですが…
(食べたら死ぬで)



(まだまだ続く…)




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