Das Pferderennen
競馬愚痴



28.Oktober.2004 Donnerstag 天皇賞・秋検討

 今日は過去の一、二着馬をもう少し詳細に検討しましょう。
03 シンボリクリスエス  2400-2500-2200    3-1-5
   ツルマルボーイ    3200-2000-2200    4-2-2
02 シンボリクリスエス  2400-2400-2000    1-2-1
   ナリタトップロード   3000-3200-2400    1-3-1
01 アグネスデジタル   1600-D1800-D1600  11-1-1
   テイエムオペラオー  3200-2200-2400    1-2-1
00 テイエムオペラオー  3200-2200-2400    1-1-1
   メイショウドトウ     2000-2200-2200    1-2-1
99 スペシャルウィーク  3200-2200-2400    1-2-7
   ステイゴールド     2000-2200-2400    3-3-6
98 オフサイドトラップ   1800-2000-2000    3-1-1
   ステイゴールド     2500-2200-2400    3-2-4
97 エアグルーヴ     2000-2000-2000    10-1-1
   バブルガムフェロー  2000-2200-1800    1-2-1
96 バブルガムフェロー  1600-1800-1800    1-1-3
   マヤノトップガン    3200-2200-2200    5-1-4
95 サクラチトセオー    1600-2200-1800    2-7-4
   ジェニュイン       2400-1600-1800    2-2-6
94 ネーハイシーザー   2000-2200-1800    1-5-1
   セキテイリュウオー  2500-1600-1800    7-1-8
93 ヤマニンゼファー   1400-1600-1800    1-1-6
   セキテイリュウオー  2000-2200-1800    4-4-2
 近三走で非重賞を走っていた馬が来た例はありません。またその中で一度も連対できなかった馬は99年のステイゴールドが二着したのみ。よくいわれるように、前走大敗していたり休み明け初戦を叩かれたばかりといった戦績が汚く見える馬が突然挽回することがあるので、秋の天皇賞には波乱含みのレースという印象があります。しかしよく確かめてみると近三走で大敗を続けていた余力のない馬には用がありません。いいかえれば重賞で着実に掲示板上位の成績を残してきた馬が上位争いを演じるのがこの天皇賞であり、無鉄砲に穴狙いに走っていいレースではないということです。
 この表を今回の出馬表に当てはめてみると次のようになります。
1 ヴィータローザ      1800-2000-1800     6-2-5
2 テレグノシス       1400-1600-1800     2-2-1
3 シェルゲーム      OP2000-OP1800-1800  3-1-6
4 ダンスインザムード   2400-2000-2000     4-2-4
5 ツルマルボーイ     2000-1600-2200     6-1-6
6 トーセンダンディ     1600-2000-2200     4-3-1
7 マイソールサウンド   1600-1600-1800     1-15-9
8 アドマイヤグルーヴ   2000-2000-2400     5-1-4
9 サクラプレジデント    3000-2400-1800     9-14-1
10 ローエングリン      2200-2000-1800     10-3-2
11 ナリタセンチュリー   2000-3200-2400     8-5-1
12 シルクフェイマス    2200-3200-2200     1-3-2
13 ゼンノロブロイ      3200-2200-2400     2-4-2
14 ヒシミラクル       3200-2200-2400     1-1-2
15 バランスオブゲーム  2000-1600-2000     4-3-2
16 リンカーン         3000-3200-2200     1-13-3
17 ダイワメジャー      2000-2400-2200     1-6-9

25.Oktober.2004 Montag 天皇賞・秋

 過去十一年の一、二着馬(前走成績)を列挙してみます。
03 シンボリクリスエス (宝塚記念5)  ツルマルボーイ (宝塚記念2)
02 シンボリクリスエス (神戸新聞杯1)  ナリタトップロード (京都大賞典1)
01 アグネスデジタル (マイルCS南部杯1)  テイエムオペラオー (京都大賞典1)
00 テイエムオペラオー (京都大賞典1)  メイショウドトウ (オールカマー1)
99 スペシャルウィーク (京都大賞典7)  ステイゴールド (京都大賞典6)
98 オフサイドトラップ (新潟記念1)  ステイゴールド (京都大賞典4)
97 エアグルーヴ (札幌記念1)  バブルガムフェロー (毎日王冠1)
96 バブルガムフェロー (毎日王冠3)  マヤノトップガン (オールカマー4)
95 サクラチトセオー (毎日王冠4)  ジェニュイン (毎日王冠6)
94 ネーハイシーザー (毎日王冠1)  セキテイリュウオー (毎日王冠8)
93 ヤマニンゼファー (毎日王冠6)  セキテイリュウオー (毎日王冠4)
 明らかなのは90年代中盤にかけて一、二着を独占していた毎日王冠組の凋落が著しく、代わって京都大賞典組の台頭が見られるということです。それ以外にも札幌記念や新潟記念といった夏のローカルからここまでじっくり待った馬や、宝塚記念以来の休養明けというタイプの連対も見られ、間隔が開いても問題はないように思われます。そうするとアグネスデジタルが異彩を放ってくるのではありますが。

