<過去の思い出の試合編>

1997.5.25 第6回JFL第7節 対川崎フロンターレ戦(厚別)
 もともと、この試合より前にもコンサドーレの試合はよく見に行ってたんですけど、 やはりJFL時代の中では伝説的な試合なので当時の様子を思い出しながら書き綴りたいと思います。
この試合、もともと私はチケットも持ってなかったし、行く予定ではありませんでした。 しかし、会社の先輩が行けなくなり、急遽行くことにしました。この時JFLで全勝同士の対決でありましたので、 何か起こる予感はしていたんですが、まさかあんな劇的な試合になるとは・・・
 開始早々からフロンターレペースで試合が続き、 「なんかヤバイなぁ・・・」と思っていた矢先の前半22分、ベッチーニョに先制点をあげられ、 つづいてムタイルにディフェンスの裏を取られて連続失点。いきなりの2点ビハインド。 「今日ばかりは今までのように行かないぞ、きっと・・・」と思いつつも勝利を信じてみていたら、 後半終了間際にPKゲット!「よし、ここで1点返せば後半に繋がるぞ」、と思ってたのに・・・。 流石はこの試合まで無失点のフロンターレ。GK浦上がバルデスのシュートに見事反応して得点できず。 スタジアムに重いため息が広がり、前半終了。
 後半に入り7分。ゴール前からマラドーナのFKで1点返す。 思わずメインスタンドで立ち上がって「やったー!!」と絶叫する私(;^_^A 。 さあ、反撃開始!しかし、コンサペースながらもなかなか点が取れない・・・・。 後半43分、前のめりになっていたコンサにフロンターレのカウンター炸裂!・・・ベッチーニョのゴールで遂に1−3。 「ついに厚別で負ける瞬間を見る羽目になるのか・・・」と思っていた矢先! 後半ロスタイムにバルデスのループシュートで遂に1点差!
しかし、それでも私は「これで一矢報いたな・・・」としか思っていませんでした。 しかし、神様はこの試合もっとすごい場面を用意していたのだ!
ロスタイムも2分を過ぎようとしていただろうか。コンサはCKをゲット。「これが最後の1プレイだな・・・」と思ってたら、
彼もそう思っていたのだろう、GKのディドが自陣ゴールを空にしてオーバーラップ! 「うわーディドも上がってった〜」そしてCKからバルデスが同点ゴール!! いや〜、生でスポーツ見て泣いたのはこの時が初めてでした。 振り向くといつも冷静に試合を観戦している会社の同僚のE君も立ち上がってみていました。
 その後の延長戦はヒートアップしてバルデスのハットトリックとなるVゴールまで何も覚えていません(笑) この試合が私のコンササポとしての人生を歩み始めるきっかけとなりました。
(このパターンでサポーターになった人きっと多いでしょうね^^)


1997.10.22 第6回JFL第28節 対大分トリニティ戦(厚別)
 この試合まで、圧倒的な強さでJFLを独走中だったコンサドーレ。こんな調子だったらJ昇格決定はアウェイの試合になっちゃうよ!と思っていたら、変に足踏みしてくれたお陰でこの試合まで持ち越し。
JFL時代の史上最高の観客を集めてキックオフ!
なんか、この試合って雰囲気違ってましたよね?バルデスの先制ゴールが炸裂しコンサ先行の試合運び。その後新村が倒されたPKをまたもバルデスが決めて2−0。これで試合は決まりました。でも、この試合もうひとつの楽しみは別にありました。それは元東芝社員選手で、コンサ元年を支えてきた選手達です。 スタメンで後藤静臣、途中交代で木島敦と川合孝治が試合には出場しました。特にコンサ元年の時、途中から出場し、数々のVゴールを挙げていた川合孝治に注目してました。そして後半31分に登場したのですが、忘れもしませんあの時の歓声は! 川合への交代が場内アナウンスで告げられたその時、競技場から拍手が湧き起こりました。その音は大きな決してものではありませんでした。しかし、敵チームの選手として登場した彼に拍手が起こったのでした。コンササポーターの心の暖かさを感じた一瞬でした。
そして試合は皇甫官が1点返したもののそのままタイムアップ・・・絶叫してました。ずーっと。今までメインスタンドでメガホンを叩いてるだけの応援だったのに・・・。気がついたらゴール裏のサポーターのコールに合わせて一緒にコールし続けてました。隣に会社の上司がいるのも忘れて(^^;),
そして、湧き起こるフェルナンデスコール・・・。監督もコールするなんでなんてすばらしいサポーターなんだ! このチームを応援し続けていて本当によかった、と思った試合でした。 試合後は新札幌の白木屋で昇格記念の酒を酌み交わし、最高の一日でした。
この後行われたJリーグの理事会で昇格が正式決定!最高の一年間でした。(って締めくくったけどこの後ホームではもう1試合行われていたんですが・・・)


