DARK HARBOR ネタばれストーリー解説 A




さあここからノーマンの本領発揮、解説を書いていても実に楽しいです。さくさく行きます。




さて、(たぶん満潮まで待ってから)座礁したヨットの帆を揺すって、動かせるようにします。まず奥さんが落ち、ノーマンが(助けるため?)続いて落ちます。デイビッドは命令するだけのダメ亭主(^^;)

いきなり場面が変わって、別荘の居間の暖炉の前で、バスローブ姿のノーマンと奥さんが… 奥さんのバスローブはしっくり馴染んでいますが、ノーマンのバスローブはちょっとごわごわしてるみたいなので、お客さん用でしょう(デイビッドのを貸してもらったと思いたいところですが、まあそう慌てずに…笑)。海に落ちてびしょぬれになったので、別荘にきてシャワーを使わせてもらったようですね(か、監督、なぜシャワーシーンをカットするんですか〜〜ッ ←大暴れ)

ノーマンが昨夜道で倒れていたことの説明をしています。「落ち込んでると、人は利用しようと近づいてきて、何も得られないと代償を払わせようとする」という言い方は非常に漠然としていて、色々な意味に取れます。敢えて曖昧な説明をしていることから、「代償」というのがホモセクシャルな意味合いを含んでいるように聞こえます(妄想ではナイ) 要するに、ノーマン(の美しさ)に惹かれて親切づらで近づいてきた野郎が、オオカミに変身して、何か(ナンだろ?)をしようとしてノーマンに拒絶されたので、ぼこぼこに殴って道に捨てた、と。 奥さんの表情から、まあステキ! もとい、まあ可哀想に!と上手く同情をひいたようです。

さてここで、デイビッドが「ハニー!」と台所から呼んでますが、奥さんより早くノーマンがぴくっと反応してます(笑)。「は〜い♪」とお返事しなくてよかったですね(^^;)

「いい家ですね、ウェインバーグさん」とノーマンが誉めると、デイビッドは「ありがとう、でも私のじゃないんだ」と答え、奥さんが「私の曽祖父が建てたの」と説明しています。つまり奥さんの持ち家なんですね。ところで、ノーマンが脚のつま先を(温めるため?)くにょくにょ動かすのが実に可愛らしい。

お気づきかもしれませんが、話をしている奥さんとノーマンのアップからカメラがすーっと退いていって、デイビッドが飲み物持って戻ってきたら今度はぐいーっとカメラが寄っていく、というシーンは2分半の編集されてない1ショットで撮られています。なんでもノーマンが居眠りしてしまう時に客観的にカメラに映るようにすることで、居眠りが自然に見えるよう工夫ししている、とのことです(…が、よく意図がわからん)。

ここでまた奥さんの衣装の赤色レベル(redness)について語られてますが、さっきは暗めのバーガンディーを着てたのが、今はちょっと明るい赤のローブになってます。


暖炉の火を火掻き棒で突つく奥さんに、「疲れたかい、ハニー?」とデイビッドが聞きますが、「ええ、とっても」と妙に含みのある口調で応える奥さん。やけに緊張感が漂ってるんですけど、昼間デイビッドの無茶でヨットが座礁して散々な目にあったことを怒ってるんでしょうか?

ふと気づくとソファでまどろんでしまっているノーマンが… 軽く口を開けて寝てるノーマンの顔がこれまた絶品!(あちこちでむぼーびな寝顔を見せてる罪なオトコ…) 起こそうとするデイビッドを、「眠らせてあげましょうよ」と止める奥さん。ホームレスなんか泊められない、と一応デイビッドは反対しますが、奥さんが「放り出すことなんかできないわ。私たちを助けてくれたのに」と強引に泊まらせてくれます(←すっかり術中にはまってますね)。

奥さんは寝室に上がり、1人(ノーマンと)残されたデイビッドは、ノーマンの寝顔に目が釘づけ…(笑) いやはや、バスローブの襟元がビミョーにはだけて実に色っぽい。誰かさんも撫でくり回さずにはいられないでしょう(←えろオヤジ) 奥さんがいないのを確認して「やったねハニ〜♪ バッチリだよ〜vv」とかねぎらってあげたんでしょうか(笑)

さて、ついに来ました前半最大の山場!!

