Das Pferderennen
競馬愚痴



23.Juli.2004 Freitag 徹夜が無駄に

 酒が何かを与えてくれる、ですって!酒は奪うだけです。酒は人間から名誉を奪い、信用を奪い、友人を奪います。酒が与えてくれるとしたら、借財、悪評、最後には破滅というのがせいぜいでしょう。―――賢明な酒場女

22.Juli.2004 Donnerstag 風遊ぶ一日

 AoCをやっていて初めてクランへの加入を誘われました。「オレは型にはまるような人間じゃないから」と断ったら「damn」と罵られて終了。面白くなかった。
 今日はそよ風が絶えず吹いて涼しい一日でございました。

21.Juli.2004 Mittwoch 風のように気紛れ

 暑い。暦に八月があるのを忘れたくなるような暑さです。
 AoCをちょこっと復活中。夜も早い時間だと本を読む気も起こらないので、というのはもちろん言い訳。朝の五時になろうが六時になろうが暑いものは暑い。ラテン語が一段落したからというのももちろん言い訳。一段落してませんし。競馬が新潟に移ってそれほど検討に時間をかけなくなったので暇ができたというのが一番真相に近い・・・のかなあ。

14.Juli.2004 Mittwoch Danzig種牡馬引退

 NSTオープンはダンジグの血が花を添える結果になるんでしょうか。

12.Juli.2004 Montag ウォルター少年と、夏の休日

 江夏の休日ではなくて。とても感動的ないい映画です。動くものを見るや猟銃をぶっ放す爺二人と、母親に見捨てられた少年が織りなす心温まる物語は、きっとあなたの感動を誘うはず。玄関口でいきなり発砲されて悲鳴をあげて逃げ惑うセールスマンたちの姿は爽快感もたっぷり。
 真面目な話がちょっと泣いちゃったんですけれども。彼女が死ぬ場面で。暇と時間と金と近くに映画館があれば是非観てください。アフガンだがアソコガバガバンだか知りませんがあんな底引き網式映画に金払わずに。

11.Juli.2004 Sonntag 投票へ

 早朝の広瀬川沿いの道を散歩がてらゆっくり歩いてきました。空がしらじらと明けていく頃で、川のせせらぎは耳に冷たく、吹く風は頬に爽やかで気持ちがよかったです。
 今日は参議院議員選挙の日ですね。投票したところで国政は何も変わらないかもしれないけれど、ひょっとしたら自分のいきかたを変えることはできるかもしれない。そんな、国よりもまず自分を変えるような一票を投じられればと思います。

09.Juli.2004 Freitag 雷雨

 仙台の朝を覆って、雷が荒れ狂いました。
 四時に予習が終わって寝床に就いたと思ったら、四時間程後にバリバリドカン。凄まじい雷鳴の連発で叩き起こされ、嵐が去るのを待ってもう一度寝ようとするものの、なかなか通り過ぎてくれません。仕方がないのでラジオをつけて気象情報などを求めるも、小沢遼子がいつものように吠えているだけ。雷がうるさくて眠れない。ラジオで情報も流れない。小沢遼子の話は嫌いじゃないのでついつい聴いちゃう。寝床の中でイライライライラ。石田衣良。どうでもいいけど森本毅郎のしゃべりはバカにしている相手の方が冴えるよなあ、たとえば森田さんとか森田さんとか森田さんとか。バカなことを考えている間にイライラと雷鳴が遠ざかっていって、夢の門が開く。意識が途絶えるその一瞬に、ふととても面白いことを思いついて頭の中で爆笑。これは誰かに話さなきゃもったいないぞ。誰に話そう・・・とんでもなく・・・面白いから・・・そうだ、wns・・・ぐぅ。熟睡。
 目が醒めてみると何も覚えていません。考えの切れ端が頭のあちこちに散らばっているだけ。なんだったけなあ、空前絶後の面白さだったような気がするんだけど。思い出したいなあ。それにしてもどうして誰よりも先にwnsさんに話そうなんて考えたんだろう。不思議だなあ、wnsさんにねえ。そうやって頭をひねりつつ学校へ。部室に寄ると、やっぱり雷の話題が。「凄かったねえ」「どこかに落ちたんじゃない」などと話しつつ、授業の準備の確認をする僕。すると誰かがぽろっと言いました。「あれはサンダガだった」と。それだ!頭の中の靄がすっかり晴れると同時にあまりのくだらなさにがっかり。がっかりしたあまり課題の本を一章丸ごとすっ飛ばして読んでいたことに気づかない僕。
 いや、正確には違うんですが。僕の思考の経路をたどると、雷が鳴っている―→落雷―→そういえば三国志で落雷なんてチート能力があったなあ―→仙台で落雷―→仙台の誰かが落雷を覚えた―→ネタとしちゃ面白くねえな―→走馬灯(三国志IV初心者の僕を相手に神のごとく雷を降らせ兵士を狩ってゆくwnsさん、ついでにそのとき言った台詞が「落雷ゲームでしょこれ」)―→時計は朝の八時―→そういえば真っ当な社会人のwnsさんは出勤ギリギリまで寝ている、当然今も寝ている―→電話をかけて叩き起こし、「おいお前落雷覚えやがったな」と言って切る―→爆笑。
 注:登場人物の名前は全て仮名にしてあります。