1998.4.25 1998Jリーグ1stステージ 対ベルマーレ平塚戦(室蘭)
 開幕からなかなか勝ち星が続かなかったコンサドーレでしたが、この日は久々の北海道開催!
しかも、相手はあの中田英寿率いるベルマーレ平塚!「ナマ中田が見れる!」とのことで、この日は入江も超満員!
私はこの日、メインスタンド横にある芝生席に陣取って試合を見てました。(この日ここで見れたのは非常にラッキーでした^^)
試合開始直後から、やっぱりベルマーレペースの試合運び。早速前半9分、コンサゴール左でベルマーレのFK。蹴るのはやっぱり中田。はっきり言って私がいる観客席のすぐ目の前!コンサがピンチで「ヤバイなぁ」と思う半面、「ナマ中田のナマFKだ!ラッキー」などと思うもう一人の自分^^。そんな私にバチが当たったんでしょう、FKはDF渡辺卓がクリアしそこなってオウンゴール。
その後も中田の豪快なミドルが決まって2−0で前半終了。「青のユニフォームを着てる時はあんなに頼りになるのに、緑のユニフォームを着てると、なんてコワイやつなんだ!」というのがこの試合の中田を見た正直な感想でした。
後半に入って、コータが6分、16分と連続ゴールでなんと同点!「やっぱホームのコンサは一味違うぜ!」
しかし、途中交代で入ったリカルジーニョが30分に勝ち越しゴール。やっぱ強いわベルマーレ!(この当時はね^^)って感じの試合運び・・・。でも、やっぱりホームゲームで何か起こるのがコンサの常。後半ロスタイム、MFマラドーナが私たちの席のある左サイドに持ち込み、なんと!ループシュート!!これがGK小島の頭上をかすめ、ゴール右隅に決まった〜!!同点!!!
その後のウーゴのゴールパフォーマンスもすぐ目の前で満喫!
その後、PKまでもつれた末に負けてしまいましたが、「サッカー」の醍醐味を楽しめた、いい試合でした。
この日のスーパーサッカーで、水沼さんが「コンサドーレはホームでは必ず何かやらかしてくれますね。」と言ってました。
(彼はあのフロンターレ戦TV中継の解説でした)


1998.11.22 J1参入決定戦 対ヴィッセル神戸戦(神戸ユニバ)
<この観戦記はOSCメンバーに配信した観戦記を一部再編集したものです> 
単なる思い付きで神戸行きを決めてしまったため知り合いが一人もいない旅行となってしまいました。そこで、試合中の感想もさる事ながら、道中の出来事も記して行きたいと思います。

<新千歳空港にて>
チェックインも完了し搭乗口で一人ボーッとしていると、居ました居ました20人くらいのコンササポ集団が。 一人きりの寂しい旅をぜひとも避けたかった私としては早速彼らに取り入ることにしました。 早速彼らの中の女の子4人組に声をかけ(やっぱり声をかけるのは女の子だったりする)同行させてもらうことにしました。(これがあねご隊との腐れ縁になるとは・・・) その後機内でも別の女性サポーターと同席して機内では非常に盛り上がりました。
神戸に着いてからは三ノ宮で食事をし(オムそばめしと言う不思議な食べ物でした)近くの生田神社で必勝祈願のお参りをしユニバー競技場入りしました。