時計は夜中の3時を指し、怪しい音楽と共に、寝室から出てくる奥さん。抜き足差し足で居間に降り、毛布を手にノーマンの寝顔に見とれます(そりゃそうでしょう)。待っていたかのように、ノーマンは静かに目を開き、「僕に出ていって欲しいんだね?」と聞きますが、奥さんは「いえ、そんな。毛布が要るんじゃないかと思って…」と毛布をくれます。

奥さんは赤いローブに赤い毛布とますます赤だらけですが、ノーマンの白いローブは処女性と純潔(ぶふぉっげふっ!?)を表してるんだとか。そ、そーですか〜ばーじにてぃ〜とぴゅありてぃ〜…(@_@)。ま、ふつう追っかけられる側の女性を連想させる言葉ですけども、ここではノーマンが奥さんの餌食っちうことなんでしょうね。ローブも毛布もカウチも赤で、処女で純潔の白ノーマンは奥さんの欲望の赤に囲まれています。

2人が並んで座るソファの向こうに、けったいな胸像(?)みたいなものがあるんですけど、これは何でしょうね? どうもあれが気になってしょうがないのですが、2人の会話もしっかり聞いてみましょう。

このけったいな女性の胸像については、「明らかに、善悪についての昔ながらの規範であり、それが正面を向いていないことを表している(後ろめたいってこと?)」だそうですが、どこが明らかなんですか監督??(絶対わからんよ…)

ノーマン:「僕、あなたをナーバスにしてるかな?」
奥さん:「いいえ、ちっとも」
ノ:「ほんとに?」(下からの強烈流し目線!←ぶひーーッ)
奥:(指を少し広げて、「ちょっとね」という仕草)
ノ:(奥さんの指をぐいーーっと大きく広げて、ホントはこれくらいだろ?と不敵な態度)

このシーンは初めて見た時から、ぶひぶひ叫ばしてもらいました(^^;)。ノーマンの煙草を巻いてる指が意外にも繊細。とにかく煙草に火をつける仕草も、それを暖炉に投げ捨てる手つき顔つき腰つき(?)全てよし!! 奥さんの顎を持ち上げるノーマンの右手首の裏にイレズミが…(しかし、でっかいホクロにしか見えませんね) …とそんなんばっかり見てるので、奥さんの涙はどうでもいい。と思ったら奥さんの涙をぬぐう手の甲の親指の付け根にもイレズミが。「何様のつもり?」「君にはわかってるだろ?」という会話があり、奥さんはビシッとノーマンをひっぱたきます(きぃッ!#)

おもむろに白バスローブを脱ぐノーマン。下にはでっかい Y の字が入った超悪趣味なセーターが…
監督がDVDのコメンタリーで説明していて、このセーターはイェール(Yale)大学セーターだとか。奥さんの昔の恋人がイェール大の学生で、ノーマンに彼の姿を重ねている、というはっきり言って 説明がなけりゃ絶対わからん! 監督の演出でした。Yは「女の●●の意」だの「ホモの隠語」だのガセネタを流して申し訳ありませんでした… m(__)m 

さて、ノーマンの殺人的上目使い光線炸裂!(あわあわ)
「ここで何をしてるの?」という奥さんに、ノーマンは「1度も(君から)離れたことはなかった」(このかすれ声がまた悶絶もの)と意味不明の返事。たぶん、別れた昔の恋人にそう言って欲しいという奥さんの願望なんでしょう(つまり、まだ未練がある、と。)

奥さんは「ブーツを脱がせて」となぜかいきなり女王様ブーツ(女王陛下のブーツじゃないですよ〜S●の女王様ですよ〜)の左脚を差し出します。ちなみにビデオのケースに付いてる写真によると、ノーマンは青い半ズボン(?)のようなものをはいてます。セーターの下は何もなし、じゃなかったのねー(^^;)

