Das Pferderennen
競馬愚痴



18.März.2005 Freitag スプリング・ステークス

 ヴァーミリアンには疑問符がつきます。過去、暮れのラジたん連対からの直行では、03年の二着馬ミスティックエイジが十一着に沈んだ例があるだけです。ラジオたんぱ杯とスプリングS両方で連対を確保した馬は、メジロブライトとナリタキングオーの二頭ですが、双方とも間に共同通信杯を挟んでいました。
 今週のコラムで須田氏が書いておられるように、2000m以上のレースから1800mのスプリングSへ、というローテーションは良績を残していません。その点、同じ皐月賞へのトライアル・レースである弥生賞とは傾向を異にしています。活躍が目立つのは、前走1600m組、1800m重賞組、ダート連対組、2000m超オープン組の順です。
 ヴァーミリアンを切れば、人気のペールギュントが買いやすくなります。先行力からマキハタサーメット、朝日杯の惨敗で人気を落としそうなスキップジャックが相手候補です。
 ◎ペールギュント、○マキハタサーメット、▲スキップジャック、△パリブレスト。

17.März.2005 Donnerstag 阪神大賞典

 人気になりそうなのがサクラセンチュリー、リンカーン、アイポッパー、ウイングランツ。穴人気がマイソールサウンド、ハイフレンドトライ、ピサノクウカイ。重賞勝馬が四頭だけという、天皇賞の最重要ステップレースとしては、いかにも寂しいメンバー構成になりました。
 軸に取れるのはアイポッパーでしょう。坂のあるコースでは(0-1-0-2)と甘さが出ますが、唯一の二着は阪神でのもの。長距離実績もあり、前走京都の3000m、万葉Sではチャクラ、ハイフレンドトライを問題にしませんでした。
 ダイヤモンドS組には一気の斤量増という不安もあります。アイポッパーからサクラセンチュリー、マイソールサウンド、ピサノクウカイへ流す馬券を組み、休み明けのリンカーンには、ここでは遠慮したいと思います。

15.März.2005 Dienstag 修士論文の提出

 製本した論文を、大学の学務課に提出しました。長かった学生生活に一応のメドがついたのかなあ、と漠然とした感慨めいたものを感じています。漠然とした、というのは、実感として「さあ修了した!」という感覚があるわけではなく、「こっちが出すものを出して、大学も出すものを出してくれたんだから、ああ、確かに修了なんだろうなあ」という、どこか他人事みたいな感想しか感じないことからきています。それは、債務の償却証明は手もとにあるけれど、いったい自分が何について借金していたのか、そしてそれをいつ、どのようにして返還したのかが、全くわかっていないような感覚、とでもいいましょうか。
 卒業式が来週に迫ってきました。

14.März.2005 Montag 図書館警察

 課題も片づいてきたので、何冊か本を買おうと思い、書店に行った。通路を歩いている内に、ふと思い出したことがある。
 以前、ずっと欲しかった本があり、同じ書店で検索したら店内在庫があった。喜び勇んで書棚に行ったが、見つからない。検索の注意書きには、前日営業終了時の在庫状況、と出ていたので、残念、一歩違いで売れてしまったのか、と諦めた。
 今日はあれから少し時間が開いているし、もう一度入荷したかもしれないと思って検索してみた。すると幸運にも在庫ありと表示されている。喜び勇んで書棚に行った。行ったのだが、ない。しかし、ひょっとしたら店員が店頭に並べていないだけかもしれない。漁師や農夫が収穫物の一番旨いところを独り占めするように、最上の文藝は書店の店員が裏でこっそりと楽しんでいるのかもしれない。瞬間、僕の胸は、シャッターの下りた深夜の書店で繰り広げられる酒池肉林の狂態を夢想して高鳴った。そんなわけあるか。萬葉堂ではやっていそうな気もするが。
 レジでお願いして探してもらったけれど、やっぱり見つからなかった。やはり一般人は競馬ブックでも読んでいろということなのか。