<試合開始前>
例の女の子4人組(以下「あねご隊」と呼ばせてもらいます)と一緒に競技場に到着。彼女たちは「ユニバー競技場を見てくる〜!」と言っていなくなってしまい、私が荷物の番をすることに(^^;;; ふと顔を上げると一人の男性サポーターがいました。(彼こそこれまたこの後腐れ縁になるうめちゃんでした。)彼は東京から新幹線で神戸入りし、試合観戦後深夜バスで東京に帰るという。さすがは関東アウェイサポ!気合が入ってる!彼とも一緒に応援することになりました。
開場とともに場所取りをしさっそくダンマク貼り。(皆さんテレビで見ていただけましたでしょうか?結構いい位置だったでしょ) フラッグの準備も完了し改めてスタジアムを眺めてみると・・・・・・
ヴィッセル神戸のホームとは思えない客の入り。それもそのはず自由席は大人1,000円だし、神戸市在住の小学生以下は無料らしい。しかもすぐそばのグリーンスタジアム神戸ではオリックスがファン感謝デーをやっていてそこから流れてくる人も多いらしい。(ただその割にホーム側のゴール裏は厚別のホームのゴール裏ほどではなかったが)結局神戸のホーム史上最高の観衆だったそうで・・・。ただスタジアム全体の盛り上がりは厚別にはかないませんでした。

<いよいよキックオフ>
選手が入場し、さあフラッグを振るぞ、と思いきやフラッグがやたらからまる。他の人の振り方を横目でちらちら見てみたら・・・。判りましたよ!8の字に振れば良いことが。(ただしその後あまり振るチャンスが無かったが) キックオフと共にみんなで応援開始!でも何か変だ。コンサの選手の動きが非常に悪い。まるで1stステージを見ているように、ボールは支配されるし攻撃も単調だし・・・・。 フラッグに貼りついていても振るチャンスはこないので自分の荷物がある席でみんなと一緒に応援していました。 「いつ先制されてもおかしくない状況だよね」と話していたまさにその時!ペナルティーエリアで永島が倒れた!笛が鳴る。「エーッPK???」足元をすくう形ではあったけどボールに行っていたぞ!一斉にブーイングをするもPKが決まり、遂に先制された。しかし、逆に応援のボルテージはこのことで上がっていった。
しかしその甲斐も無く前半43分、ペナルティーエリアのすぐ手前からの神戸のFK。ディドがはじく。「早く蹴り出せ!」海本が蹴り込む。しかしボールはヘろへろシュート。だがアウェイサイドでの出来事だったためそのままゴールラインを割ったのを目の当たりにしてしまった。前半を終わって2−0。今日の試合展開では2点のビハインドは厳しい。でも実は「この展開って去年のホームのあの川崎F戦に似てるなー」とも思っていた。ハーフタイムになっても飲み物を仕入れる気も、トイレに行く気も全然無かった。とにかく応援のことしか頭に無かった。自分はすっかりゴール裏サポーターに染まっていた。