床がきしる音に振り向くと、そこには斧を振り上げたデイビッドの姿が…

がば、と跳ね起きる奥さん。

なーんだ、反則技の夢オチかよ
(でもすんばらすぃ出来映えvv)

翌朝、デイビッドが台所に降りてくると、ノーマンは既に起きていてタバコ吸ってます。特技のタバコの輪っかなぞ作ったりして可愛らしい♪ デイビッドとノーマンがしばし見詰め合う謎の数秒間。ノーマンがタバコを口に入れたフリして、デイビッドの耳の後ろから出す、という手品師のようなすり替え技を披露しています。これは後の伏線でもあります。

監督が、「ここで2人は奇妙な親密さ(intimacy)を見せてるけど…」とおっしゃってますが、intimacy って普通恋人、それも深い仲の恋人に対して使うので(普通の友達に intimate とか intimacy とか言うの私は聞いたことないです) そーかそーか、やっぱ親密だよな〜がはは!とまた喜んでしまいました…(あほ)

奥さんが起きてきて、「おはよう」と言いますが、何故か目の覚めるような真っ赤なサンドレスをお召しになってます。休暇中の自宅で朝っぱらからこんな挑発的な服を着るなんて、ヤル気満々(←何を?)にしか見えませんね。「毛布をありがとう」とノーマンに言われ、夢(妄想)と現実の区別がつかずに返事に詰まる奥さん(爆)

デイビッドがすかさず「どういたしまして」と言いますが、実に優しい口調で表情が見えないのが残念!(←ついボロが出てます/笑) 毛布を持って行ったのはデイビッドということが分かり、「君が寒いんじゃないかと思ってね」などと苦しい言い訳をしてますが、夜中に毛布を持って行ってタダで帰ってくる訳がなかろう… (以下妄想)

デ:「ハニ〜♪ 寒くないか〜い?」 (と毛布を差し出す)
ノ:「あ、ありがとう。助かった。…ちょ、ちょっと、何やってんだよ !?」
デ:「よいではないか」(←こればっか)
ノ:「ダーメ。奥さんが来たらどうすんだよ? 今夜は お・あ・ず・け♪」

ってな会話ぐらいはしていて欲しいですね(はいはい)。

さて、奥さんが電話をかけようとしますが、不通のようです。「嵐のせいだろう」などとデイビッドが言いますが、もちろん違います。

ノーマンがコーヒーを淹れ、デイビッドにピンクの小袋(たぶん低甘味料の Sweet'n Low)と一緒にホイと渡し、デイビッドも当然のように受けとってます。奥さんとは「砂糖は?」「2さじお願い」という会話を交わしているのに、デイビッドのコーヒーの好みは心得ているという、さり気ないラブラブの証拠がこんなところにも…(くす)

この辺から映画全体を通して、デイビッドと青年がちらちらと視線を交わしていますが、役者のリックマンさんとノーマンには非常に難しい演技が要求されます。観客が2度目に映画を見た時には、「ああ〜この2人知り合いだったのね」とわかるけど、1度目に見た時には気がつかないように微妙に演じなければなりません。

奥さんがモーニング・テーブルに見事にセットされた朝食を見つけ、喜びの声をあげます。ノーマンがお礼をしたくて(早起きして)作ったとか。そして3人でテーブルを囲んで、食後のよもやま話。ここで、奥さんが例のイェール大の学生だった昔の恋人の話を長々と…。テキサス出身で、夜中に馬を盗んだりなんだりのワイルドなお人だったようですが、退屈なので管理人特権(またか)にて、省略。

う〜んざりしているデイビッドの顔が笑えます(^^;) しかし、なんだってこのアレクシス刀自は、旦那の前でよく知らない男に、昔の恋人の話を長々と語ったりするのか(しかも、えらい嬉しそうに)。こういうあたりが、デイビッドの鼻についてきてるのでしょうかね。

奥さんがノーマンに、「あなたはどうなの? 誰かを愛したことは?」とふると、「いや、その言葉の意味では全然…」と言いつつ、再びお得意の上目使い目線でデイビッドを見やるノーマン! \(≧∀≦)/