23.Oktober.2004 Sonnabend 菊花賞考察追記

 距離実績ということであればデルタブルースが2400m、2500mで勝利しています。斤量も56kgまで背負っての一着があり、1000万下の条件戦を勝ち上がってきたばかりですが注意が必要でしょう。
 次に青葉賞一、二着馬の取捨です。過去十一年で青葉賞馬が菊花賞に出走した場合の成績は一着から順に0-1-1-5。93年ステージチャンプの二着が最高で、軒並みふるいません。青葉賞二着馬は過去十一年で出走があった四頭が一着から順に0-0-0-4。ホオキパウェーブに対抗の印を打つのはちょっと苦しいように思います。勝ったハイアーゲームも京都への適性はどうかと見ています。
 前売りでハーツクライが単勝一番人気に支持されました。コスモバルクの距離適性が不安視されてのことだろうと思います。明日になってみなければわかりませんが、コスモバルクからの馬連がどれも三番人気より下になるようなら、後方待機の有力馬が多い今回、やはり馬券に絡めてみるのが面白いかもしれません。
 10番ハーツクライ-15番コスモバルクを本線に、13番コスモステージ、18番デルタブルースまで手を広げます。

22.Oktober.2004 Freitag 菊花賞考察

 菊花賞の悩みどころはまず第一にコスモバルクの取捨、次にハーツクライ、ハイアーゲーム、スズカマンボといったサンデーサイレンス産駒で人気になりそうな馬の取捨でしょう。
 過去11年間の優勝馬は臨戦過程、ローテーションともにバラバラで、共通する傾向を見出すのは困難です。指摘できるのはコース経験くらいのもの。菊花賞までに京都を使われていた馬は十一頭中九頭います。例外の二頭は93年のビワハヤヒデと01年のマンハッタンカフェで、前者は2400mのGIで連対実績があり、後者は2600mを二勝の距離実績がありました。コスモバルクは京都未経験で2400mのダービーでは三コーナーから暴走して八着に敗れています。前走セントライト記念もド派手なレコード勝ちながら、折り合いを欠く一本調子なレースぶりでした。今週が天皇賞であれば好材料になったかもしれませんが、あの勝ちっぷりで人気が上がるようなら菊花賞では切るしかないように思われます。しかし皐月、ダービー、菊花と距離が伸びるたびに適性を不安視されたミホノブルボンは二着に粘りました。コスモバルクも連対までならば考えるべきでしょうか。ブルボンがその都度与えられた課題を克服していったのに対し、コスモバルクはまだ持ち前のスピードだけで押し切る競馬しかできないように見えます。相当背負った人気になることが予想される今回、低配当を覚悟して手を出す状況ではないでしょう。
 ハーツクライ、ハイアーゲーム、スズカマンボの三頭の中ではハーツクライが一番好感をもてます。ハイアーゲームの青葉賞は評価したいのですがメンバーが強化された同距離のダービーではゴール前ぱったりと脚が止まった印象があり、前走オールカマーも四角出口の順位でそのまま決着する凡庸な内容で、斤量も増える今回は厳しいように思います。スズカマンボは2200m以上では勝鞍がなく、長距離路線の適正は疑問符がつきます。ハーツクライは京都での勝鞍があり、ダービーでは二着。ケイアイガードを捉え切れなかった前走に一抹の不安はあるものの、初の休養明けでしたし、二走目では変わり身もあるでしょう。
 ホオキパウェーブにも注目しなければなりません。2400mでの勝ちがあり、青葉賞では二着、前走セントライト記念ではハイペースで逃げるコスモバルクをまくってクビ差まで追いつめています。父はサドラーズウェルズの子のカーネギーで適正は十分、母系のミスタープロスペクターもレイズアネイティヴ系として見れば03年ザッツザプレンティ(母父ミスワキ)、99年ナリタトップロード(母父アファームド)と実績がないわけではありません。ただ、横山典弘騎手は今回がこの馬の初騎乗。過去十一年間で初騎乗の乗り替わりがあった馬が来た例はなく、いいがかりのような気もしますが、評価は一段下げます。
 他で取り上げておきたいのがコスモステージ。メンバー中2500mの勝鞍は最長距離で、距離適正で押し切るならばこの馬かもしれません。しかしホオキパウェーブと同様にこの馬も小池騎手がテン乗り。それなのになぜ取り上げるのかというとタマモクロス産駒だから。競馬とは矛盾なのです。
 現時点ではハーツクライ、ホオキパウェーブ、ハイアーゲームの順で考えています。道中コスモバルクが控え、全体にペースがスローになる時にはコスモステージの台頭の余地があるでしょう。コスモバルクはここで負けて人気を落とす次走に注目です。

