<試合はあくまでもオプショナルツアーだった2003年編>

2003.10.18 Jリーグ ディビジョン2 第39節
対川崎フロンターレ戦(等々力陸上競技場)【前編】
昨年からつづく資金難と、今年の8月の会社の人事異動ですっかり忙しくなったおかげで遠征どころじゃなくなっていたのですが、リーグ戦スケジュールが決定した頃からこの日の遠征はほぼ確定していました。それはなぜかといいますと、「秋の涼しい時期なら私も東京方面に行きたい」とわが奥様がのたまい、遠征のスポンサー様となって下さることになったためです(笑)。
とはいうものの、仕事が多忙を極め、遠征直前まで連日深夜帰宅がつづいており、遠征前日も帰宅は午前様。この有様の中、朝7時50分発のJAL500便に乗ろうっていうのだから無茶にも程がある。
「このまま寝ないで等々力に駆けつけた方が徹夜明けのハイテンション状態でいい応援ができるんじゃないか?」とか危険な発想に陥りそうになるくらい精神的にキテたんだすが、なんとかなだめて風呂に入ったりメシ喰ったりしているうちに時間はさらに過ぎ、結局就寝は午前2時でした。
それでも遊びの時はどんなに睡眠時間が短くても起きられるのがこの私(笑)。午前5時半にはきっちり起床。新千歳空港まで移動して空港のロビーに到着したのが午前7時20分。すぐにチェックインして搭乗待合室に移動しましたが・・・。

居ねぇじゃん、コンササポ。

いつもの遠征だったら朝7時50分発のJAL500便の搭乗口付近は赤黒い人たちでごった返しているのに、今回はじぇんじぇん居ない。しかもすぐに搭乗開始してしまい、あろうことか45分には搭乗終了しますとかJALのアナウンスがあったので、みんなそそくさと飛行機に乗り込んでいく。俺もすぐに乗り込もうと思ったんだけど、やっぱさ、
アレやっとかなきゃ、アレ
「アレって何だ」って??俺が遠征当日の朝、空港でやることっていったらさ、これでしょこれ。





注:この写真は数年前の遠征のときに撮ったものです。今回の遠征とは関係ありません。



いつも遠征に行く時は「儀式」とかいって毎度飲んでいるんだけど、儀式の効果も薄いんだよね、実際。それでも今回なんでやったかっていうと、
機内で快適な睡眠を取るために他ならないわけよ。寝てないわけだし。
とはいうものの、搭乗まで時間もなかったので儀式とか言っている悠長な暇もなく
ほとんどイッキ飲み状態で飲み干し、機内へ。着席し、無事離陸し、さあゆっくり寝ようかなと思ったところに機内サービス。いっつも寝ててサービスを受けず終いのことが多いので、たまには何か頂こうかと思ったのが間違いの元。うっかりカフェインたっぷりのコーヒーを頂いてしまったため寝られなくなっちゃいました。アホじゃねーだろうか、自分。結局ギンギンに目が冴えたまま羽田に到着。
ここで京急に乗り、横浜のホテルに行き荷物を預け、東急東横線で武蔵小杉駅へ移動。武蔵小杉駅からはバスが出ているのでバス乗り場へ移動すると、「等々力競技場行き」の看板があるバス乗り場があり、バスに乗りました。バスの中には数人のフロンターレのレプリカを着込んだサポーターが居ました。そうこう言っているうちにバスは出発。「市営等々力グランド入口」バス停で下車しました。実はバスの中でフロンのレプリカに身を包んだ親子が私の前に座っていました。バスを降りた後の道順に全く自信が無かった私は、当然この2人をマークし、尾行することにしました。2人につづいてバスを降りると、この親子はそのままバスの後方、つまり今来た道を戻っていきます。しかし競技場方面と書いてある看板とは逆の方向です。「ははぁ〜、これはきっと
ホームサポしか知らない近道があるに違いない」と確信した私はそのまま尾行を続行。するとこの親子はそのままバス停そばの雑貨屋に入っちゃいました。どうやらメシを買いに行っただけのようです。この親子がメシを買いに行ったのがコンビニだったのならそのまま尾行続行ですが、ただの雑貨屋、しかも客がその親子と俺だけでは、尾行を続けるにはあまりに妖しすぎ(俺が)です。そんなわけで尾行は断念。そのままバス停そばの看板どおりに歩いていったら普通に競技場に到着しました。尾行は全く意味が無かったようです。
さて、競技場に着いてまずすることはコンササポ探し。開場1時間前の到着であれば、コンササポなら相当な列を作って並んでいるはずです。アウェイ側の入口を見つけ並ぼうとしました。ん???