08.Juli.2004 Donnerstag 爪

 戦争映画で、軍医が倒れている負傷兵を指して「臭いをかいでみろ、チーズの臭いがしたらそいつはもうダメさ」と言う場面があったのを、先日ふと思い出しました。何故思い出したかというと、僕の巻き爪がチーズの臭いを発し始めたから。即座に病院へ。
 七夕賞はイーグルカフェが回避。メジロマントル、マチカネアカツキ、ロードフラッグあたりが上位人気を形成するでしょう。他ではチアズブライトリーを推す予想もあります。枠順が確定してから人気どころで取り上げる馬を決めようと思いますが、重ハンデを見たイーグルカフェの回避は本当に残念で、楽しみが二割くらいは減ってしまったような気がします。しかし長く走っていて実績もある立派な馬のことですから、秋から冬にかけて元気に走り抜ける姿を再び見れることを楽しみにしておくことにします。

07.Juli.2004 Mittwoch 七夕

 前日に寂しい野郎同士で「七夕かよ、マジで明日雨降りゃいいのにな」とブチブチ言っていたら、天に願いが通じたのか雨がザバー。よりにもよってバイト上がりで外に出た瞬間にザバー。びっしょり濡れて帰宅した頃にはもう上がっていました。数時間後、部屋の暑苦しさに耐え切れず、アイスでも買いにいこうと家を出た瞬間にザバーアゲイン。しかも尋常じゃない量のザバー。
 他人の不幸を願うのは墓穴を二つ掘るようなものだという先人の教えを身をもって噛みしめることになった夜でした。

05.Juli.2004 Montag 七夕賞

 天の川の上流に堰を設けて、あの野朗が渡河しようとするところに一気に水計をかけてやりたいと思う七夕が近づいてまいりました。「げぇっ」て言わせてやりますよ。横山三国志級に「げぇっ」てね。
 七夕賞は軽ハンデの逃げ先行馬が穴をあける傾向にあります。しかしトップハンデの成績も悪くないので、人気どころの重ハンデ馬を軸にとってそこから何点か流そうと考えています。今週で六月の福島開催も終わり。いよいよ本格的にローカル開催が始まります。どうですか、六月の名残を惜しみに福島へ出かけてみませんか。
 もちろん、選挙の期日前投票はしっかりとすませておきましょう。

04.Juli.2004 Sonntag ラジオたんぱ賞

 15番のフウランジョーから流しをかけていましたが、五着に沈んで敗北。
 ハットトリックやコンドルクエストといった有力どころが後方で牽制しあって逃げ先行勢で決着するだろうと踏んでいました。しかしダイワネバダがあそこまでフウランジョーに絡んで逃げるとは予想できませんでした。速く厳しいレース展開でしたし勝った馬も強かった。今日は素直に完敗です。いつもはどうなのかって?

03.Juli.2004 Sonnabend Hearts in Atlantis

 劇場で観よう観ようと思っていて果たせなかった映画をやっと観ることができました。『アトランティスのこころ』です。主演はアントン・イェルキン。ヒロインにミカ・ブーレム。助演にはアンソニー・ホプキンス。とにかくイェルキンが素晴らしい。肥満気味の不細工なガキじゃねえかと思っていたらとんでもない。決して原作通りのボビー・ガーフィールドではないけれど、"キング"・ブローティガンならぬ"ホプキンス"・ブローティガンには少なくとも負けていない。イェルキンのお陰で物語がホプキンスの演技力から自立して一人歩きしているように、僕には思えます。
 来週は参議院議員選挙がありますね。国民を舐めている自民党、宮城の選挙民を舐めている民主党、どちらを選んでも所詮どんづまりの未来しかありませんが、せいぜい主権を行使して、足元をすくってやることにしましょう。