17.Oktober.2004 Sonntag 結婚式

 幼小中学校を共に過ごした友人が結婚するというので式に出席してきました。受付を押し付けられたので肉さんには珍しく五分前行動で式場に。といっても一緒に受付をする友達が迎えにきてくれたので不可抗力で時間通りに家を出なければならないという事情があったのですが。
 式はガチガチの新郎に余裕の新婦という六十年先はちょっとわからないが十年先ならガキにでも想像できるという構図で進行。僕の席は「常務!常務!常務!」のかけ声で常務祭りに。いい結婚式でしたよ。前の晩に祝儀に包むピン札の入手先で苦悩したのは秘密。
 今週から突然『馬券対決』が始まりました。秋のGIを肉と挑戦者マル渋それぞれが好きな金額だけ買い、そのトータルで勝ち負けを競います。第一戦目の今回、秋華賞は肉の買い目が2-15の馬単四千円と6,8,13,14,15の馬連ボックス一点百円で、投資総額が五千円。挑戦者マル渋の買い目が2-11-15の三連複で投資総額五千円。
 結果は一着11番スイープトウショウ、二着16番ヤマニンシュクル、三着5番ウイングレットで双方の回収がゼロ円。いきなりマイナススタートとなりました。挑戦者が撤退すればこの企画は終わりまーす。マル渋以外の参加者も募集中。

30.September.2004 Donnestag 

 タップダンスシチーの凱旋門挑戦が実現するそうです。レース前日にフランスに到着する計画、とにかく無事に過ごしてほしいと思います。
 院二年目の夏休みも終わり。とりあえずAoCでもするか。

26.September.2004 Sonntag 何故だ!

 輸送機の故障によりタップダンスシチーの凱旋門賞回避が決定しました。調整の失敗や怪我といった理由ならまだしも、輸送機の故障ねえ・・・。宝塚であれだけの競馬をした馬ですからぜひともロンシャンの芝を走ってもらいたかった。
 でもこれでタップダンスシチーの秋を日本で見ることができるというもの。楽しみにしましょう。

25.September.2004 Sonnabend Taking Lives...あっジャック・バウアーだっ

 昨日『テイキング・ライブス』を鑑賞。金曜の夕方に客はたった五人。
 アンジェリーナ・ジョリーの唇が財布のがま口に見えてしょうがない。そうじゃなかったら戦艦の舳先か。でも劇中、それまでずっと笑わなかったアン様が初めてにっこりと笑うシーンがあって、そこでやられてしまいました。もうあれのためだけに俺は1500円払ったんだと納得できてしまうくらい素晴らしい笑顔。
 とはいえアン様よりも何よりも深く印象に残ったのがジャック・バウアーだったりするのが不思議なところなのれすね。

22.September.2004 Mittwoch 忘却の彼方から

 ついに完成しました。そう、ほぼ一年前に取りかかったリクエスト小説のアレが、ついに完成したのであります。長い間お待たせして本当に申し訳ありませんでした。というか多分誰も覚えていないだろうと思うので完全な新作としてこっそり出しちゃおうかなとも考えたのですが、ギリギリで踏みとどまりました。何故か。そう、それはね、今回完成したのはリクエスト小説ではなくてそのアレ、第二章であって全体ではないからなのです。
 ちょっと待って。「閉じる」のバッテンマークからカーソルを放して。
 第二章の副題は「火曜日」です。実に長い火曜日でした。分量としてはそれほどでもないのですが、書き上げるのにかかった時間はとんでもないことに。この章を書き始めたのは年明けとほぼ同時でした。それから『黄昏の祝祭』の筆が滑り出す断絶期間があり、五、六、七月は別の話に手を出して、『断罪』のファイルを再び開いたのが九月の頭。この章の書き出しは順調だったんですが、じきに「ウム、上手くない!」と話の流れがにっちもさっちも行かなくなり、どうしようもなく追い込まれてしまった箇所がでてきてしまったのです。そこを無理矢理流すのに八ヶ月近く要したわけで、リクエストをいただいておきながらあまりの怠慢とお怒りの向きもあろうかと存じます。・・・・・・いや、だれも気にしてないか。三章以降もボチボチと進んでまいりますので、読んでやろうとおっしゃる奇特な方はどうぞ気長にお付き合いください。どこで筆が引っかかったか、なんてのも想像しながら読んでいただくと一層ムカツキが、違った、楽しみが増す、いや、やっぱりどう考えても増さないでしょうねえ。

