冬の風物・久慈川のシガ

         冬の奥久慈 2012

            シガの発生予測・結果 (シガNoは大子町内をほぼ縦断した強いシガのみ)

 シガ No  年・月・日  アメダス大子・気温
最低(前日最高)
 観測地域(予測&結果)観測時間は大凡  
  シガは発生地点の水温(地温)が0℃~0.1℃で発生、0.3℃で消える ↑ 
1 24.01.13 -9.1℃( 5.9℃)  ~矢祭山~丸木 7:00-9:30                       ↑
2 24.01.15 -8.9℃( 5.7℃)  ~矢祭山~丸木 7:00-9:30  1/26-矢祭山では発生との情報
3 24.01.27 -9.6℃( 3.1℃)  ~磐城塙~頃藤(仲沢)  ・棚倉~塙町間は氷結状態
4 24.01.28 -8.3℃( 4.2℃)  ~矢祭山~上小川キャンプ場 
5 24.01.29 -7.7℃( 3.7℃)  ~矢祭山~上小川キャンプ場  早朝~09:30
6 24.01.30 -9.0℃( 3.3℃)  ~矢祭山~上小川キャンプ場  早朝~09:30
7 24.01.31 -10.8℃( 3.3℃)  ~矢祭山~大内野橋     早朝~09:30 
8 24.02.01 -8.8℃( 6.8℃)  ~矢祭山~御城橋(頃藤) 早朝~09:00
9 24.02.02 -2.8℃( 8.2℃)  ~矢祭山御城橋(頃藤) 早朝~11:00~(鰐ヶ淵) -2.8℃で流れた不思議?
10 24.02.03 -9.6℃( 4.0℃)  ~矢祭山~御城橋(頃藤) 早朝~10:00
11 24.02.04 -10.2℃(4.2℃)  ~矢祭山~~岩井橋    早朝~10:00 ~鰐ヶ淵~に強いシガ
24.02.05 -6.8℃( 9.2℃)  ~矢祭山~松沼橋~久野瀬橋・・ (鰐ヶ淵)~ 発生域断続で微弱=不認定
12 24.02.19 -9.4℃( 2.9℃)  ~矢祭山~久野瀬橋~丸木(弱) 前日=低温下の強風で地温が奪われた?    
24.02.20 -8.0℃( 6.2℃)  ~矢祭山~川山橋(微弱)~ 断続
 
WN(ピンポ大子)   前日の最高気温が+10℃以上になると概ねシガは流れない。

※地温さえ下がれば、少々気温・水温が高くても、シガ本体は発生域の浅瀬(川底の玉石)から発生します。
(川縁に裸出した岩盤・浅瀬に裸出した玉石からも切片氷は発生)
水面でも一部のシガは発生(←シガ擬き=薄氷状)
2012年-仮説


-名残りのシガ -12号久野瀬橋(丸木)まで流れる-     2月19日  






                                   


久慈川水温
02/19-07:50 久野瀬橋 0.1℃(外気-6℃)
(地温0.2℃)


02/15-16:00 久野瀬橋 6.1℃(外気6℃)
(地温6.5℃)




-シガ11号 -岩井橋(山方トンネル)まで流れる-      2月4日  



今日も発生域により強弱

鷲ノ巣トンネル~鰐ヶ淵~仲沢
昼まで強いシガが流れた
10:38




↓観瀑デッキ

袋田の滝・上部
一面氷結
12:45

思い出浪漫館からR461里美方面、新月居トンネルの先「水根バス停」を左に入る。
農道を150m先(駐車3台)、篠道を「奥の滝」方面・徒歩5分





氷河並み

生瀬滝
12:48
水温0.8℃(外気8℃)

震災後、通行止めの表示あり
久しぶりに行ってみると、画像右横の岩場だけ
3mほど「這いつくばれ」ばOK



                                                                      


久慈川水温
02/04-10:00新宮平橋 2.1℃(外気1℃)
(地温 0.3℃)

02/04-09:47大内野橋 1.1℃(外気0℃)
(地温 0.3℃)

