わたしは毎年夏になるとJRの青春18きっぷを利用して国内各地をぶらりひとり旅をたのしむことにしています。
今年は入社以来の親友である佐藤清仁さんと一緒のふたり旅を計画しました。
訪問先は山陰地方米子の名山である伯耆大山(ほうきだいせん)1729mの初登山です。
日本百名山ですがわたしの住んでいる関東常陸方面からは
アクセツがわるくいままで登山の機会がめぐまれませんでした。
登山後は広島地方の呉市に在住の友をたずねて喜寿祝いの「同期会ミニin呉」で旧交を深めます。
そして四国の松山市へフエリーで移動、あこがれの夏目漱石ぼっちゃんの湯と松山城めぐり
帰りはふたたび青春18きっぷで姫路で一泊して帰宅する7日間のぶらり旅の報告です。


第1日目 8月20日(月) 日立から岡山まで移動

JR大甕6:16⇒上野7:59⇒東京8:21⇒熱海10:16⇒静岡12:21⇒浜松13:38⇒豊橋14:21⇒大垣16:09⇒米原17:18⇒播州赤穂20:44⇒JR岡山21:58

青春18きっぷの使用条件をまとめると@年齢制限がない。わたしにとっては青春78きっぷです。一枚で5回分利用できる。
全国のJRの普通車(快速も含む)1回あたりの有効期間は1日で夏期発行は7月20日から9月10日まで
有効で途中途中下車もOKということでわたしにとっては願ってもないすばらしい乗車券です。一枚\11500というのもうれしい。

快適なJR西日本の新快速普通電車(米原〜播州赤穂間)を利用します。
ゆったりしたシートで夏休み期間中の日中は混みあうこともなく
今回の移動は全部座れました。それにシルバー優先シートもあるし。
でも長時間の間は疲れるでしょうといわれますが、わたしは車窓からの景色や駅名の由来
その土地の名所や歴史や読書やケイタイの応用や友との会話そしてうたたね、つり革を
使ってのストレッチや簡単なヨガなど苦になりません。それに快適な冷房と記録整理などなど
今日は岡山で一泊です。午後10時到着、駅前桃山大通りの吉野家で牛丼でおそい夕食、
わたしは大好きなサウナ24時間営業をさがして疲れをとります。

宿泊先:サウナ&カプセルHOLLY WOOD (岡山市北区駅前町1丁目2−6))

第2日目 8月21日(火) 岡山から米子へ移動 

伯備線 JR岡山9:17⇒新見11:17⇒JR米子13::07着 (日本交通バス)米子駅13:39⇒大山寺14:24着

 
JR岡山駅まえ桃太郎像が迎えてくれます。がんばれ!と激励を受けた感じ
今日は大山登山口のある鳥取県西伯郡大山町までの移動です。
青春18きっぷの2枚目はJR岡山からJR米子まで使用します。伯備線です。
わたしは始めての路線で路線伝いの風景は日本の原風景にちかいもがありあきません。
途中親見駅までは複線ですが親見から米子までは単線です。


10時48分 新見駅に到着します。ホームで小学生の子供たちが
おとなしく電車を待っています。おりこうです。


新見駅発11:07特急やくも7号が発車です。満席です。
岡山と米子間は特急が主役ですが青春18きっぷは乗車できません。


13:07定刻に米子駅に着きました。見えてる電車は岡山方面行きの電車です。


大山登山口まで行くには日本交通バスの観光道路経由大山線を利用します。
13:30発を逃がすとあとは16:50発になるので大変です。\700時間は55分です。
正面遠くにみえるのが大山連峰です。バスは定刻14:21に大山寺タミナルにつきました。
今晩おせわになるみせん荘はここから徒歩5分です。荷物を置いて風呂にもいれていただき
身軽になって大山寺に参拝します。




大山寺の開山は奈良時代1300年前の歴史があり中国観音霊場29番札所です。
本堂脇の釣鐘堂ではつるが釣鐘を突くことができます。明日の安全登山をねがって
一打打たせてもらいました。
大山自然歴史館を訪ねます。大山の自然、歴史、文化を小学生でも分かるように展示さsれており
特に大山の古代2度にわたる火山爆発が興味をさそいました。
また大山登山の情報もいただけたすかります。そして入館料無料です。登山まえに立ち寄ることを
お勧めです。

大山は高山植物の宝庫たのしみです。


おせわになるみせん荘はインターネットから検索して申し込みました。
おいいしい自家栽培の製ご飯と自分の畑の野菜と登山口に近いことそれに
サービスにおにぎりまで用意してくれました。
家族経営の家庭的暖かさが伝わり大満足でした。