13.März.2005 Sonntag 阪神FRの感想

 この名前を見るたびに、報知杯三歳牝馬特別でいいんじゃねえのかと腹立たしくなります。競馬に行けないとなるとなおさらね。
 ラインクラフトが直線よく伸びて完勝。阪神JFでは直線で馬一頭分、進路を変えるロスがあり、それが着順に響きましたが、今回はしっかり差し切りました。本番でもアタマを張れる内容でしたが、デアリングハートもあわやという場面を作ったあたり、次に期待が持てそうです。東京の泥馬場を使ったライラプスなんかより、この1400m組が、今回の桜花賞の中心になるのではないかと思います。

12.März.2005 Sonnabend ストーミーカフェの骨折

 昨冬の朝日杯FS二着馬で、共同通信杯と札幌二歳Sを勝ち、通算五戦三勝の成績をあげているストーミーカフェが、左前脚の第三手根骨の骨折でクラシック戦線を離脱しました。残念です。全ての競馬ファンが同じ感想を持っていることと思います。しかし、生命に関わる故障ではなかったことを、今は喜んでおきましょう。今後、復帰するにせよ引退するにせよ、これでストーミーカフェを見る機会がなくなってしまうわけではないのですから。もちろん、馬場管理や斤量設定のあり方について、JRA側の改善が急務であることは論を俟ちません。

7.März.2005 Montag 弥生賞

 ディープインパクトは本番への予行演習に、アドマイヤジャパンは勝つための競馬にそれぞれ徹し、若さを露呈したマイネルレコルトは両者に遅れをとってしまいました。皐月賞に向けて最良の結果を残したのはもちろんディープインパクトです。大外を早めに進出する競馬をしても、直線で充分な脚を使えることを示しました。他方、二着のアドマイヤジャパンは内ラチぴったりを追走して溜め、小頭数の1番枠の利を直線で遺憾なく発揮しました。なおかつ一杯に追った上でのこの結果ですから、一着馬とは小さくない力の差があったということでしょう。三着のマイネルレコルトについては、二歳王者の意気込みもあり(馬の側か、オーナーの側かは別として)、かかるのを押さえ込まざるをえなかった時点で、勝負が決してしまいました。ディープインパクトとアドマイヤジャパンが後方からくる以上、逃げてもよかったはずです。騎手が自ら判断して押さえたのか、陣営からあらかじめ指示が出ていたのか、それはわかりません。難しい判断ですし、素人が口を出せることではありませんが、一、二着馬の競馬に比べ、中途半端、不完全燃焼の感が否めません。本番につながるレースにならなかったのは残念です。
 ただ、二着のアドマイヤジャパンは終始内ラチをスムーズに進みましたが、ダイワキングコンが直線で最内に頑張っていたらどうなっていたでしょう。二、三、四着の差はもっと際どかったのではないかと思います。ディープインパクトを負かすのはアドマイヤジャパンしかいない、と判断しての騎乗だったのでしょうが、あるいは十番人気馬の三着があったかもしれない、と思うと、もう少し色気のある乗り方をしてくれてもよかったのにな、と感じます。

23.Februar.2005 Mittwoch アーリントンC再考

 アーリントンカップでは、新馬戦を七馬身差で圧勝した一戦一勝馬ビッグプラネットが人気になりそうです。使い詰めの感があるか、休み明けが多い登録各馬の中で、ビッグプラネットの鮮烈な戦績は強い期待を抱かせてくれます。
 前走を見てみると、単勝1.4倍の一本人気を背負っての逃げ切り勝ち。素晴らしい内容です。しかし、七馬身離された二着から、掲示板下限の五着までを牝馬が独占したレースだったことも忘れるべきではありません。着順上位組は、三角から早めにまくっていって団子状態の二着争いで粘り込んだというだけのもの。ビッグプラネットの七馬身差勝利の演出は派手ではあっても、総合的なレベルに疑問符がつくレースだったといわざるをえません。
 軸はキャリアを積んだオープン馬から探すべきです。となると、エイシンヴァイデン、ロードマジェスティ、セイウンニムカウあたりが浮上してくるでしょう。