19.September.2004 Sonntag ストにドラクエにハルウララ

 プロ野球のストライキが決行されたりドラクエの新作が出るふりをしていたりハルウララが厩舎から連れ去られたりと面白満開の週末でした。ようやくブームが去ったかと思っていたハルウララ騒動、引退までにまだ二つ三つは悶着がありそうです。しかし韓流ブームと同じくらい本当にどうでもいいな。
 業務連絡。過日のAoCの「ロングボウの軍団を壊滅させる史人の長槍兵」リプレイを拝見しました。史人さんナイス過ぎです。笑い死にしそうになりました。

18.September.2004 Sonnabend AoC all night

 史人、MK、一平、肉(敬称は火星に忘れてきました)でZONE遠征をしてきました。本当は史人の教採慰労狩りh2hのはずが、関西勢二人が乗ってくれて、「朝までやるぞおら!」というあのノリに。夜の零時に始めて終わったのは朝の五時。何戦したのだろう、とにかく好ゲームが多くて楽しかったです。史人は長い間やっていなかったはずなのにレベルアップしていたような気がするのは何故だろう。解散間際に「裏塔かっ」と忘れていた記憶の箱も開いたようで、そのうちまた一緒に遊びましょう。

12.September.2004 Sonntag VILLAGE

 ナイト・シャマランの新作『ヴィレッジ』を観てきました。
 前作『サイン』の宇宙人の姿が非常に印象に残っています。たとえるなら藤子・F・不二雄のスコシフシギ短編のどこかに出てきそうな、怖いというか寂しげというか、それこそフシギなたたずまい。もちろん、しっかり怯えさせられることになったのですが。
 今回の森に住む《彼ら》はどんな姿をしているのだろうと期待して観ていたら、あれ、あれ、あれ、と三回くらい続けて宙を転がされたような感覚の後にエンドロール。合気道の達人の爺さんが手で触れただけで屈強な男たちをひょいひょい投げ飛ばしているのを何かで見たことがありますが、もしかしたら投げられる方はこんな感じなのかもしれない、という余韻が残りました。
 アイヴィーの姉さんのご都合主義的な尻の軽さや、好きなオバちゃんの前では童貞のように照れる子持ちの中年男、もはや探す楽しみもないほど重要な役―――『サイン』でもそうだったが―――を堂々と張る監督など、とても楽しい映画でした。
 次は『テイキング・ライブス』を観にいきたいんだけれども、アンジェリーナ・ジョリーがヨン様級の巨癌のような気がするので、どうすっかなあ。

10.September.2004 Fritag 朝日チャレンジカップ(GIII)

 開催がローカル競馬場から中央に戻ってくるこの時期、春・夏の重賞戦線を使い込まれて休養していた有力馬が続々と復帰してきます。他方、夏競馬を勝ち上がって勢いに乗る馬も秋の重賞路線へ参戦してきます。春の実力馬と夏の上がり馬の対決というこの構図が秋競馬の一つの楽しみを演出してくれます。
 開幕週の土曜阪神のメインは朝日CC。ではこのレースも休養明け初戦の人気馬と夏に好成績を残した馬を適当に取って馬券にすればよいか、というとそういうわけでもありません。過去五年で二ヶ月以上間隔を開けて使った馬が連対した例はゼロ。なら上がり馬かというと、夏に一戦以上消化していることが必須ではあるものの、そこでの勝敗は関係なし。着外に負けた馬がいきなり巻き返してくることもあります。馬券にするなら、前走からの間隔が二、三週、長くても七週くらいまでの馬で、小倉組を特に上位に考えるのがいいでしょう。
 今回のメンバーでは小倉を使ってきたのがオペラシチー、オースミステイヤーの二頭。人気どころのメジロマントルも落とすことはできないので、3番メジロマントルと4番オペラシチーの馬連を本線に、3番から6番サンライズシャーク、9番オースミステイヤーへの馬単を押さえてまとめたいと思います。