おいしく完食しました。明日の登山を考慮してビールは中瓶1本各自として午後9時には布団に入ります。

宿泊先:弥山荘(みせん荘)大山町大山116 TEL 0859-52-2948


第3日目 8月22日(水) 伯耆大山登山 米子市へ戻る

夏山登山ルート 登山口(903m)5:30→三合目(1070m)→六合目(避難小屋)7:21→八合目(木道)→弥山(みせんやま)頂上到着8:30/8:40
下山(頂上避難小屋wcあり)→六合目9:56通過→行者谷分岐10:18→行者谷コース下山→元谷小屋11:10→大神山奥の院11:40→
みせん荘到着12:06  合計6時間25分   バス大山寺発14:50⇒JR米子駅15;44

真夏の大山登山は事前の情報では夏山登山コースで7時間の行程と飲料水はひとり4リッター持参、トイレはないので注意すること、
岩石の急登で登山道も丸太の階段、頂上付近は木道と自然の山道と特に下りは慎重に下山するようにとのことです。
そして14:50大山寺バスタミナル発の米子駅行きバスをのがせません。
相談して登山開始を午前5時30分としました。正解です。(登山口の標高780m)

夏山登山口には立派な登山注意掲示と登山届けと
下山届けが義務つけられています。そして「一人一石」運動で登山口の用意された石を頂上まで
はこぶことが要求されています。緊張します。

大山夏登山道は多くの登山者が利用してきており昭和50年代から山頂付近が荒れ始めました。
それで昭和60年代「一木一石」運動がはじまり現在に続いています。


大山の裾野は西日本最大級のブナ、ミズナラなど落葉広葉林です。
山道は丸太階段で整備されています。


登山開始して1時間30分で五合目にきました。汗だくです。


六合目につきました。標高1350m、避難小屋(wc無し)があります。


大山は花の宝庫です。シコクフウロの花


六合目からも岩石の急登が続きます。そして八合目から木道になります。振り返ると日本海と米子市内が見えます。


午前8時30分 3時間かかって大山頂上弥山(1709,4m)です。
大山の頂上は剣が峰(1729m)ですが弥山からの登山は禁止されています。
この時間頂上では霧のなか残念ですが展望はおあずけ


みせん荘からの差し入れのおにぎりをいただきます。朝食?


大山頂上小屋が頂上直下にあります。30人も避難できる立派な小屋です。
水洗WCもありびっくりただし飲料水はないのでここに宿泊するには
水をかつぎあげなければなりません。あくまで非常時のときの避難小屋です。


頂上小屋の内部です。よく整理されていました。


頂上付近にさくサラシナショウマの郡生


頂上では視界はありませんでしたが下山開始20分視界が全開です。米子方面と若狭湾です。


風力発電所の風車が見えます。


下山ルートは行者コースを選択しました。
六合目のすこし進んだところに分岐点があります。
元谷経由大山寺まで2.3kmの掲示です。


このコースはブナの原生林で癒されます。といいても急下りの連続で2本ステッキを
うまく使用して慎重に一歩一歩下山していきます。


大堰提にでました。ここからみあげる大山北壁は見事です。左から天狗ケ峰(1710m)
主峰剣ケ峰(1729m)弥山(1709m)がつなっがてまるで谷川連峰を思いださせてくれます。


さらに30分歩いて大神山神社奥宮に着きました。
檜皮葺、権現造りで国の重要文化財です。平安時代は3000の僧兵がいたとのこと
圧倒されます。これから日本一長い自然石の山道をくだってやっと大山寺の玄関にでます。
6時間30分で完歩、23500歩やりました。一度のつまずきもなく満足です。
みせん荘ではご好意によりお風呂を利用させていただきました。
先ずは下山祝いビールで乾杯です。登山証明書もいただきました。感激です。



宿泊先:東横イン米子駅前

第4日目 8月23日(木) JR米子からJR呉へ
JR米子7:36⇒新見9:57⇒倉敷12:27⇒三原(呉線)14:06⇒広15:33⇒JR呉15:43着

旅行中天候にめぐまれて暑い日々が続いています。
昨夜宿泊した東横イン米子駅前ホテルはいいホテルでした。



午前7時から無料の朝食がいただけます。ありがたいです。


JR米子駅の玄関です。7:36出発です。
青春18きっぷ3枚目の改札です。


JR倉敷の駅から市内をのぞみます。
昼の時間、次の連絡電車を待つ間にランチです。


普通電車の旅での楽しみは駅弁当ですが構内プラットホームでは販売しておりません。
ということで倉敷では駅前の天満屋ビルのNocca倉敷店(イタリアンレストラン)で海老バジルをいただきました。