22.Februar.2005 Dienstag 内外タイムス杯考

 内外タイムスは1949年に創刊された夕刊紙で、記事の格調の高さと透徹した洞察力から、リベラルなホワイトカラー層を中心に広く支持されています。なんてな。
 過去五年の勝馬に前走勝ちから臨んだ馬はいません。二着馬では昨年、ベラージオが粘りこみましたが、この馬の前走は金蹄Sで、内外タイムス杯と同じ1600万下条件でした。つけ加えておくと、過去五年の連対馬十頭の全てが前走1600万下を走っています。前走1000万下を何かのはずみで勝ってきたばかりの馬は消しで、1600万下条件での好走がある馬を中心にとるのがいいということです。
 また、前走で五着以内に入れず、近三走でも掲示板を確保していなかった馬は消します。前走関西のレースで大敗していた馬が穴をあけることがありますが、その場合にも近走の着順をある程度考慮する必要はあるでしょう。
 傾向から絞り込むと、オーガストバイオ、カオリノーブル、グランドハリケーン、トーコーカント、ブラーボウッズ、ベルモントパティ、ホーマンキュート、マイネルボウノット、マチカネメニモミヨ、レースウィングの10頭が残ります。
 タイキエニグマあたりが切れてしまって大丈夫かという懸念は残りますが、その分配当には妙味が増すでしょう。10頭の中ではベルモントパティが面白そうかと思っています。

22.Februar 追加、きんせんか賞爆破予想

 特別指定交流競走として、03年までは混合、04年からは牝馬限定戦として施行されています。サンプル数が少ないので、混合時代の00年にこのレースを制したスイートオーキッドも含めて考えたいと思います。
 前走で中山もしくは東京を使っている、キャリア三戦以上の馬が狙い目です。この時期の中山にわざわざ使いに来る関西馬や、前走で小倉へ勝ちを拾いに行った関東馬は実力に疑問符がつくでしょう。
 穴馬の要素として、近三走以内にD1200m戦を経験していることがあげられます。サンプルがたった三例なので無茶苦茶ですが、無茶苦茶だから穴馬になるんです。そういうもんです。
 そうして絞ると、アミリス、オースチンローズ、ナアの三頭しか残りません。ウェディングヒミコが切れているあたりがムチャ度満開ですが、前掲三頭は押さえとして、軸馬はウェディングヒミコや連闘で臨むプリンセスイブといった、前走で中山ないし東京を使っている人気どころから選ぶのも一つの手ではあります。

21.Februar.2005 Montag アーリントンC消去法

 今週の土曜日は阪神メインにアーリントンカップ(GIII)があります。過去五年の傾向から簡単にまとめておきましょう。
 一勝馬、ないし出走回数が二戦以下の馬は切れます。そして近三走に勝鞍がなく、かつGI出走歴もない馬にも用がありません。
 馬券に取り入れるのは次のタイプの馬です。第一に前走1400m以下で勝利している馬。第二に前走1600-1800mに出走し、三走前、および二走前で1800m以上を使っていない馬。
 あまり整理がついていないので、ややこしくて申し訳ないのですが、今年の出走登録馬16頭をふるいにかけると以下の馬が残ります。最初の条件からはベストマインド、マイネルアルビオン、リードオフマン。二番目の条件からはエイシンヴァイデン、サクセスドマーニ、セイウンニムカウ、マルカジーク、ロードマジェスティ。今年は前者のグループに迫力があまりないので、後の5頭を中心に考えるのがいいように思います。

21.Februar 追加、潮来特別考

 潮来(いたこ:茨城県東部の市名)特別は芝の2500m、長距離の入り口みたいなレースです。ですが2000mで施行された00年を挟んで、スピード化の傾向が強まってきました。
 03年の勝馬ワイルドユース、二着馬アドマイヤガストともに前走は2200m。前三走で2400m以上の距離を使っていません。02年二着のベルボクサーにいたっては、2000m→1800m→1600mというローテーションでここに臨んでいます。もちろん、スピード化の傾向が強いといっても98、99年はすべからく前走2400mの馬が一、二着にきているので、いつスタミナ型のレースへの揺り戻しがあってもおかしくはありません。その可能性は踏まえつつ、勝馬を探ろうと考えます。
 2000m施行の00年をm除いて、98年から03年までの5回は、近三走に四着以上の成績があった馬が連対しています。今回のメンバーでは、エスユーグランド、エプソムボス、グランクリュ、サクラスターダム、シェイクマイハート、スプリングドリュー、スペシャルバッハ、ブリガドーン、ブリットレーン、ホシノプレゼント、メイショウホウオウの11頭が該当します。
 これを、近三走で2200m以下の出走歴がある馬という条件で絞ると、エスユーグランド、エプソムボス、グランクリュ、シェイクマイハート、スプリングドリュー、スペシャルバッハ、ブリガドーン、ホシノプレゼント、メイショウホウオウの9頭が残ります。
 残りすぎという気がしなくもありませんが、ダートと芝をごっちゃにして数えているので、そこら辺を整理すればもう少し絞り込めるでしょう。