07.September.2004 Dienstag ボウリング・フォー・カツヤマ

 晩に携帯を見たら「ボウリングやるぞ」のメール。おおやるぞ、てなことで男三人で台風の夜に二時間投げ放題へと出かけました。しかし、ボウリングをやるたびに己の握力のなさを痛感します。高校時代には14ポンドのボールをばしっと投げられたのが、今では12ポンドか11ポンド、疲れてきたら10ポンドというていたらく。たとえ握力がなくても僕の持ち前の感覚をフルに発揮すれば十分高スコアを叩きだせるスポーツなので、何ポンドのボールを使おうと問題はないんですけどね。実際、今夜のスコアも、あれ?覚えていにゃい。
 ゲーム後、ファミレスで仕事上がりの友達も合流して雑談。中学時代の同級生がバンドを組んでインディーズ・デビューしていたり、警察官になっていたり、転職に悩んでいたり、ピアノの先生をやっていたり。色々な消息を聞くことができて、ああみんなそれぞれに社会に漕ぎ出しているんだなあ、自分も何とかしなければ、と発奮の機会になりました。
 ようし修論やるぞぉ・・・ぐぅ。

04.September.2004 Sonnabend radios

 朝方、原付で走っていたら目の前のトラックの尻にradiosの文字。ああradiusの複数対格ねと思いつつ右折してそのトラックと別れてからンなアホなと。あらどう考えても英語だべや。
 語尾oの名詞の複数形はesだと頑なに信じていた肉高校時代に、piano-s、cello-s、studio-sに出くわして悩んだ記憶があります。高校で複数形ってのがミソ。でもsだけがつく語尾oの名詞は中学じゃ単数形だけで、pianosもcellosも、studiosも出なかったんだよぉ!
 それで高校肉がどうしたかというと、「ま、そんなこともあるわな」とノートをぱたんと閉じてダビスタの電源を入れただけ。思えば万事が万事この調子だったなあ。
 一日中radiosが頭について離れなかったので、馬券も散々。気がつけばメインレースが発走しない時刻に既に仙台に帰着しておりました。その足で『ヴァン・ヘルシング』の鑑賞へ。面白い。いや、面白えなあ。本当に面白い、最初の三十分は。後は・・・・・・ぐぅ。
 母音字に語尾oがくっついた場合にはradio-s、studio-sのように複数形はsのみ。楽器各種のような外来語の場合も同様。その他はhero-es、tomato-esのようにo-esの語尾にしてやればよいと。複数形ではないけれど、語尾oといえばパパ・ブッシュの下で副大統領だったクエールがpotatoをpotatoeと書いて周囲の失笑を買ったということがあったそうで。いいんですよ、それで合衆国の副大統領にまでなれるんだから、僕だって司法長官くらいにはなれるでしょう。
 重ねて言うけど『ヴァン・ヘルシング』は面白かったよ。最初の三十分は間違いなく・・・・・・。

03.September.2004 Freitag Amerika

 カフカの『アメリカ』を読み終わったら何もする気がなくなって、シャーマン戦車のプラモを買ってきてずっと眺めておりました。箱のまんま。

30.August.2004 Montag Fahrenheit 29

 中途半端な時刻に研究室に呼び出され、中途半端な時刻にその用事が片付いたもので、TSUTAYAで『ボウリング・フォー・コロンバイン』を借りて手鼻をかみ捨てつつ眺めていたら、無性に『華氏911』も観たくなってMovixへ。券を買ってシアターに入ったらカップルの多さにびっくり。『ラヴァーズ』じゃなくてこっちに来るのか。吶喊デブヒゲなのに。シリアスヨネスケデブヒゲ版@ドキュメンタリーなのに。我が国のカップルについての先入観が覆されて暫時混乱。
 もう一度観に行きたいなあ。皆様も是非。

24.August.2004 Mittwoch 85点くらい

 初めて見ました。民放制作のアテネ放送のCM。
 「アテネをミテネ」。このコピーでカネをせしめたのはどこのどいつだ。どのツラ下げてミテネだこの野郎。
 民放の五輪放送はほとんど観ていないので、あるとは聞いていたけれど、実際にCMを見たのは今日が初めてでした。織田裕二が出てればねえ。TBSにかじりついていたんですけどねえ。打てよぉ藤本ぉとか言ったりして。ありゃ世界陸上か。
 野球が銅メダルを取りました。金メダルが絶対命令だ、てなことを言われてましたが、よくやったと思います。ペナントを中断してチーム枠を考慮せずに本当のベストメンバーだけを選抜して行ったなら、そりゃあ最低でも金最高でも金と言われてしょうがない。実際にはそうじゃなくて、日本代表の試合の裏でもプロ野球中継はあるし、球界のごたごたは片付かないままだし、これで最高の結果を出せと言ったって厳しい。
 「ナガシマ」だから集められたという今回のメンバーですが、北京ではどうするつもりなんでしょう。プロアマ混合に戻すんでしょうか。それともアマチームで行くんでしょうか。ワールドカップやアジアカップのような目標がない競技で、次回の五輪にかかる課題の重さをプロ野球の興行側も認識するべきです。シドニー、アテネとプロ主体、あるいはプロのみで行って負けました。北京は三度目になります。いかなる結果が出るにせよ、それが日本野球の格を決定することになるでしょう。