倉敷から三原へ電車は瀬戸内海にそって走ります。


三原からは呉線で広へ向います。車内の風景です。


今日の目的地はJR呉駅です。私たちは昭和28年入社の仲間です。
呉地区に転勤した浄路会の仲間と今晩は同期会IN呉です。
平 清盛 が迎えてくれます。


広島の名酒 千福を冷やしておいてくれました。
冷酒千福で私たちはすっかり青春時代に戻りました。

宿泊先:サウナ 大和温泉物語(呉市宝町2−50 レクレ3階)

第5日目 8月24日(金) 呉からフーリーで松山へ 松山市観光

呉(中央桟橋)瀬戸内汽船 クルーズフエリー出港7:30⇒松山観光港到着9:25  (リムジンバス)9:50⇒JR松山駅10:10着
松山観光(松山はいく専属ガイドとめぐる松山のパワーヒロースポットめぐり参加)13:20→松山温泉本館16:20 入浴→
市電で本町6丁目→民宿松山着18:20

今日は後半のハイライト四国・松山へ海の道、瀬戸内海をクルーズフエリー(片道¥2600)で向います。

瀬戸内汽船 四万十川号が呉(中央桟橋)に接岸


呉港発7:30の艦内は空いています。

おだやかな瀬戸内海です。四国が近ずいてきました。

フエリーは定刻9:25松山観光港に到着、高速バスでノンストップ、JR松山に着きます。
宿泊先の民宿松山に荷物を置き身軽になってこれから市電で松山城へ向かいます。


市電は松山市内をいくえにも巡回する庶民の足で¥150です。


市電の運転手さんはモラルが高く下車する乗客ひとりひとりに挨拶して
上下線交換のわずかの時間でもホームのゴミを回収します。
職場を愛する一人ひとりの行動が市民の支持をうけ
観光都市松山のあたたかいもてなしの気持ちが伝わってきます。


松山にきたらうどん わたしはなか卯ですだちおろしうどん(\390)をいただきました。

今日の松山観光は「松山はいく」TEL089-945-6445)企画案内の
「パワースポットはいくたっぷり」松山城周辺と道後周辺3時間コース \2000を申しこみました。
今日はわたしたちふたりの参加、案内していただいた渡部和也さんに親切に案内いただきました。

ロープウエイ駅舎⇒ロープウエー⇒松山城山頂広場⇒青春の見晴らし⇒長門⇒ロープウエー⇒
秋山兄弟生誕地⇒市バス⇒石手寺(五十一番食堂/焼き饅頭)⇒伊佐爾波神社⇒
宝厳寺⇒円満寺⇒道後温泉・玉の石)


スキーリフトで松山城広場へ5分間の空中散歩です。


ガイドの渡部さんから松山城建立の歴史その城としての機能など丁寧に説明いただいました。
国宝でなく重要文化財あつかいが不思議です。また松山城を大事にしている松山市民はえらい。


NHK特別ドラマ 坂の上の雲の冒頭の撮影がとられた秘密の場所で記念写真です。


松山の名物はぼっちゃん列車ですが坂の上の雲ミジュアムからロープウエー乗り場まで
運行されている無料バスも乗ってみてうれしいです。いろいろなところに遊び心が感じられる街それが松山


坂の上の雲の著作とTVビデオのなかで明治時代の陸軍と海軍のリーダーの
秋山兄弟の生い立ちと功績を生家を記念館としてPRされている。
人それぞれ人生がある。わたしも私の一生の歴史をこのようにまとめて
おきたいとおもいました。貧しい階級の二人が外国留学をふくめ晩年まで
立派に生き抜いた生き方には現代の階級社会での若者には夢のまた夢かもしれない。


51番札所の石手寺に案内いただきます。


八十八箇所寺の砂を袋にいれて手でふれて念仏をとなえれば
巡礼したと同じご利益があります。わたしもまじめに触らせてもらいました。


石手寺境内にある五十一番食堂で小休止して餅饅頭をいただきました。
ガイドの渡部さんも七十八歳の老人たちの案内でごくろうさん。


松山市は文学の街、夏目漱石、歌人正岡子規の詠んだ石碑が多く見られます。宝厳寺にて
”行く秋を生きて帰りし都かな”

今回のツアーの最期は道後温泉本館の由来とそして入浴の初体験です。
ガイドの渡部さんはここに勤めていた経験もあるそうです。本館建設の由来から今日までの
変遷をくわしく説明いただきました。