<後半のキックオフ>
後半こそ得点シーンがあると信じて再びフラッグのあるところまで移動した。そして後半のキックオフ。後半からコンサはコータに替えて関を投入。ん???前半とはコンサの動きが全然違うぞ!!!これはいける!そして遂に後半7分棚田の左足炸裂!やったー1点返したぞ!後半の早い時間の得点だ!まだまだ行くぞ!後半はコンサのペースだ!行け行け! しかし、その後もチャンスは続くが決定打が出ない。 やきもきしていると時間はすでに後半30分をまわっていた。そして神戸の選手達が時間を稼ぐようになってきた。早く蹴れ!なにやってんだ!とブーイングの嵐。しかしそんなブーイングもどこ吹く風の神戸イレブン。コンサも攻めてはいるが最後のフィニッシュまでなかなか行かない。電光掲示板に遂に「ロスタイム3分」と表示される。攻めろー攻めろー時間が無いぞー・・・・。しかし遂に終了のホイッスル。1−2コンサ敗戦。
しかし、すぐさまゴール裏で応援をリードしてる人が言った。「みんな顔を上げようよ。室蘭で頑張ればいいんだから。」まさにそのとおりだ。これでJ2行きが決まった訳じゃない!室蘭で90分で勝てばいいんだ。そう気持ちを新たにして競技場を後にした。

1998.12.5 J1参入決定戦 対アビスパ福岡戦(室蘭)
アウェイでは1−0で負けてしまったが、90分以内で勝てば残留決定であったこの一戦。ヴィッセル神戸戦よりは楽観的な気持ちで室蘭に入りました。神戸との試合は平日開催ながらも多くのサポーターが結集してましたが、この日はファイナルラウンドでもあり、しかも土曜日開催でもあったため、室蘭としては大入りといえる8,000人のサポーターが詰め掛けました。この日に懸ける思いは並々ならぬ決意でした。(この日の民放の放送を担当したSTVも、中継スタッフを「担当した試合は負けていない」人達でかためたそうです)
試合はマラドーナが怪我のため出場できず、ペレイラがスタメンに入りました。前半コンサドーレが有利に試合が運んでいました。
前半10分バウテルのFKがポストを叩いたり、前半30分関の左足のミドル(福岡GK塚本に弾かれた)、前半32分田渕のセンタリングから棚田のヘディングシュートは僅かにバーの上(棚田があと5cm背が大きければ・・・)、そして極め付けは前半34分バルデスがディフェンダーを巧みにかわして右アウトサイドでシュート!(これも塚本に弾かれた・・・)、さらに前半41分ペレイラの絶妙なFK!・・・。結局前半は0−0で終了。私は「これなら今日は勝てる!」という自信が湧いてきました。
しかし・・・。後半が始まると少しずづ何かが変わってきました。前半は有効に機能してきた右SB田渕のオーバーラップが極端に少なくなってしまった。徐々に押し込まれて来ている。。。そして、後半8分ゴール前の混戦から上野のゴールで遂に先制される・・・。しかし時間もある、まだ2点をとれば残留だ!私もそしてサポーターのみんなも諦めていない!ふたたび巻き起こるコンサコール!それに後押しされたのか、後半12分に棚田のスルーパスから関がシュート!またもGKに止められた。(この日のアビスパGK塚本のセービングは神懸かり的だった)石井監督も勝負に出た!18分に深川に代えて吉原投入、そして26分には梶野に代えて有馬を入れ、超攻撃的布陣に代えてきた。(私は闇雲にFWをいれるのはあまり好きではない。その分中盤が薄くなるし)これが効を奏したのか後半30分過ぎから怒涛の攻めを見せるコンサドーレ!何度もゴール前での混戦に持ち込むが、フィニッシュが決められない!そして後半39分ゴール前の混戦から福岡・フェルナンドがゴールを決めて2−0。それでもコンサドーレコールが鳴り響く・・・。試合は壮絶な戦いになっていました。ゴール前の混戦はボールの奪い合いというより体のぶつかり合いになってました。そして手薄になったDF陣を嘲笑うかのように石丸のゴールが決まり3−0・・・。
そしてタイムアップ・・・。泣き崩れる選手達、それでも鳴り止まないコンサドーレコール・・・。J2降格が決まったのは非常に悔しいですが、負けても、屈辱を味わってもアビスパサポのコンサコールに応えてアビスパコールをするサポーターの姿に、こんな暖かいサポーターと試合を応援できたことを誇りに思いました。そしてこの屈辱をいつか晴らす日が来ることを信じて・・・。

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