20.Februar.2005 Sonntag 涙のフェブラリーS

 競馬場に行きたい。アドマイヤドンの単勝が4倍もつくではないか。昨日負けた分をアドマイヤドンの単で取り返せるんじゃないか。
 この発作は朝十時に始まった。イライラしながら、二十分おきに時計を見てしまう。だんだん短針が一時に近づいていく。一時を過ぎてしまうと、メインレースの発走時刻に競馬場にいることはほぼ不可能なのだ。
 東京コースで連を外したことがなく、重賞実績でもダントツトップの馬が単勝4倍ってのはおかしい、おいしいよな、やっぱ行くべきなんじゃないかと貧乏ゆすりをしながら頭の中で煩悶している内に、一時を回ってしまった。もう福島には行けない。でもこれでよかったんだ、と無情にも二時に近づいていく時計を見つつ、自分を無理矢理納得させた。何せ明日までに修論の製本向け修正版を仕上げなければならないし、授業のレジュメ作りだってある。それに、実はこの理由が一番大きくて重いのだが、金がないのだ。いや、一応名誉のために言っておくと口座にはある。唸るほどある。金が実際に唸っているところをまだ見たことがないが、たぶんATMの中で僕の金は唸っているだろう。唸っているはずだ。唸っているんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。そんなわけで、ふらあ、と競馬に行くための緊急資金はあるんだが、休日に口座の金に手をつけるのは癪な感じがする。金融資本家に負けた気がするのである。もちろん、断じてJRAにではない。
 絶対アドマイヤドンが差し切るぞ、と思って中継を見てみたら、本当にこれでよかったのだ。フェブラリーSは14番メイショウボーラーがハイペースの逃げ切りを演じ、二着に先行策の7番シーキングザダイヤが入って馬連7-14が的中。しかし、何か嬉しさがない。的中したといっても昨日の負債の八割程度だし、シンガリ負けの9番ユートピアの馬券をも買ってしまっていることが、喜びに水をさしているのだ。
 今年初めのGIが的中したのだから、もっと喜ぶべきなのだが、一、二月に頼んで買ってもらった重賞戦線の負債がたくさん残っている。三月中にこれを全て回収して、高松宮記念では収支をプラスに転じなければならない。昨日のていたらくを考えると、道は相当険しそうだなあ。ぐすん。

19.Februar.2005 Sonnabend 藤代三郎先生風に

 まずい。実にまずいのだ。馬券の買い方がなっていないのである。一−三着、二−三着、二−四着の馬券を掴まされるのはいつものことなので別にいい。いや、よくはないのだが、それ以前のところで何かがおかしいのだ。
 ひどかったのが東京5R。前残り馬場だから先行力からすると岡部の14番トウカイマジックと後藤の10番フサイチギャロップだよなあ、と昼飯を食いながら考えていた。発走時刻ぎりぎりに食べ終わったので、急いで一階入り口前の発売所まで走ってマークカードを突っ込んだ。しかし出てきた馬券を見ると馬連3−5と印字してあるではないか。3番5番!?慌てて新聞を確認すると3番がダイゴキリンジ、5番がヤワタライト。そんな馬のことなんか考えたこともない。もうベルがなる時間だったが、超特急で14番の単勝を購入してレースに間に合った。間に合わなければよかったのに!
 レースはトウカイマジックは先行したものの、直線入り口では既に先頭に取りつく余裕もなくずるずる後退。ヤワタライト、ダイゴキリンジもともに仲良く二ケタ着順に沈んでしまった。トウカイマジックが十一着に負けたのはいい。だが僕に3−5の馬番を塗らせた謎の力はいったいどこからきたのだろうか。深読みすれば、この後のレースで馬番3番と5番が馬券に絡みまくるというのがいかにもありそうな話だが、そんなことは一切なし。もしあの謎の3−5を購入させた力が超自然的なものだとしたら、頼むからもう僕には構わないで!
 一事が万事で、本命馬を買い忘れる、マークカードを塗り忘れる、といった目も当てられない状態が一日ずっと続いた。こんな日は以前であれば途中でやめにして帰途につくことができたのだが、何せ今日は修論明け初の競馬、途中で帰れるはずがない。迎えた京都11R、京都記念は前走不良馬場克服の11番トウショウナイトが本命で、2番のメガスターダムとの馬連を買っておいた。一緒に行った友人に教えたのはその馬券だけだったが、実は色気を出して11番と6番マイソールサウンドのワイドも買っていたのだ。一日で負った大火傷がこの馬券のお陰で軽減されるはずだった、直線200mまでは!まさか8番ヒシミラクルがこんなところで地味に三着に食い込んでくるなんて、そんなもの、お前ミラクルでも何でもないだろう!
 結局土曜日の成績は東京1Rで5番ザダイヤモンドの単勝が当たっただけ。ヒモ抜けも多かったが、馬券の買い方そのものがおかしかった。降雪で東京競馬の開始時刻が一時間ずれたことがこの大敗の原因だったと思いたい。いつものリズムに戻る来週は、叩き二戦目の効果もあって上昇が見込めるはずだ。だが明日のフェブラリーSが外れると、ひょっとしたら資金が底をつく恐れさえある。ああ、どうすればいいの!