本館左側から、全体の本館の雰囲気を覗わせるいいロケーション


今日のガイドは正門まえで終了です。渡部さんありがとう
これから私たちは地下浴場\400で待望の入浴です。
坊ちゃんの気持ちにはなれませんでしたが松山訪問の目的は
この体験で満足です。大勢の人にもまれて風呂の温度も低めで
のんびりできなかったけれど
これから市電に乗って本町6丁目、徒歩10分で民宿松山に到着です。


山越町は住宅街ですこしわかりずらいですが松山民宿の看板があります。


今回の旅は宿泊先をネットから検索してきめました。
わたしには初めての経験で(じゃらんnet予約サービス)です。
プラン名{2食付}地元名物「松山寿司」を楽しむプランです。
松山寿司の由来は夏目漱石が正岡子規宅を訪問したとき
子規の母がつくられたといわれます。これに決まり


今回の旅は今日の松山観光で打ち上げです。ごくろうさんでした。
食堂には自動販売機があり冷えた缶ビールが\350乾杯!!
料金 ¥6500/ひとり

宿泊先:ビジネス民宿松山(松山市山越町414)tel 089-924-8386

第6日目 8月25日(土) JR松山からJR姫路へ移動

JR松山9:28⇒伊予西条11:45⇒観音寺14:37⇒JR岡山⇒JR姫路18:09着

今日はJR松山からJR姫路まで普通電車を乗り継ぎ移動します。青春18きっぷ4枚目の改札スタンプを押してもらいます。


昨日からすっかり市電が好きになりました。
さようなら松山よ
市電の中のキップ入れボックスにも子規の名句
「汽車道をありけば近し稲の花」が展示されています。


JR松山駅構内の子規の俳句の碑
{春や昔 十五万石の城下哉}


JR松山駅構内の掲示板 あさは特急が主役です。
9:28発伊予西条への普通電車に乗り込みます。


中萩駅で下車して遍路を続ける人にすこし話を聞きます。
普通電車であとはひたすら歩く尾遠路さんの苦労はたいへんです。
向かい先は第64番前神寺でしょうか。いつか私も 


JR観音寺駅で途中下車、本場讃岐うどんを求めて徒歩10分
観音寺中央高校まえに手打ちうどんの名店「大和家」にでかけます。
おじいちゃんおばあちゃん息子夫妻が家族で伝統の手打ちうどんを守ってきています。


お孫さんのEIJI君がサービス係りです。おりこうさん
小学校2年生かな、夏休みでお手伝い 温かみが感じられるいい店でした。


じゃがいものおでんとちくわ揚げ おいしい 四国の味ですね。


てんぷら釜揚げうどんをいただきます。
昆布だしの汁が絶品です。ごちそうさま

これから岡山まで瀬戸内海をこえて快速電車で、そして今晩の宿泊は姫路です。

昼間の快速電車はがらがら貸し仕切りです。さようなら四国よ


大都会姫路市駅前大通り 中央遠くに小さく姫路城がみえます。


姫路にきたらたこ焼き(明石焼き)です。以前は姫路駅構内にありましたが
駅前ビル フェスアの1Fに引っ越しておりました。


一人前10ケで¥380 熱々のたこ焼きを特製スープに浸していただきます。
おみやげに持ち帰る人も多く繁盛していました。

宿泊先:サウナハワイ(姫路市南町11)

第7日目 8月26日(日) JR姫路からJR日立へ帰宅へ

JR姫路6:25(新快速)⇒米原9:14⇒豊橋11;25⇒浜松12:10⇒興津13:54⇒三島14:56⇒
熱海15:18⇒東京17:06⇒上野17:32⇒水戸20:12⇒大甕20:32
青春きっぷも5枚目でこれで完結です。

姫路駅発6:25分、日立には20:30無事につきました。
一路平安 中国の名句です。

その後 青春18きっぷ 松山の観光地・名所をまち歩き 「松山はいく」
お世話、ガイドいただいた渡部和也さんがブログをかいてくれました。

2012−09−04 青春キップ
茨城県日立市からお越しの78歳同級生
松山はいくの中でも、一番距離が長い「パワースポットたぷり」コースを
選択されました。この日も松山も、暑い一日

勝手に心配して「疲れたらいつでもいってくださいね。」
なんて声をかけましたが。ぜんぜん平気で、ズンズン歩かれます。
聞くと一昨日は、大山に登ってきた。」とのこと・・・

元気なはずです。失礼しました。恐れ入りました。

「うん、青春18きっぷを勝手ね。茨城からずーとJRできたのよ。」
ことも無げに、あっさり仰いました。
青春18きっぷつて、年齢制限とかないんですね。
なにか、声も出ずに・・・感動・・・
「汗かいたから、道後温泉で汗を流してから民宿に戻ります。」
ずーと元気でいてください。!!
   報告:渡部 和也




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