ノ:「目の前に その恋人がいるけどね」
デ:「これっ。よしなさい(でも、テヘーッ♪)」

というテレパシー会話が交わされたと思われます(管理人の妄想爆裂中)。ニヤケそうになって慌てて目をそらすデイビッドの表情が絶妙。

監督さんによると、ノーマンが「いや、愛したことはない」と言ったことで、デイビッドが気を悪くしたので、それでチラッとデイビッドの顔色をうかがうような目線を送ったんですと。
そういうわけで以下、妄想会話パートA:

ノ:「ごめ〜ん。だってしょうがないじゃん
(えへっ? ←上目使い)
デ:「うも〜 わかったよ。でも後でお仕置きだからなぁ〜ハニー♪」(←結構嬉しそう?)

…とかなんとか。



さて、対岸に行くなら乗っけてもらえないかな、といとま乞いするノーマンにデイビッドは、「ルールを知らないようだね」とおちゃめに謎かけをします。訳がわからずデイビッドと奥さんの間で目線を動かし、「ルールって?」と聞くノーマンがこれまたたまらんです(計画のうちのはずですから、一応演技なのか…)。「こんな朝食を作ってもらったからには、夕方まで出発を遅らせて、私と料理対決してもらわないと」と婉曲に(でもないか)引き留めます。何も知らない奥さんは無邪気に嬉しそう(ちょっと気の毒)。

食後のバドミントン。デイビッドとノーマンが我を忘れて(いつものように←こらこら#)プレイに興じる様を、アレクシスがちょっとつまんなそうに眺めてます(笑)。ノーマンは(本人のほうですよ)12歳の時、プロテニス・プレーヤーになるために家を出た、とも言われていますが、やはりテニスの腕はプロ級なのでしょうか。そういえばラケットの持ち方も堂にいってるし、手もテニス・プレーヤーみたいにごつくて大きい。

ノーマンが打ち上げた羽根が池ポチャ。「ごめん、僕が取りに行くよ」と言うノーマンに、「どうぞどうぞ」とおまかせのデイビッド(ほんとは心配なくせに…くすくす)。「あの緑の草はうるしなのよ」と助け舟を出す奥さん(ほんと誰の味方なんでしょ)。

なんでもこの羽根の池ポチャは偶然ではなく、デイビッドがうるしにカブレるためにワザとやったんですって(あ然)。だから「どうぞどうぞ」とノーマンに任せようとするのも演技です。うるしカブレでデイビッドがグロテスクかつ見苦しくなることで、奥さんがノーマンに惹かれやすくする作戦だとか。つーかそこまでするかデイビッド!!

結局デイビッドが取りに行ったので、パンツ姿で水をかけられて体を洗われています。しかし、なんで腹の辺りを洗ったりするんでしょう? うるしにカブレたことがないので分かりませんが、服の上から触れただけでもカブレたりするのでしょうか? 一瞬しか映りませんが、くわえタバコで水をかけているノーマンがまたキュート。立ち方がカワイイのねvv

今度は、奥さんがトップレスで日光浴。「あなた、背中にクリーム塗ってくれる?」と頼みますが、デイビッドは「ちょっと待って」と言いつつパソコンに向かってお仕事中(はれ? やっぱり弁護士稼業やってるのね)

ナイフで木を彫ってる(←後に登場するハート型の木彫りか?)ノーマンが遠慮がちに立ちあがり、奥さんの背中にクリームを塗り始めます。よく知らぬ(若くてかわいい)男の子に背中を触らせる奥さんも、いい度胸してます。「もっと下」などと言ったり(くっそ〜#)

その様子を、よく分からない表情で見守るデイビッド。「このアマ〜#」とムカついてるようにも、「もう落ちたな、さすがハニー♪」とほくそ笑んでいるようにも見えます。
たぶん、「このアマ〜」のほうでしょう(笑) ←思わずパソコンのキーをたたく手が止まってます。


ほんとちょびっとだけですみません。でもなんか濃いー内容だったような気がするんですが…(^^;)



(Bに続く…)



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