23.August.2004 Montag いいですよぉ

 ソフトボール日本代表が銅メダルを獲得しました。面白い試合ばかりでついつい全試合、数試合は録画してまで、観てしまいました。特に印象に残ったのは昨日の中国戦、19日のイタリア戦、18日のギリシア戦の三試合。何がよかったといって、中国の投手呂偉、イタリアの投手スペディアッチ、ギリシアの遊撃手フォーンワースが素晴らしい。特にギリシア戦ではなんでもない場面で「ショート映せよ」と叫んでしまったほど、フォーンワースが美しかった。試合自体の感想?自分がやったこともない競技にあれこれ言うのは野暮ってもんです。決して美人に見惚れて試合を観ていなかったわけではありませんよ。
 また、ソフトボールの中継で好感を持てたのが解説。日本代表の投手がボール先行でカウントを悪くしても「球が走ってます。いいですよぉ」。守備陣が焦ってエラーをしても「元気があります。いいですよぉ」。さすが一つの球技で指導者として成功している人間は言うことが違うなあ。この暖かい眼差しがこれまでに多くの選手を大きく育ててきたのだろうなあ、と感心することしきり。ところが空振りしても「今のは難しいコースでしたね。いいですよぉ」。バントが失敗しても「いいですよぉ」。ついでとばかりに相手チームの選手にも「いいですよぉ」。このおっさん、ひょっとしてただの口癖なんじゃねえのかっ。
 疑念が頭をよぎりもしましたが、まずいプレーをあげつらって「俺ならできた」とばかりにふんぞり返る一流半の解説者がずらりと並ぶ野球放送を聴き慣れている耳には「いいですよぉ」がとても暖かく響いたのでした。ちなみにこの「いいですよぉ」の声をもっと低くして汚くすると藤村Dになります。いいですよぉ。

22.August.2004 Sonntag ファインモー

 新潟はタテ目を喰らい、札幌はファインモーションの勝利という結果に終わりました。
 ファインモーションは左回りや坂があるコースでは直線で脚が止まるんですが、やはり平坦だとしっかり伸びてきますね。直線に登り坂がある東京、阪神、中山ではこれまで六戦走って一着三回-五着一回-着外二回。普通に勝っているように見えますが、古馬混合戦だけに限定すると有馬記念の五着が最高。相手が格下ばかりだった毎日王冠ではGIIであるにもかかわらず七着。今年の安田記念では中距離馬が差し切る流れに乗れず十三着。勝った三鞍はいずれも阪神で、新馬戦を除いて牝馬限定戦。古馬混合戦でも阪神のレースを使ってきた場合はなお一考の余地を残していますが、今後秋の東京や中山のGIで買えるかというと難しいでしょう。今回の復活勝利に惑わされずに馬券を買う必要があります。この馬に一番いいのは京都のGIを一度使って暮れの香港に持っていくローテーションだと思うのですが。

21.August.2004 Sonnabend アイビスサマーダッシュ(GIII)

 実施されてからの過去三回で一番人気の成績は三着-二着-五着。二番人気は一着-一着-十着。それ以外でも五番人気以内の馬が毎年上位に必ず顔を出しています。近走で掲示板上位の善戦があった馬、マイルで健闘した馬が食い込んでくる傾向があり、大敗続きでここに来た馬は苦しい傾向です。
 今年の出走メンバーで取るならば、5番カルストンライトオ、9番ネイティヴハート、12番タカオルビーの三頭。ここから12番タカオルビーを頭に5番、9番へ馬単で流しました。
 札幌記念にファインモーションが出走します。前走はクラフトワークをとらえきれずの二着。この結果をどう評価するかが難しいところだと思います。牝馬の連対は札幌記念の傾向としては多く(ホクトベガ94年一着、エアグルーヴ97年、98年一着、エリモシック97年二着、ファレノプシス99年二着、テイエムオーシャン02年一着)、ファインモーションも札幌で結果を出しているので買えないこともないのですが。
 今回はファインモーションは様子見。10番マイネルアムンゼンから1番モノポール、2番ハッピールック、3番バランスオブゲーム、11番ローエングリンへの馬連で勝負です。