02.Juli.2004 Freitag 俺が知らない人は入れない

 ここ最近、ナベさんの奇言珍言が冴えまくりです。近鉄の買収の是非なんかもうどうでもよくなっちゃって、僕はナベさん発言だけを追いかけてます。もちろん、合併問題自体がどうでもいいってわけではないんですが。
 奇言珍言といえば、この間見かけたある参院選候補者のキャッチコピー。「汗動!」。汗が動くと書いて「かんどう」。汗によって動くと書いて「かんどう」。汗よ動けで「かんどう」。汗へと動く「かんどう」。汗を動かす「かんどう」。そのポスターの中央に大写しになっている親父の、油菓子に溝を彫り付けただけのような顔のまあ爽やかなこと。
 あの親父はうつくしまを筋肉島に変えちゃうつもりに違いない。

30.Juni.2004 Mittwoch Dies Natalis

 修理が来ました。何かの間違いでADSLが光になったりしないかという期待半分でしたがもちろんそんなことはありませんでした。ちょっと残念。

29.Juni.2004 Dienstag さあみなさん観てますか『WORLD DOWNTOWN』

 ハマダや。

 モデムは調子が悪いまま。仕方がないので明日修理に来てもらうことにしました。
 物はいったん壊れてもすぐに直してもらったり買い換えたりできるから便利ですね。人間関係はなかなかそうはいきません。ちょっとしたきっかけで疎遠になってしまったり。そうかと思うとまたくっついたり。物と違って、どこが故障しているのか、とか、どう修理すればいいのか、なんてそう簡単にわかったりしません。
 人間が物よりも厄介なことは確かです。物は人間がどう扱うかでその存在意義が決まります。物自身は自分の存在意義を主張したりはしません。でも人間には一人一人に、自分自身が信じている自分の存在意義と、他人に認められている自分の存在意義とがぼんやりと二重写しになっていて、しかもこの二つはなかなかぴったりと重なってくれません。
 僕から眺めた僕自身という円の周囲を、○○から眺めた僕という円が回っています。▲▲から眺めた僕の円もあります。△△からのものもあります。もちろん反対に、僕から眺めた○○も、▲▲も、△△も、当然彼らの存在の外周をふらつきながら回っているわけです。
 自分の値段をどう設定するかは難しいことです。たまにとても高いところに自分の値段を設定している人に会います。そういう人はとても傲慢な言葉づかいと態度をとることができます。誰かを傷つけても知らんぷりをすることができます。でもいつかは気づく時が来ます。自分が、それまで自分で信じていたような高価な宝石ではないと。それを知った時、その人はそれまで周囲に与えてきた傷の何倍もの苦しみと悲しみを感じるでしょう。
 そんな時にそっと肩を貸してあげられるのが友達であり、友達以上の存在なのかもしれません。強い人間関係を作るのは、優しさと忍耐以外にないと思います。落ち目の人間には「くゎーっぺっ」と痰を吐きかけてあっさり見捨てるだけの僕は人間以下なのです。

28.Juni.2004 Montag 女梅雨

 TBCの気象予報士の斎藤さんによれば梅雨には男梅雨と女梅雨があるそうで。今日は女梅雨ですか。でも六月中はそんなに梅雨を意識することがなかったなあ。今週で六月も終わり。七月も、晴れてくれるに越したことはないけれども、降るべきものは降ってもらわないとねえ。

27.Juni.2004 Sonntag そのまま!そのまま!

 タップダンスシチーが三角から押していってそのまま逃げ切るという強い競馬。今年の宝塚記念はタップダンスシチーがGI二勝目を飾り、シルクフェイマスが追走一杯の二着に粘り、末脚を光らせたリンカーンがばてたゼンノロブロイをかわして三着に入るという結果に終わりました。いや、実に素晴らしいレースでした。

26.Juni.2004 Sonnabend 夏の扉 VII

 明日は東北各県の公務員試験が実施されるんですね。僕の知り合いも何人か受けるそうです。悔いのないように頑張ってください。馬券の結果よりもそっちの方が重要ですよ!