居ねぇじゃん、コンササポ。

チーム状況がこんなんだと、やっぱいねーわ。人が。あまりの寂しさに思わず写真撮っちゃいました。
←ほらね。まぢでこれしか居なかったんだから。これで開場1時間前切っているんすよ?そんなわけで普段だったら大勢の知り合いサポと談笑しながら開門を待つんですが、周りを見渡しても知っている人はHITOMIちゃんだけ。そのHITOMIちゃんですらやる気ゼロモード。理由を聞いてみると折角貯めたマイレージで行った博多の森での試合がショボショボだっただけでなく、ロクにピッチ練習もしないで試合に臨んでいたチームにご立腹らしい。そりゃ「おめーらやる気あるのか!」とか思っちゃいますよねぇ。
かく言う私も今回はあまりやる気がないんです。いや、寝てないからだけじゃないっすよ。見る試合見る試合ショボイとねぇ・・・。というわけで、実は観戦チケットをまだこの時点で買っていませんでした(汗)。ま、どうせなら競技場でチケットを買った方が、ウチの「エチケ」じゃないけど、オリジナルの雰囲気満点のチケットとかがあって、旅の思い出にでもなるかなー、とか思ったのもあったのです。そんなわけで当日券売り場に勇んで買いに行ったのですが…。

思いっきり普通じゃん、このチケット。
っつうかこのチケット、よく見ると「川崎フロンターレ ホームゲーム 当日券」と書いてあるだけで、試合開催日も書いていなければ、札幌の「サ」の字も書いていません。要は川崎のホームゲームであればいつでも買える代物なわけで、まったくもって
旅の思い出にもなりゃしません。ホントに人の夢ぶち壊すんだから・・・。
そうこうしているうちに開門となり、入場開始。旅のお土産にマッチディプログラムでも・・・と思ったら、ゲートそばの階段の踊り場のテーブルに山積みになっていて、ご自由にお持ち下さい状態。原価のかからないいいお土産をゲット(笑)。
さて、今回の遠征はフラッグもダンマクも持参していないので、変に場所取りでどたばたすることもなく、ゆっくりと席取りをしてのんびり試合開始を待つことにしました。アウェイ側バックスタンド1階に場所を確保して、そろそろメシでも買いに行こうかな、と思ってふと思い出しました。以前等々力に来た時、フロンサポの大勢が美味しそうに頬張っていたラーメンのことを。早速売店に直行してラーメンゲット!
しかし・・・。ぬるい。寒かったので暖まろうと思っていたのですが失敗。まぁ、札幌よりは多少は気温が高いしそんなに暖を取らなくてもいいか、と思ってビールに突入して飲んでいると、HITOMIちゃんにまた会いました。彼女は等々力名物のカツサンドを食していました。HITOMIちゃん曰く「朝から何も食べていないから、これが今日はじめて口にするものなんです〜」とか言っていました。お〜お〜、食が細いねぇとか思っていましたが、このことが後に彼女をとんでもない異変へと導くのであった。
さて、ご飯も食べたし、ゆっくりと競技場内のネタ探しをしていると、いろいろ発見しました。
まずは↓これ。