02/04-09:26岩 井 橋 2.1℃(外気0℃)
(地温 0.3℃)
02/03-16:37池 田 橋 1.8(外気3℃)
地温 0.2℃


終盤の観測ポイント(下流域から)
御城橋-上小川橋(大沢街道)-鰐ヶ淵-丸木(こんにゃく関所)-久野瀬橋
-いこふ像-松沼橋-
川山橋-八溝川合流部(下野宮)-七曲がり-
(何れも、売店も正規の駐車場もありません)
07:30~09:30

管理人イチオシは福島県矢祭駅前
あゆのつり橋(下)←最強のシガが見られます
(駐車場あり、売店2軒開いており美味しい甘酒・つくねもあり)
07:30~09:30



-シガ8・9・10号 -御城橋(頃藤字館)まで流れる-      2月13日



2/2

川山橋
10:00-外気3℃

                            


2/2

鰐ヶ淵
09:11-外気2℃



2/2

02/1・2・3消滅地点
御城橋
08:40-外気2℃

02/02-10:48-久野瀬橋  1.2℃(外気4℃)
(地温 0.1℃)
02/02-09:49-八溝川合  1.1℃(外気2℃)
(地温 0.1℃)

02/02-09:27-久野瀬橋  1.1℃(外気2℃)
(地温 0.0℃)
02/02-08:57-大内野橋 0.9℃(外気2℃)
(流れず)



シガの考察
24.02.03 改訂

(24.01.27棚倉町~塙町の久慈川では全面氷結を確認)
寒さの強い河川では水面が氷結し、シガとはならない
(北海道・東北&高冷地の河川)

シガの発生条件
~矢祭町~盛金間の久慈川峡谷は日照時間が短く、
流域の多くに岩盤が裸出し、ガラ場(浅瀬)と淵(瀞)が交互に現れる。
1月初~下旬に最低気温-8℃以下の厳しい寒さが3日間程度続くと、
水温が下がり主に水面や浅瀬で過冷却が起こる。
(厳冬の年は12月下旬~2月中旬)

シガの発生
過冷却になった水面や流れのなかで、
岩盤の地温が下がり、
浅瀬の乱流によってかき混ぜられ、

シガの素(切片氷=フラジルスラッシュ)が大量に発生する。
冷凍庫でシャーペットを作る原理と同じ
それらが流れの緩い瀞域で、
浮かびながら集まったものがシガである。

水温が+4.0以下になると川の対流が逆転し冷たい水が上になるが、
浅瀬では流れが攪拌され過冷却が川底にも及ぶ。



シガの消滅地点

袋田(丸木)以南の久慈川では、所々に大規模な(○○淵と呼ばれる)
瀞部が存在する。
(丸木・鰐ヶ淵・上小川橋(松の木淵)・新宮平橋・御城橋・大内野橋の各上域)
・・淵名は後日調査

流れ着いたシガの塊が淵の水面を覆って氷結するが、
水深のある、淵と呼ばれる瀞深部の水温はやや高めだと推測できる。

従って淵部(瀞)は、小規模の瀞域ではシガの結集に寄与するが、
水深のある淵部では、シガを弱め消滅させる作用を併せ持つ。
(仮説)


その他
北海道・十勝川でも同じ現象が見られ(ハスの葉氷)と呼ばれる。


特記事項
2012.02.01の最高気温は8.2℃まで上がり、21時~明朝まで
風速3~4mの風が吹いていた。
02.02の気温は未明から概ね-2℃程度で推移し、
朝の最低気温は07時の-2.8℃であった。
気温だけなら、シガの発生する条件ではなかった。

ところが
川山橋・久野瀬橋・丸木・鰐ヶ淵・仲沢ではギンギンのシガが流れた。
反面
下野宮・池田橋・松沼橋・上小川橋のシガは弱かった。
シガの強弱は「まだら」模様。

気温が上がり、水温が上がっても流れ続けるシガ
(鰐ヶ淵では11時過ぎまで流れていた)

ギンギンのシガの流れた上流域には、おしなべて
岩盤域や「ガラ場」と呼ばれる日陰の浅瀬がある。

ここの地温が過冷却状態になり、乱流によって攪拌された流水が
〈冷凍庫でシガ酒を作る原理

シガの素(切片氷=フラジルスラッシュ)
吹雪のごとく供給し続けるのではないだろうか?