25.Juni.2004 Freitag 夏の扉 VI

 終わった。どうにかこうにか終わりました。現在12時ちょうど。さあカップラーメンを啜って出発だ!

 戻ってきました。
 NTTのモデム様がすっかりへそを曲げたらしく、電源を入れてもADSLランプがうんともすんともいわなくなりました。最近は語句を調べるのにいちいち紙の辞書を開くのも面倒になってきたんでインフォシークやスペースアルクにおんぶに抱っこの生活を続けていました。それができないとなったらまあ大変。「おこなう」が「行う」だったか「行なう」だったかすら怪しい。何より競馬情報をチェックできない。仕方がないので過去のギャロップなんぞをめくりつつ、日曜日の展望を立てております。この日記の公開もいつになるかわかりませんが。
 だいたいゼンノロブロイ、タップダンスシチー、シルクフェイマス、ツルマルボーイといったところで決まりかなあと思います。ただツルマルボーイは安田記念を勝ち切ってここに乗り込んでくるので、疲労度や、マイルから600m延びるレースの展開への対応といった面でどうしても不安が残ります。アグネスデジタルなんかが過去負けているのも安田記念勝ち馬への不安を煽ります。ツルマルボーイは最終的には切るという結論になるかもしれません。

24.Juni.2004 Donnerstag 夏の扉 V

 スティルインラブはどうでしょう。牝馬の連対例は93年のイクノディクタス(二着)があります。しかしスティルインラブには混合戦での実績がありません。前走の金鯱賞は八着に敗れる惨敗で、もともと鉄砲駆けするタイプではないにしても、ちょっと負けすぎという印象です。金鯱賞組が宝塚で連対するためには最低でも連対を確保していなければなりません。従って今年ならスティルインラブよりも先に一着のタップダンスシチーを、さらに二着馬の出走がないため例外的に三着のザッツザプレンティを取ることになります。今年のスティルインラブの真価は牡馬とのレースを積み重ねる秋に求めるべきで、ここで馬券にするのは酷であるように思います。
 明日の昼の授業のためのレジュメがまだ一行も仕上がっていません。本は七十ページあります。拝みたくなるくらいに抽象的な内容で泣きたくなります。時計を見れば23時を早くも回って。さあ、いよいよ終わらないという確信が芽生えてきました。
 どうなの、終わってんの、明日の僕!

23.Juni.2004 Mittwoch 夏の扉 IV

 このタイトルは「I」を付け足していけばいいだけだから楽でいいなあと何の疑いもなく「IIII」と打ち込んでいた自分に嫌気がさしてラテン語のテキストを破り捨てそうになりました。俺がやっていることは無駄か。無駄なのか。そういえば、小学校の頃、友達みんなが「IV」と「VI」を書き分けられる中、一人だけ「IIV」などという文字を書いて「ウワハハハ、フナ侍め、フナ侍め」と指をさされる一人勅使饗応役プレイに突入したっけなあ。
 さあみなさんバクチやってますか。
 馬券対象はシルクフェイマス、ゼンノロブロイ、タップダンスシチー、ツルマルボーイでほぼ決まりかなという感じです。目黒記念をクビ差で際どく勝ってきたチャクラは、天皇賞・春四着から重賞勝ちを挟むローテーションで一見好印象です。このローテでは98年にステイゴールドが天春二着―→目黒三着―→宝塚二着の実績を残しています。しかしこのステイゴールドの目黒記念は一番人気タイキエルドラド、二番人気メジロドーベルともに重賞勝ちがありましたが、今年の目黒記念では一番人気アイポッパー、二番人気シャドウビンテージともに重賞未勝利。流れも追い込み勢に向いた感じで、どうも高く評価するにはためらいが残ります。
 枠順確定と追い切り発表を待って、もう少し穴馬台頭の余地を検討していくことにします。

