☆世乞い(ユークイ)

 ユークイとは、豊作を祈る行事で、種子取祭の初日の奉納芸能が終わると、世持御嶽の神前で、イバン(九年母の葉)をいただく儀式を執り行い、世持御嶽から出発し、ネハラカンドの子孫の家・根原家を訪れます。根原家では、祈願の後、「世乞い歌」を歌い、その後、東・西・仲筋の三集落に分かれて、各家々を朝まで廻ります。

☆種取祭

 竹富島の種子取祭は、陰暦の9月〜10月中に廻り来る甲申(きのえさる)の日から甲午(きのえうま)の日までの10日間にわたって行われる作物の豊穣と島民の繁栄を神に祈願する祭祀です。
 1977年に国の重要無形民族文化財に指定され、祭の期間中は島出身者もその多くが帰省し、世持御嶽で7日〜8日目に行われる芸能奉納は、踊りや狂言等の芸能を奉納され、観光客も含め多くの人で賑います。