09.August.2004 Montag キング・アーサー

 さんざっぱら「つまらん」という辛口批評を聞かされたのでほとんど期待度零でした。しかし実際に観てみると結構面白い。アーサー王と円卓の騎士の世界そのものを求めていくと「なんじゃこりゃ、うへえ」となるかもしれませんが、ローマ没落に伴う大移動時代の物語としてはとてもよくできているんじゃないかと。ケルトというよりアマゾン風のウォードとか、戦時にも半裸の彼らが投石器なんて高度な兵器を繰り出したり、完全武装のサクソン人歩兵を野戦で圧倒したりと、笑える部分もありましたが、少なくともエンドロールが上がる前に帰る映画ではありません。希望としてはもうちょっとマーリンの露出があっても(服じゃなくて画面のね)いいかなあ。
 しかしどうしてバカな人は映画館で携帯に出ますかね。しかも僕の真後ろの席で。ボーズの下ネタが炸裂してるってのに「あ?俺だ。ああ、うん、ああ、映画だからよ。んん?だから映画館にいるんだって。映画館だ。ああ、うん、映画館だから」んなことはわかってんだよボケが。だいたいひとかどの親父たる者、下ネタっつったらカブトムシにとってのスイカ、デブにとっての角砂糖、ブス山さんにとってのオシャレ雑誌くらいの大好物だろうに。下聞き流しつつ電話か。おめでてえな。

06.August.2004 Freitag ピーター・フォーク自分を語る。

 へっちゃくれたおっさんだなあ、俺が五十越えてもこのツラには勝てるだろうなあと思って長い間コロンボを観てきましたが、間違いでした。若い時は全然いい男だったんですね。でも今回は司会のあのこっぱげのカミさんのツラが拝めたので大満足。高校の世界史の教師に大変似ていてノスタルジーも少々。
 どうしてこんな中途半端な文章になったかというと、大方書き上げて保存しようとしたところでビルダーが強制終了して書いた文が全部吹っ飛んだから。そして書き直すのがとても面倒くさかったから。じゃあ書かなきゃいいのにねえ。

04.August.2004 Mittwoch 他人の祭り

 祭りに参加しないのは馬鹿者だ。祭りに参加してくたくたに疲れるのは馬鹿者だ。だが、祭りに参加せずにその後の混雑に捕まってくたくたになるのが馬鹿者の最たるものだ。
 石巻の花火も塩釜の花火も見なかった、けれど電車の大混雑にだけはしっかり捕まった僕のことです。

02.August.2004 Montag そろそろ七夕

 他県で働いている友達から「夏バテで死にそう」とメールがあり、「頑張れよ、もうすぐ七夕だよ」と返したら、「七夕賞は終わったよ」と返信がきて、僕も夏バテになりました。

01.August.2004 Sonntag HOYA

 今春GIの馬券収支がプラスに出たと自慢されてかちん。いいですか、馬券はトータルの収支ではないのです。ここを間違うがゆえに「いついつどこどこのレースの負け分を取り返そう」とアッツいところにぶち込んでアッツ玉砕に散る人が出るのです。馬券は総計の収支ではなく、個々のレースにおいていかに満足のゆく結果を出せるか、にその妙味があるのです。ほほお、桜花賞を取った。あはあ、キングカメハメハのNHKマイルを取った。結構。あはあん、ダービーもね。素晴らしい。しかしね、どういう買い目だったのかということを問題にさせていただきたい。馬券は買い目が少ないほど美しい。総流しももちろんありなのですが、断然一番人気からの総流しや十点買いなんてのはいただけません。何が来てもいいじゃないですか、そんなの。競馬を最高に楽しむためには単勝のみを握ることです。一頭の馬しか見ない。それが逃げ馬だった日には直線に入った時点で不整脈になっちゃいますよ、ことに財布の中身を全てぶち込んでしまった日には。
 たまには一シーズン、GIの買い目は一点か二点で楽しんで、それでトータルを出してみてもいいんじゃないでしょうか。