22.Juni.2004 Dienstag 夏の扉 III

 あまりにも長すぎて間違いなく誰も読んでいないということにたった今気づいたので、今回は短く。
 同年の天皇賞・春に出走していた馬(天春―→宝塚直行組)以外のワン・ツーで決着したのは95年だけ。これは、この年の天皇賞春組が揃って長距離血統だったため、と昨日憶測で書きました。しかしこのレースではマイルから中距離にかけて実績があるサクラチトセオー(七着)、ネーハイシーザー(十四着)も沈んでいるので、血統という漠然とした概念だけでは解答を出せないように思います。そこで、天春連対馬のどちらかが沈んで別路線組が台頭した各年についてそれぞれ検討し、糸口をつかめたらなあと。
 93年はイクノディクタスが八番人気で二着(近三走の距離 2000-3200-1600)。
 94年はアイルトンシンボリが八番人気で二着(2500-3600-2400)。
 95年はダンツシアトルが二番人気一着(1600-1800-2000)。タイキブリザードが五番人気二着(2000-1800-1600)。
 96年はサンデーブランチが四番人気二着(1800-2400-2000)。
 97年はバブルガムフェローが三番人気二着(2000-2400-2000)。
 98年はサイレンススズカが一番人気一着(1800-1800-2000)。ステイゴールドが九番人気二着(2500-3200-2500)。
 99年はグラスワンダーが二番人気一着(2500-1400-1600)。
 00年はメイショウドトウが六番人気二着(2500-2300-2000)。
 02年はダンツフレームが一番人気一着(1600-1400-1600)。ツルマルボーイが四番人気二着(2000-2300-2000)。
 03年はツルマルボーイが八番人気二着(2000-3200-2000)。
 ちょうど三年周期で天春と宝塚の間に一レース挟んだ馬や、オープンを勝ち上がってくる馬の一、二着になっていますが、これはただの偶然か、もしそうでないとしても今回はまだ前回から二年目ですからフナのように無視。
 傾向として明らかなのは、近三走に必ず2000m以上のレースを使っているということでしょう。ステップレースとして選べるのが天春、金鯱、安田と比較的限られているせいもありますが、1600を中心に使ってきた安田記念馬はほぼ例外なく負けているのを見ると、最近の2000m経験はかなり大切な要素であるように思えます。唯一ダンツフレームが2000未満のデータになっていますが、クラシックの長いところで踏んばった実績があり、例外とするべきでしょう。
 今回人気になりそうな馬の中で短距離ばかり使ってきた馬というのはほとんどいないので役立たずのデータかよと憂鬱になるのですが、少なくともこれでローエングリン(1800-1600-1600)に引っかかるといった危険程度は回避できるのではないでしょうか。

21.Juni.2004 Montag 夏の扉 II

 宝塚考察の続きです。天皇賞春の上位組が強いのは明らかですが、ちょくちょく連に絡んでくる安田、金鯱組の取捨をどうすべきか。
 これにはちょっとした傾向があります。まず天皇賞春の過去11年の一、二着馬名表と宝塚のそれとを並べてみると、天春連対馬の名前が宝塚の馬名表に載っていない年が95年、96年、97年、02年の四回。そして天春連対馬のどちらかが宝塚でも連対した年が93年、94年、98年、99年、00年、01年、03年の七回(内、天春連対馬二頭でそのまま決着したのは01年メイショウドトウ-テイエムオペラオー)。では天春連対組にお呼びがかからなかった四回はどんなレースだったのかを見てみましょう。
 阪神淡路大震災の影響で京都開催となった95年は天皇賞春を勝ったライスシャワーが競走を中止。天春二着のステージチャンプは出走せず。つけ加えるなら、この年の天皇賞春の出走メンバーは近年稀に見るほどの長距離血統揃い。エアダブリンが天春五着から宝塚三着に頑張っていますが、スピード色の濃い京都競馬場での競馬は厳しかったかもしれません。96年は天春一着のサクラローレル、二着のナリタブライアンともに出走せず。しかし勝ったのはその天春で五着に敗れたマヤノトップガン。97年は天春を勝ったマヤノトップガンが引退、その二着、サクラローレルは海外遠征のために出走回避。この年に宝塚を勝ったのはその天春で三着だったマーベラスサンデー。02年もやはり天春一、二着のマンハッタンカフェ、ジャングルポケットともに出走しておらず、しかも天春で掲示板に載ったナリタトップロード、ボーンキング、サンライズペガサスが揃って離脱したために、完全な別路線組の決着になりました。
 こうして見ると天皇賞組の優位は揺るがないようです。今年は天皇賞でだらしない負け方をしたリンカーンやザッツザプレンティは切り捨てて、ゼンノロブロイ、シルクフェイマスに前走金鯱賞を逃げ切ったタップダンスシチーときわどく追い込んだブルーイレヴン(よく考えたら出ませんやね)、宝塚三年連続連対がかかる安田記念勝ちのツルマルボーイあたりを絡めるのがいいのではないかと思います。