18.Februar.2005 Freitag 少し荒っぽく、徹夜明けだしね。

 フェブラリーS考察です。過去八年(03年のみ中山1800mで施行)の連対馬をローテーション別に分類すると、平安S組が16頭中6頭でトップ。次位が東京大賞典組で4頭、三位がジャパンカップダート組の2頭、以下、根岸S組1頭、ガーネットS組1頭、天皇賞・秋1頭、中山金杯1頭と続きます。
 平安S組に良績が集中していますが、それ以上に目立つのが根岸S(01年から開催を現行へ移動)組、ガーネットS組の不振です。ここを叩いた馬は01年ノボトゥルー(根一着)、97年ストーンステッパー(ガ一着)と、二着以下には用がありません。今年のメンバーではメイショウボーラーが辛うじて合格ということです。
 須田鷹雄氏が今週のコラムに書いているように、1400m以下のレースから1600mへの距離延長は高い壁なのでしょう。それでもメイショウボーラーが押し切る可能性は濃厚と見ますが、根岸Sでは勝馬の他に評価すべきような馬はおらず、相手探しは平安S、東京大賞典から臨むメンバーから。ちなみに川崎記念からフェブラリーSへのローテーションでは連対例がなく、タイムパラドックススは苦しくなります。シーキングザダイヤもこのパターンなので本来消しなのですが、適距離に戻る今回はむしろ狙い目。
 今のところ、馬券の対象になりそうなのはメイショウボーラー、アドマイヤドン、ユートピア、シーキングザダイヤ、ヒシアトラスといったところです。サカラート、ピットファイター、カフェオリンポスまで含めると、欲張りすぎになりますかね。

14.Februar.2005 Montag きさらぎ賞出走各馬の今後の展望

 きさらぎ賞は、直線逃げ粘るマキハタサーメットを四番手追走のコンゴウリキシオーがハナ差かわして優勝。着差以上に内容のある勝利だったと思います。小倉の五百万下条件から中一週での勝利。ここまで過密なローテーションできさらぎ賞を勝った馬というのは、ちょっと記憶にありません。93年に中一週できさらぎ賞を制したツジユートピアンの前走は京都でした。小倉からの遠征帰りで勝ってしまったコンゴウリキシオーのタフネスは、十分に評価すべきです。
 ただ、三着以下のメンバーは、クラシック路線では狙いにくくなりました。テイエムヒットベ、シルクネクサスの競馬は勝敗云々以前にだらしなく、追い込んだアドマイヤフジ、シックスセンスにしても平凡な脚色で、特に見るべきものはありませんでした。負けたメンバー中、展望が開けたのはマキハタサーメットだけでしょう。千八でマイペースの逃げを打ち、直線でも容易に垂れませんでした。勝馬の脚色が平凡に映ったのも、この馬の二の脚が冴えたからに他なりません。距離がさらに延びる皐月賞では狙えませんが、NHKマイルカップでは面白い存在になるでしょう。
 先に、コンゴウリキシオーが勝って「しまった」と書いたのは、マキハタサーメットとアドマイヤフジの馬連を買っていたからです。馬券は本当に難しい。
 今週はフェブラリーステークス。修論も無事完成したことですし、今年初の福島行で派手に花火を打ち上げようと思っています。