いつからゲバラは喪黒福造になったのでしょうか。意図はまったくわからなかったのですが、マジでウケました(笑)。っつーか、ゲバラが使われている理由もしらないけどね、俺(苦笑)。ご存知でしたらどなたか是非教えてください。
さて、試合時間が近づいたところでパラパラと雨がちらついてきました。等々力の1階席は屋根も何も無いので、運営側の判断で2階席が開放されました。関東サポの間では
「応援お休みの日」(別名:球音を楽しむ日)だったため思いっきり開門後に合流したちゃるなな夫妻と一緒に今、2階席に陣取ることになりました。階段を上がり客席に目を向けると関東サポの重鎮の皆様方が既に席に御着きの状態でしたので、その一角に、ななちゃん、ちゃるさん、HITOMIちゃん、俺の順で席に着きました。
さらに試合開始が近づくと、「フェアプレイ・ウィズハンド・ファンファーレ」の紹介がオーロラビジョンに表示されました。「フェアプレイ・〜(略)」札幌で言うところの「フラッグキッズ」のようなもので、選手入場の時に選手と一緒に入場したり、入場口で旗を持っていたりする子供たちのことのようでしたが、等々力ではその子供たちの名前も紹介されるようです。でも、確かに紹介するのは非常にいいことなんですが・・・

おもいっきり身内とわかる子供を入れてしまうのは如何なものかと思いますがどうですか?(笑)>川崎チーム運営担当殿。

というわけでセザール・アウグストくんと思しき男の子の画像(笑)↓
さて、そうこう言っているうちに選手も入場し試合開始。(試合の中身については雑感記を読んでね)
試合開始直前にうちのOSCのTAKA3さんも到着し、
10月の関東とは思えない肌寒さのなかでもやっぱりビールを飲みながら観戦(笑)。周りの関東サポの皆さんも普段は90分間声出しをしていてビールどころではないのですが、今日はなんといっても「球音を楽しむ日」。体調不良のななちゃんを除いて、ちゃるさんとHITOMIちゃんもビールを引っ掛けはじめました。
普段はアウェイ応援の最前線を支えている彼らが、コンサの試合をビールを飲みながら観戦するなんてことは皆無(と勝手に推測する)だったのでしょう。ちゃるさんも「美味い〜」を連呼しながらビールを味わっていました。
体調不良でビールが飲めない奥様が隣に座っていることは既に忘却の彼方のようです(笑)。そうしてみんなが2杯目に手をつけようかとした時、その異変が起きた。
私とちゃるさんの間に座っているHITOMIちゃんの様子がおかしい。っていうか色白なHITOMIちゃんの顔が紅潮している。あまりの体たらくな試合に怒りが増して紅潮したのか?いや、そんなことは今季は日常茶飯事。いちいちそんなことで顔を紅潮させていては今ごろ脳溢血になっているはず。何の事はない、すきっ腹にいきなりビールを飲み始めたせいで、ベロベロに酔っ払ってしまっただけだった。みんなで散々冷やかし、また試合観戦。しかし5分後またHITOMIちゃんの様子をみると、僅か5分の間に顔の赤みが増している。5分と目が離せない展開(試合じゃなくてHITOMIちゃんの顔色が)に一同再び爆笑。またダラダラ試合を見ていると、HITOMIちゃんが
「顔以外寒い」とか言って、寒くて冷えた手を自分の紅潮した頬で温めていました。結局試合がおわってもなんだかふあふあして歩いていたので、無事に家に帰れるか心配したのですが、後日聞いたところによると、無事にかどうかは知らないが、家にはたどり着いていたらしい(笑)。
さて、試合後は夜の8時にカミさんと自分の共通の友人N子さんと待ち合わせして飲みに行くことになっていたのですが、それまでは手持ち無沙汰。ということで、奥様が体調不良なのにもかかわらず、ちゃるななご夫妻が私と一緒に横浜で飲みに行って下さいました。(ちゃるさん、ななちゃんホントにありがとうm(_ _)m)しかもわざわざ私の泊るホテルの近くまで足を運んでくださって・・・。感激です〜!まあ、飲みながら話していた内容は別にコンササポが3人集まれば出てくるようなとめどもない話でして、わざわざここで紹介することもない話ですので割愛します(っつーか、
観戦記を3ヶ月経ってから書いているのですっかり話の内容を忘れているだけだってことは秘密)。っつーか、3時間半しか寝ていない自分が飲んでも眠くならなかったことだけが不思議(笑)。
その後一旦ホテルの自室に戻り、再び外出。これまたホテルの近くにあった、N子さんとカミさんと夜の横浜散策(と書いて飲み会と読む)に繰り出しました。
【後編に続く】

観戦日記目次に戻る