20.Juni.2004 Sonntag 夏の扉

 バーデンバーデンカップがゴール板を迎えていよいよ今年の夏が始まりました。来週は上半期の総決算、宝塚記念が行われます。
 過去11年の一、二着馬の傾向を見ると、前走重賞連対馬が圧倒的に優勢です。天皇賞春一着―→宝塚一着は94年ビワハヤヒデ、00年テイエムオペラオー、03年ヒシミラクルの三頭。天春一着―→宝塚二着は99年スペシャルウィーク、01年テイエムオペラオーの二頭。天春二着―→宝塚一着は93年メジロマックイーン、01年メイショウドトウの二頭。天春二着―→宝塚二着は98年ステイゴールド(中間に目黒記念三着を挟む)一頭。天春三着以下から宝塚で連対したのは97年のマーベラスサンデー(天春三着―→宝塚一着)、96年マヤノトップガン(五着―→一着)。全て合計すると過去11年の連対馬二十二頭中十頭を占めます。10/22ということですね。
 もう一つの春の混合GI、安田記念組はどうでしょうか。安田一着―→宝塚一着は該当なし。安田一着から宝塚二着もゼロ。安田二着から宝塚一着は99年グラスワンダー、02年ダンツフレームの二頭。安田二着から宝塚二着は93年イクノディクタス一頭のみ。安田三着以下から宝塚で連対したのは95年タイキブリザード(安田三着―→宝塚二着)だけ。すると、安田組は4/22ということになります。
 天皇賞春、安田記念と並んで良績を残しているのが中京のGII金鯱賞組です。金鯱一着―→宝塚一着は98年サイレンススズカ一頭。金鯱一着―→宝塚二着は00年メイショウドトウ、02年ツルマルボーイの二頭。金鯱二着―→宝塚一着はゼロ。金鯱二着―→宝塚二着は96年サンデーブランチ、03年ツルマルボーイの二頭。金鯱賞組は5/22ということです。
 これら三つの重賞からの連対馬を合計すると19/22となり、まさに圧倒的。別路線組はたったの三頭で、94年アイルトンシンボリ(メイステークス一着―→宝塚二着)、95年ダンツシアトル(京阪杯GIII一着―→宝塚一着)、97年バブルガムフェロー(鳴尾記念GII一着―→宝塚二着)。それなら適当に天春、安田、金鯱の良績組を拾って馬券にすればいいのかというと、どうもそういうわけでもないようです。
 長くなるので明日の分も先に書いちゃいます。

19.Juni.2004 Sonnabend 120分講習

 運転免許の更新に行ってきました。免許を取ってから初めての更新なので違反者等の二時間講習を強制受講。延々と続く爺の講話の名調子にがんがん気力を削られ、正午に終了した時には息も絶え絶え。でも僕の前の席に座っておられたお姉さんがちょいと薄着でいらっしゃって、そのお陰でもうあなた大変でございました。
 帰る途中、ふらぁりと立ち寄った先で駐車に軽く失敗してバックからポールに突っ込んだのは、たぶんお姉さんのブラ紐が見せた白昼夢だったはずです。

15.Juni.2004 Dienstag 華氏911

 アメリカでは17禁扱いになるようです。いくら禁止したって観る奴は意地でも観るでしょうに、どうしてこんなあからさまな公開妨害を続けるんでしょう。そんなにマイケル・ムーアに反ブッシュのヒーローになって欲しいんですかね。
 今週は夏の福島恒例バーデンバーデンカップがあります。

10.Juni.2004 Donnerstag WORLD DOWNTOWN

 フジ系毎週火曜日24:35頃から。ハマダですけど。

 何でも北陸でビール列車が走るそうです。「北陸鉄道(金沢市)は生ビール片手に同社石川線の列車車窓の眺めが楽しめる、夏恒例の「ビール電車」を十九、二十六日(両日とも土曜日)に運行する。利用料金は前年より二百円値下げし、大人一人二千八百円に設定した。ダイヤは行きが午後六時三十九分野町駅発、午後七時五分鶴来駅着。鶴来駅では三十二分間、停車。帰りは午後七時三十七分鶴来駅発、午後八時野町駅着。利用は二十歳以上限定で、定員は両運行日とも六十人」(中日新聞
 仙石さんもそろそろこのくらいのサービスは始めてもいい頃合いですよ。マンガッタンなんか走らせている場合じゃありませんてば。