12.Februar.2005 Sonnabend フェチズムと個性について

 街を歩いていて、女の人の後ろ姿にどきっとする。肩までとどく長い髪、白いコート、膝下までの黒いブーツ。コートの裾が揺れて黒いストッキングがのぞいている。でも、それだけならなんてことはないのだ。振り返ることもなく歩み去れる。しかし、持っているバッグがピンクだとか、妙にパステル調の色使いだったりすると、鼠並のハイテンポで拍動を刻む胸を押さえて立ち止らざるをえなくなってしまう。これはどういうわけなのだろうか。バッグの色が黒ならいいのだ。赤い革でもいい。それなら、現代社会における女性系日本人の標準的装備である。だがバッグにピンクはいけない。それでは、まるで、まるで…まるで何だというのか?僕自身わからない。
 かちっとした格好をしている女性はきれいだ。例えば、コートにブーツという姿がそうだし、スーツに白いブラウスもそう、着物だってそうだ。僕が女性のそういう格好が好きなのは一種のフェチズムで、それが権威や母性を感じさせるからなのかもしれない。以前、僕の年上好き(高校時代は年増好きとして著名)を、ある後輩がマザコンの歪んだ一類型として定義した。それを否定することは僕にはできない。自己分析は趣味じゃないし、やってみたところで、いかにもそういう結論が出てきそうな気がするからだ。
 ただ、コートにしろスーツにしろ着物にしろ、一分の隙もない格好というのは、確かにきれいだけれどどこかよそよそしくて、つまらない感じがする。人と人とがすれ違う時、一方の足を止めさせるには、ただきれいであるというだけじゃ足りなくて、そこに何か意外性を感じさせるものが必要なのだろう。何を意外と思うかは人によって異なる。奇抜な装いをすればいいというものじゃないのだ。平凡な服装でも一箇所だけ、おっと思わせるような部分を作る。それが趣味の良し悪しを分けるのだと思う。そしてその人の個性というのは、意外とそういう控え目な自己表現にあらわれるものではないだろうか。

29.Januar.2005 Sonnabend 東京新聞杯

 東京新聞杯の検討です。ですから府中コース適性の話をしましょう。出走14頭中、府中未出走の馬はゼロ。勝利数の多い順に上位5頭を並べると、4勝アサクサデンエン、3勝ウインラディウス、2勝オーゴンサンデー、同カフェブリストル、同ハットトリックとなります。二着も含めた連対数でいくと、4回アサクサデンエン、3回ウインラディウス、同オーゴンサンデー、同トレジャー、2回カフェブリストル、同ハットトリックの順番です。これを府中の連対率で並べ替えると、2回中2回ハットトリック、6-4アサクサデンエン、2-1アルビレオ、同メテオバースト、同ウインラディウス、同キネティクスと並びます。
 東京1600で安定した力を見せる2番アサクサデンエンと斤量恵まれた3番メテオバーストを軸に、7番ウインラディウス、13番ハットトリックへ三連複で流そうと考えています。

17.Januar.2005 Montag 今日から新年

 土曜関西メイン、淀短距離Sはマルカキセキを軸にコンコルディア、スナークスズランへ2000円、1000円と流しておきながら、三連複を押さえずに万馬券を取り逃す痛恨の失敗。今年も・・・な予感が。
 今週は中山でアメリカジョッキークラブカップ(GII)が開催されます。人気しそうな中山金杯馬クラフトワークは2200m以上での(0-1-2-1)という戦績が不安材料です。しかしここ5年のAJCC優勝馬は全て2200m以上の出走経験がなかったか、あったとしても未勝利だった馬ばかりです。勝ち切るにはスタミナより千八あたりでも通用するスピードの方が重要だということでしょう。したがってクラフトワークに距離の不安はありません。ただ、二着には2200m以上での実績馬がちょくちょく絡む傾向にあり、今回のメンバーでいくとグラスポジション、タイガーカフェが相手候補になりそうです。前走中山出走馬に良績が集中しているのも好材料でしょう。

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