シガ発生が「まだら」なのは、自然の冷凍庫でもある浅瀬の
微妙な地温の差ではないかと思われる。

浅瀬発生説】(2012仮説)



-シガ7号 -大内野橋(奥久慈ドライブイン)まで流れる-  1月31日



5日連続

久野瀬橋のシガ
08:50

                        






シガMilch
新宮平橋
08:35

※スイスでは白く濁った「氷河解け水」を
 Gletscher Milch(氷河のミルク)と呼ぶ。




←大子町-(大内野橋)-常陸大宮市→

1/31シガの消滅地点
(淵部=濁り)
08:15

※水深の深い瀞部(淵)では、対流による水温の逆転(水面が低い)が起こらず、
水面の水温が比較的高いものと思われる。



※水面の濁りは、シガの素(切片氷)にも見えるし、上小川キャンプ場前の
巨大な「シガ溜まり」に潜り込んだシガ群が、川底の砂を巻き込んで
流れているようにも見える。

※久野瀬橋上流は水が澄んでいたが、橋の少し下流域の浅瀬では濁っていた。
バラバラになったシガの素(
切片氷=フラジルスラッシュ)が
濁って見える可能性の方が高い。

(→シガMilch


-新発見・シガ溜まり(上小川キャンプ場)-(下流域を探索)1月30日 



シガ溜まり

流れを阻まれ、潜り込んだシガ溜りが
下から押し上げられて冷気に触れ、白くなっている



                        


シガの堰き止め地点

川面はほぼ全面氷結
上小川キャンプ場付近




←頃藤・館(たて)→

JR水郡線鉄橋と新宮平橋(R118)

堰き止め地点の50m下流は、やや薄い氷で張り詰められていたが、
堰き止め地点よりは明らかに薄い氷で
ここの
水深の深い瀞部(淵)&下流域で水温が一気に高まる謎?
(地質の違いによる地温の差?)
外気-3℃・水温1.2
(15分後の400m上流・上小川橋の水温は0.8℃)



※これは、今年の気象条件下(水量・気温)での限定的な事象である。
5~10年に何回かは、この下流域(常陸大宮市山方=岩井橋・岩崎)
まで流れたことがある。



-シガ4号・5号・6号-矢祭~上小川橋~ 1月28日・29日・30日



矢祭山

あゆの吊り橋
1/28-09:00
(早朝~am11:00)



上小川橋
1/30-08:30


                                                              




-シガ3号 -塙町~大子町を縦断-(上流域を探索)  1月27日  




シガを横目に元気に通学(袋田小の子供達)

久野瀬橋のシガ
07:31(水温0.1℃)


                                                               


矢祭山

新夢想橋のシガ
08:05


矢祭山

新山下橋のシガ
(シャリシャリの氷)2001年には『柿の種』状


磐城塙町

川上川にもシガ発生
久慈川支流



棚倉町塚原
棚倉町~塙町北部の久慈川は凍結状態
(午後も同じ状態=外気0℃)



-月待の滝の凍結-               1月18日



天然のスノーマシン

外気-4℃
大子町川山
飛沫のような滝が冷気に触れ
凍りやすい

                                                                      



-久慈川で2回目のシガ-               1月15日




久野瀬橋
外気-4℃・水温0.1℃
am8:45

                                                                         



-久慈川で本格シガ観測-               1月13日




松沼橋
07:45

                                  



小久慈橋
07:53




久野瀬
07:37




ここの上部がガラ場(浅瀬)・下方が淵(瀞)

丸木
07:27




川面に裸出した岩盤(小久慈)
08:01





-八溝川のシガ観測-               1月6日・12日・18日確認





八溝川・久慈川合流部
07:55
外気-6℃・水温0.3℃


※久野瀬橋・八溝川共に外気は-6℃だったが、水温0.0℃の久野瀬橋は流れず、
水温0.3℃の八溝川では本格的なシガが流れた。



                   -袋田の滝-                1月5日




24.1.5-am8:10
外気-3℃



年末から安定的に凍っています


                




冬の奥久慈
2011