09.Juni.2004 Mittwoch 雨

 梅雨がきましたねえ。
 安田記念はマイソールサウンドから外国馬二頭に流して撃沈しました。皐月からこっち、本当にもう散々な収支です。
 ところで、これまで競馬に興味を示さなかった後輩が、ここ最近突然馬券にのめりこみ始めました。東京優駿では「ヴンダー」の馬券でガハガハ笑っていたので素質なしと軽視していたんですが、先週末、おもちゃの猿のシンバルのように「テレグノシス単勝テレグノシス単勝」と叫び始め、終わってみればあららの二着。本人いわく「出馬表を見る前に閃いた」と。せっかく閃いたんならいっそツルマルボーイとの馬単の方まで閃きゃよさそうなもんですが、マイソールサウンドでえらいこっちゃ焦げついた僕には他人のことは言えません。
 時代は麻雀よりも競馬ですね。JRAにがんがんぶち込んでください。

08.Juni.2004 Dienstag 本棚

 今、僕のベッドのブックスタンドには『海辺のカフカ』『シーシュポスの神話』『他人の血』と並んで『レギュレイターズ』が置いてあります。だからといって僕はTVアニメの登場人物の衣装を着込んでショットガンを片手に変てこなバンを走らせたりはしません。もう少し僕の部屋の話をしましょう。ベッドの隣にある押入れにはキングやクーンツ、ラヴクラフトの小説が、西原理恵子やアガサ・クリスティの本の間にわんさと押し込まれています。だからといって僕はクトゥルーの神々の凶行を自分なりに実践してみたりはしません。
 ある人間が凄惨な犯行に及ぶ時、その衝動はどこからやってくるのでしょうか。本棚でしょうか。
 その場合もあるかもしれません。「人は何を読むかによって決まる」とノーベル文学賞を受けたブロドスキーの言葉にあります。そうだとしたら、僕はその本棚にはどんな本が並んでいるかを知りたいと感じます。そこにはバイオレンス小説が一冊だけぽつねんと置かれているのでしょうか。他に本はないのでしょうか。その本棚の主である彼は詩は読まなかったでしょうか、純文学は読まなかったでしょうか、あるいはファンタジーは、落語は、古典文学は。
 そこにこそメッセージがあるはずです。一冊の本の中にではなく、本棚に並ぶ何冊もの本の上にこそ。人間は読書によって作られるゆえに、たった一冊の本によって道を踏み外したりはしません。彼の背景には生涯を通じて読破してきた何千冊ないし何万冊にも及ぶ様々な本があるはずであり、もし彼の現在の本棚が問題になるのであれば、それら過去の本もまた問題にされなければならないはずだからです。
 僕はここで特定の犯罪を想定しているわけではありませんし、過激な暴力表現の擁護者たろうとしているわけでもありません。確かに、行き過ぎた暴力描写を濫用している作品は小説に限らず映画などにおいても少なからず存在しています。そうした無思慮に対しては強く反対しつつ、これからも物語を。

03.Juni.2004 Donnerstag ハルカリ

 二十歳以上の学生の馬券購入や、地方競馬低迷の対策としてJRAとの馬券相互発売も盛り込んだ改正競馬法が成立し、来年の一月一日から施行されるようです。煙草を吸えて酒も飲め、保険料まで持っていかれる学生が馬券だけ買えなかったことがおかしかったんですから、この改正は当然です。売上がこれ以上伸びそうもないからってんで、じゃあ馬鹿な学生に金を吐き出させようそうしようという意図がみえみえで、かえって嫌な気分になりますが。
 安田記念は神様がちょっと自信満々なご様子です。僕はというとマークシートのマイソールサウンドの馬番をきちんと塗れるかどうか自信がありません。もしかしたら手が滑って他の馬のを塗ってしまうかもしれません。そしてそれが偶然神様の馬番だった、なんてことになるかもしれません。

