子供の教育で、叱る事はとても大切です。最近では「子供の叱り方が分からない。(^_^;」なんて話も
聴いたりします。また、子供を叱るのは以外と難しく、忙しさのあまり「感情的になって怒ったりする事」が
多くなっていませんか(>_<)。実は私も・・・。
 ここでは、「叱る」事について考えてみたいと思います。

 まず、親は自分の子供がより良く育ってほしいと願っています。また、人生の先輩でもあり経験や見識も多く持っています。ゆえに、物事の良し悪しは大人が分別が付きます。その実現のため悪い事に対しては「信念を持って毅然とした態度」で臨まなければいけません。その為にも「例外をつくらない事」です。
 「昨日叱られなかった行為が、今日は叱られた。」なんて事では、何がよい事で悪い事かが曖昧になり、子供も判断の基準を失ってしまいます。(ToT)
 「叱る尺度・基準」は、家でも外でも、人が見ていようと見てなかろうと、忙しくてイライラしていても、気分が良いときでも原則として変えてはいけません。子供にきちんといけない事を教え、約束をし、同じ事をしたら毅然とした態度で叱る事が大切です。

 次に、「怒る」行為と「叱る」行為は、まったく違うという事です。
 「怒る(`´)」という行為は、自分の感情が優先され、ヒステリックになって怒鳴りつけてしまいます。これでは、自分の気持ちはある程度収まりますが教育効果はまったく期待できません。
 「叱る」という行為は、子供の行為を冷静に判断し、毅然とした態度で注意し「諭す」行為を行います。親の心にもゆとりがあるので穏やかな口調でしゃべります。本当に教育的効果がある行為は「叱る」方です。
 皆さんは、どの方法をよく用いていますか。多分に「怒る」ことが多いのではないでしょうか。
 しかし、親も感情があるので、怒らないでいる事はかなり難しいと思います。ただ、子供は悪い事をした時、直感的に「怒られる」と感じているものです。「怒る」事も人間的で、感情をストレートに伝えられる場合もありますが、叱り、諭してあげる事が子供の心により響くものだと言う事です。

 次に、叱る際は「その場で叱る」事が大切です。
 家でも外でも、人が見ていようと見てなかろうと、その場で叱る事です。後で叱ると子供はその事を忘れてしまっていていたり、「親はいいかっこうして。」「何で今になって叱られるのかわからない。」と不信感が沸いてきて逆効果になる場合もあります。子供が「悪い事をした」と思っている時に効果的に叱る事が教育効果をより高めるのです。
 欧米では、子供を叱る時は場所や人の目を気にせず毅然とした態度で叱ります。それが、より効果的である事と親の責任を自覚しているからです。「あら、まぁ〜。」なんて言ってその場をごまかさず、その場で(場合によっては少し場所を移動して)、効果的に叱る事ができるようになると良いですね。

 最後に、叱る際は時間をかけずその行為を叱るようにする事が大切です。また、誰かと比較したりして叱る事もよくありません。
 話が長くなってくると、以前の悪かった事が蒸し返されたりして、子供からすると、叱られている事が漠然とし、以前の事まで蒸し返されると「うざい!」「何でこんな事まで言われないといけないのか…」とか、「自分は無能なんだ」「何もできない人間なんだ」と自信を失ってしまい嫌な気持ちだけが残ってしまいます。

 叱るという事は、なかなか難しそうですが、大切な事は、親のその時の感情や都合で叱るのではなく、純粋にその子供のために叱れるかどうかです。多くの場合、子供を本気で叱った場合、お互いの心が通じ合い、厳しいく叱られても、手を上げても子供は理解し、自分の非を認め反省します。
 しかし、不幸にもなかなか理解してくれない場合もあり、「超うざい!」「親なんか大嫌い!」なんていう子供もいますが、それを恐れていては親は務まりませんし、責任を放棄した事になります。今、理解できない事も年月が経ち、大人になってくると理解できるようになってきて、「あの時、厳しく叱ってくれてありがとう。」と言ってもらえる時が必ず来ます。
 また、以外と子供は良識的なもので、悪い事をした時に叱ってくれないと、「何で自分の親は、悪い事をしたのに叱らないのか。自分はどうなってもいいんだ。」と涙して訴える子供もいます。その子は、自分に親として真正面からぶつかり、かまってほしかったんでしょうね。

 親は、悪い事に対しては信念を持って毅然とした態度で根気強く叱っていく事が大切だと思います。
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叱るという事