28.Juli.2004 Mittwoch 申し訳なくて

 就職ってのは重要で、二十二、三歳の新卒採用ラインをちょっとオーバーランしている文系大学院生にとっては当然とても重要な問題です。しかも一般企業の採用試験ラッシュ期をかなり過ぎているこの時期まで内定を決めていない人は、どうしてもなりたいと誓ったものがある人。僕がいる大学院ではそれはたいていは教職ということになります。学部の人たちもそうだけど、院にまで来て勉強を続けるくらいだから、教職にかける思いは強い。よく勉強するし、見えない努力というのも相当なものがあるだろうと思います。そんな人たちが真剣に受験勉強する姿を見て、ああ、これは僕も受験するなんてとてもじゃないけどいえない雰囲気だなあと思ったわけです。
 僕もこの大学に来た当初は教師になりたいなあと思っていたんですが、色々な経験や勉強をするうちに、自分は教師っていうのとはちょっとずれているのかもしれないと思いはじめて、諦めました。
 それで今年、志望する職種をほんの少し受験してみて、けちょんけちょんな結果に終わりました。でも仙台と東京の往復を繰り返すうちに見えてきたのは、自分の不運ではなくて努力不足と曇った目。こう書くのは、筆記に通って意気込んで臨んだ面接でへこまされてから数日、落ちたのは自分が不運だったからと信じていた時期があったからです。明らかにそれは誤りで。志望職種について、そこで働くために求められる資質について何も考えていなかったし、筆記までどういう勉強をして面接でどういう話をするべきかということを何も考えていなかったから。四月が過ぎて五月になって、ラテン語を勉強している時に、何でか知らないけれど、ふとそう思い当たりました。
 自分の目がいかに曇っているか。曇った目で一体今まで何を見てきたのか。高校時代はバカだったなあと思うけれど、じゃあ一生懸命毎日チャリこいでいたあの頃と今とで何が進歩したのか。寝る前に酒を飲み、週末には競馬に行く習慣だけじゃないのか。
 教員採用試験を受けよう。とにかく受けよう。受けて落ちよう。そう決心して願書を送りました。多分これはいい加減な受験で、動機からしていい加減、何のために受験するのかもわからない時点でどうしようもなくいい加減な受験なんだけど、とにかく受けて落ちようと。
 だから隠すことに決めました。こんな適当な受験、真剣な努力に対して失礼だろうと。
 結局今年は見つかってしまいましたが、来年、再来年と受験するとしても、自分の中にいい加減な動機しか見つからなければ黙っていなければなりません。それがなければやっぱりいい加減な努力しかしないでしょうから。

27.Juli.2004 Dienstag 教採

 教員採用試験を受験してまいりました。ただ、受験することは周囲にはひた隠しにしていました。
 朝八時頃に受験会場である中学校に到着。受験は隠しておきたいので大学院の同級生に見つかってはいけません。受付開始と同時に流れるように受験室へ移動、以降休憩時間も一歩たりとて教室の外へは出ず。四時間弱の筆記試験を終えると速攻で校外へ退去。面接試験が始まる三時まで、向山のファミレスで鼻糞をほじくりながら茶をすすります。見つかってはいけませんからね。
 この受験会場では小学校と中学校の幾つかの教科についての採用試験があり、小学校の午後からの試験は中学校と違い、面接ではなく水泳の実技試験です。従って面接試験の待合廊下で「あれ、何やってんの」と誰かに鉢合わせする可能性は限りなく零に近いのです。二時になり、余裕しゃくしゃくで再び受験会場へ。糞暑い待合廊下で汗をかきながら順番を待ちます。面接に向けて集中力を高めなければいけません。試合前のボクサーがシャドウボクシングや軽いスパーリングをこなしつつ闘志を煽るように、被面接者も会話のフットワークを整えておかなければならないのです。せいぜい現行指導要領のお題目でも唱えておきましょう。愛国心、愛国心、愛国心・・・あれ、こりゃ違うか。
 暑い。あんまり暑いので自分が何をやっているのかわからなく、いやさすがにわかりますが、しかし狙いとは逆にどんどん集中力が失われてゆく気が。暑いなあ。まだ前の面接がおわらねえのか。いつ終わるんだろう。そう思って顔を上げると見慣れた顔が。廊下の壁にもたれて座る僕の視界を右から左にずんずんと進んでいきます。
 よう。マユゲは元気か。
 反射的にそう声をかけようとしますが、頭のどこかで誰かがバカやめろと叫んでいます。人にバカって言うお前がバーか。
 と、そこで気づきました。そうだ、受験は秘密。
 まあ気づいたところで時既に遅し。遅すぎ。敵の近衛騎士が三十体揃ってから長槍と歩兵鎧一段階目の研究を始めるようなもの。
 ばれまして。ええ。温かく励ましてもらいました。とても温かく。そればかりじゃなくその後もう一人の同級生にも見つかりまして、結局その学校で受験した同級生には全員発見されたと。そういうことになりました。いや、別に見つかったことがどうこうってわけじゃないんです。そうじゃなくて、受験を隠しておこうと思ったのにはちょいと理由があったもんで。それについては後日。

戻る