02.Juni.2004 Mittwoch 安田記念

 「安田記念は明治、大正、昭和の三代にわたって競馬に携わり、大正12年の競馬法制定(馬券の公認)や、日本ダービーの創設などに尽力された安田伊左衛門氏(初代日本中央競馬会理事長)の功績を称え、昭和26年に創設された安田賞を、氏の没後の33年に改称したもの。59年のグレード制実施の際には、秋のマイルチャンピオンシップとともに、春の1600mのGI競走として格付けされ、マイラーにとって最高峰のレースとして位置付けられている。...(中略)また、平成5年に外国馬に参加資格が与えられる様になって以来、平成15年までに25頭の外国馬が出走しており、2頭が優勝している(平成7年、ハートレイク・平成12年、フェアリーキングプローン)」(JRA競走名解説より)
 今回の安田記念に参戦する二頭の外国馬のうち、アメリカから来るアイランドファッションが面白そうです。
 過去十年の連対傾向としては、あんまり大敗していなければ前走でどこを走っていてもOK、という非常に大ざっぱなものしか思いつきません。イクノディクタスが天皇賞春九着からいきなり二着したり、トーワダーリンがヒラのオープンを六着に負けた直後に連対したりと色々怪しい事例に溢れています。ただ統計では京王杯SC掲示板組が優勢で、マイラーズカップからの直行組は94年にノースフライトが制して以降、軒並み振るいません。GIには珍しく、前走オープン組の連対が多いのも特徴です。さすがに勝ち切るまではなかなかいきませんが、他にも休養明けの実績が残っていたり、ヒモ荒れをいやらしく狙っていく馬券も妙味十分。
 しかし買わなければならない馬はもう決まっています。カネツクロスで泣き、ダンツシリウスで泣き、タマモイナズマで泣かされた分をそろそろ返してくださいな、のマイソールサウンド。

01.Juni.2004 Dienstag ドーン!

 観てきました、ドーン・オブ・ザ・デッド。一時間半丸ごとゾンビゾンビゾンビゾンビ。以前観た『28 days later...』はゾンビ(?)よりもむしろ孤立した人間たちのドラマに焦点が当たっていましたが、『ドーン〜』はもうただゾンビあるのみ。ややこしい前置きを抜きにして開始二分でいきなりゾンビ登場。しかも大量に。いうなればゾンビ界のgoota。ゾンビ界の佐々久(@八木山)。
 ゾンビ大満喫だったんですが、僕はどちらかというと『28〜(DVD版)』の方が好きです。二時間近くビクビクしっ放しなわけですから、ホラー映画のラストはやっぱり救いがあるエンディングで締めて欲しいなあと思うわけです。ゾンビがワーと来てギャーとなってグエーバキボキでエンドロール、ではちょっと物足りないなあと。そこら辺は人それぞれの好みでしょうね。
 それにしても、近所がゾンビに襲われているってのに『ドーン〜』も『28〜』も「友人が・・・」って話はちいとも出てこない。ゾンビの群れという底なしの悪意の海にぽつねんと取り残された主人公の恐怖と孤独がこれでもかと強調されます。ちょっとしたきっかけでいつでも隣近所が銃やナイフを持った敵に豹変しかねない社会事情のあらわれでしょうか。日本でもあながちありえない話とはいえないかもしれません。

31.Mai.2004 Montag ご馳走様でした

 今日は半日、降っているんだか降っていないんだかはっきりしない雨模様で、降るのならザバーと降ればいいのにと思っていたら、大学を一歩出た瞬間にザバー。
 土曜日にwns、きつねさん、史人と軽く酒を飲みました。大変おいしいお酒で楽しかったのですが、馴染みの顔ぶれに会って、新潟に帰ったあいつも交えて飲みたいなあという思いが残りました。もちろんその時にはskyさんの出席も必須ですが。

30.Mai.2004 Sonntag 競走

 時おり、記憶の蓋が開いて、ずっと忘れていたことがこぼれ落ちてくる。
 小学校の徒競走。狭いトラックを一周するレース。スタートから思い切り走って、中間地点で先頭に立つ。その場所では、人の背中越しでは見えないものが見えるような気がする。一緒に走る六人か七人の中に埋もれていては浴びることのできない風を感じられるような気がする。それはとても気持ちがよくて、体のどこかでずっとここにいたいなと思っている。
 最後のコーナーを回る。直線の入り口が見える。息を吸い、土を蹴り、息を吐き、土を蹴り、頭の中は真っ白で、振る腕は一歩ごとにとても重い。視線の先でゴールは白いテープではなく、何か叫んでいる友達や先生の頭のずっと上の方にある青い空。遠いな、と思う。信じられないほど遠い。そう思った瞬間にゴールと自分の間にはもう一つの背中があって。
 結局二位で終わったあれは何年生の時の思い出なんだろう。今ではあの時見えた空の色と同じくらい遠い場所にある記憶。
 コスモバルクもあの空を見ていたのかな。

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